星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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A様より頂いたお菓子と北欧紅茶を味わいつつ、優雅に読書の秋を過ごしました。そう、パラ銀で発行された御宝本の数々で!(>▽<)
どの御本も愛情と時間が篭っていて、やはり同人誌はいいなあ…双子はいいなあ…聖闘士星矢はいいなあ…という想いを新たにしております。
聖闘士星矢で二次創作をして下さるすべての皆様に大感謝なのです!

それはさておきLC双子妄想。
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いつものように二人で異次元通路を抜けたあと、違和感を感じたデフテロスは、自分の手を見て声を失った。
いや、『自分の』というのは正確ではない。自分の肌はこんなに白くも綺麗でもない。無言のまま前を見ると、そこには見慣れた己の顔が、驚いたようにこちらを見ている。
自分の顔をしたその相手は、視線が合うと遠慮がちに、しかしはっきりと断言した。
「デフテロス…だな?」
「そういうお前は、アスプロスか」
どれだけ姿かたちが変わろうとも、互いを間違う自分たちではない。しかし、これには流石に驚く。どうやら身体が入れ替わってしまったようなのだ。
「天魅星のマーベラスルームで俺たちを構成する粒子が混ざったときの、後遺症かもしれん」
思い出したのか、アスプロスが歯軋りをする。
聖戦時、アスプロスに倒されたデフテロスは聖衣にやどり、デフテロスの意志を受け入れたアスプロスはその聖衣を纏った。二人でひとつの双子座となり、ハーデスに挑んだわけだが、そこで天魅星メフィストフェレス・杳馬の妨害を受け、彼の技により粒子レベルまで分解された上、異次元の小部屋へ放り込まれたのだ。
異次元操作は双子座の十八番でもあるとはいえ、初見のその攻撃は避けようもなく、2人は言葉どおり攻撃を受けたあとに「混ざった」。
そのせいで、魂が入れ替わりやすくなっているのでは…とアスプロスは推測したのだ。
デフテロスもそれに同意した。最初は驚いたものの、この入れ替わりにおいて、外部からの操作や影響は感じなかった。となると、何者かの介入や罠などではなく、偶発的な事故だろう。
それならば元に戻るのは簡単だ。いや、簡単ではないかもしれないが、混ざった粒子を再構築してマーベラスルームから脱出したあの時よりは手間はないはず。いざとなれば蟹座に頼んで魂だけ抜いてもらい、自分の身体に入りなおせばいいのだ。
緊急性がないと判ると、この状態を観察する余裕も出てくる。
「なるほど、これがお前の身体か」
好奇心からしげしげとデフテロスの肉体を点検しはじめたアスプロスだが、ふと、弟が静かになってしまったことに気づいて顔を上げた。
「どうしたのだ?デフテロス」
見ると、自分の顔をしたデフテロスが、真っ青になって固まっている。
「俺が…兄さんの身体に…」
「ああ。しかし、それほど心配せずともよさそうだぞ?」
実際、命に別状もなく、不安になる必要もなさそうなのだが、安心させようと顔を覗き込んだアスプロスに対して、デフテロスのほうは強く手を握って震えている。
どこか必死な様子の弟を見て、アスプロスは首をかしげた。
「俺の身体に入ったのが不快か?」
その問いに対しては、光速で横に振られた首で否と判る。
「まあ、心配しても仕方があるまい。風呂にでも入って眠れば、きっと明日にでも元に戻るさ」
「兄さんはオレを試しているのか!」
突然掴みかかるように言われて、アスプロスは目をぱちりとさせた。
「な、何だ突然」
「確かに俺は自我を2年間鍛えたが、自制心の方は自信がない」
「は?」
「兄さんは平気なのか!俺が兄さんの身体を洗うのだぞ!?」
「現状でそれは仕方のないことではないか?俺もお前の身体を洗うのだし」
アスプロスが答えたとたん、真っ青だったデフテロスの顔が、今度は真っ赤になった。
「…どうしたらいいのだ俺は」
「どうもせぬだろう。早速今から温泉へゆこう」
アスプロスはデフテロスの手を無理矢理引いて歩き出した。
(デフテロスの言動は時々良く判らんな。それにしても自分の顔がうろたえているのを見るのは奇妙な気分だ)
暢気にそんな事を考えているアスプロスは、自分の身体に迫っている危機には、微塵も気づいてはいないのだった。

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でも何だかんだ言ってちゃんと自制できるのがデフテロス。
アスデフとデフアス両方で妄想していいですか。

今日もLC無印クロスオーバー妄想。
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聖域を一巡りしてきたデフテロスは、ただいまの一言もなく双児宮へと足を踏み入れた。
兄アスプロスが同じように、現在の聖域を視察するため出かけている事は知っている。兄が留守ならば帰参の挨拶は必要なく、必要のない場合には声を発しない習慣が身についていた。
彼は「存在しない人間」として育っており、幼い頃は顔下半分を覆うマスクの着用も義務付けられていた。他人に言葉を発することが許されていなかったのだ。そして、気配を殺して物陰へ潜むのに言葉は邪魔だ。
だから、宮の居住部へ来た途端、彼の帰りを知ったサガが「おかえり」と笑顔を向けてきたことに対して、正直どう対応していいのか返事に困った。
「どうした?鳩が豆鉄砲をくらったような顔をして」
「……」
こういった場合、どのように返せばいいのだろうかとデフテロスは眉間にしわを寄せた。サガは現双児宮住人であるからして『お邪魔する』がいいのだろうか。しかし、自分とて代は異なれど、双児宮の守護者である自覚はある。サガに入宮の許可を取るつもりはない。
そのまま、自分とアスプロスに割り当てられている右宮のほうへ行こうとすると、さらにサガの声が掛かった。
「デフテロス、まだこちらの世界に馴れぬのは判るが、帰ったときには挨拶くらいするものだ」
デフテロスの眉間の皺がさらに深くなった。ルームシェア(パレスシェアか?)をしているとはいえ、挨拶をする義理などない。しかし、無視をなかったのは、後輩である双子座のサガが…多少アスプロスに似ていたからだ。
「…καλημέρα σας(こんにちは)」
「こういうときは、『ただいま』だ」
デフテロスが返事をしたことで満足したのか、サガは「待っていなさい」の一言で簡易厨房へ行き、しばらくしてティーセットを片手に戻ってきた。デフテロスをソファーへ座らせ、目の前へ置いたカップにハーブティーを注ぐ。カモミールの香りがふわりと漂う。
「デフテロスから見た現代の聖域はどうだったろう?」
そういってにこりと笑うサガを、デフテロスは怪訝な目で見た。
「何が目的だ」
直裁に問うと、サガは目を丸くして、それから微笑んだ。
「それはアフロディーテ…ピスケスから貰ったハーブティーだ。とても美味しいのだが、一人で飲むのもつまらないのでな。話し相手になっては貰えまいか」
デフテロスはじっとサガの目を見てから、呆れたようにカップへ手を伸ばした。嘘を言っているわけでも、意図してのものでもないだろうが、サガは相手から情報を引き出す空間を作ることに長けている。優しく、慈愛を込めて、サガは相手から欲しいものを引き出す。
誠意をもって誠意を引き出す行為は、非難される事柄ではないが、善人相手であっても簡単に気を許さぬ冷静さと、ある種の冷徹さをデフテロスは持っていた。
「サガ、お前はいつもそのようにカノンへ接するのか」
唐突とも思える問いに、サガが首を傾げる。
「そのように、とは?」
「依願の形を取るようで、命令形だ」
今度こそサガは目を丸くした。
「そうだったろうか」
「待っていろと言っておいて、茶まで運んできて、その後に『一緒に飲んでくれるか』はなかろう」
「…それは失礼した」
素直にサガは頭を下げた。デフテロスがカノンに似ているせいか、身内に対するのと同じように接してしまっていた事に気づいたのだろう。似ているからといってデフテロスは弟ではない。申し訳無さそうに言動を改めている。
「そう言われてみると、確かに押し付けがましい言い回しであった。このような物言いだから、カノンはわたしに反発するのかもしれんな」
「そんな事までは知らん」
さらに強引な自分の兄を思い出し、デフテロスは素っ気無く答えた。アスプロスとてデフテロスの意志を無視するようなことは滅多になく、その滅多な出来事がスターヒルでの幻朧魔皇拳であったわけだが、それはそれとして、兄はわりと強引だった。そしてデフテロスは、兄のそういうところも好きだった。
「だが、そのくらい強引な方が好ましいと思う」
デフテロスとしては褒めたつもりだったのだが、サガはさらに肩を落としている。
「わたしは強引だろうか」
「ああ。もっとも、身内と判じた者に対してだけのようだが…」
ふと、途中で不自然に言葉を止めたデフテロスを、今度はサガが怪訝そうに見た。
「どうしたのだ、デフテロス」
「兄というものは、身内と判じた者には厳しく、強引になるものなのだな」
「一般論にするのはどうかと思うが」
「そして、そうなるのは愛情ゆえのこと」
「…それは、まあ、そうだろう」
「では、アスプロスが俺に強引なのは、愛情ゆえと思ってよいのだな」
サガは一瞬言葉につまり、困ったような顔で答えた。

「そんな事までは、知らん」

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この話を書いている最中に、パラ銀発行の皆様の御本が届きました!わーいわーい!(>▽<)今から郵便局へ行った後におやつを買って、まったり珈琲飲みながら堪能するんだ!休日最高!

明日は上手く行けばお休みなので、事前通販予約していた御本の振込みをしまくるんだ…!(>▽<)

LCではそろそろまたアスぷが出てきそうな予感がするのですが、冬再開予定のNDも、そろそろ次の黄金聖闘士が出てこないかなあ!宮の順番的には水瓶座(シジマと行き当たる)か双子座(テンマと瞬が行き当たる)である可能性が高いですよね。今からわくわく期待が高まりまくりで、想像するとテンションやばいです。
女神降臨を待ってた聖闘士たちもこんな気持ちだったに違いない。

NDでは、教皇の素顔やキャラクターも楽しみでなりません。御大なら、御大ならきっとこの期待にお応えくださる…!

そんな中、今日もLC無印混合双子妄想ですが、デフテロスがサガと仲良くなっても人間関係が楽しいですよね!デフテロスがサガに懐いている(とアスプロスには見えている)ので、最初は放置していたアスぷですが、何故か段々気になってきて、気づくとじーっとデフテロスを目で追ってるんですよ。デフテロス側が視線を感じて振り向くと、黙ったまま兄がこちらを見ていて、視線が合うと何事もなかったかのようにフイと兄が視線を外してしまうのです。
兄が自分を見てくれて嬉しいデフですが、何となく視線が咎めているような冷たいような気もして、心が落ち着かないんですね。
実際のところ、サガとは健全な意味で普通に親しくなっただけなんですが、たまにサガはまるで自分の弟に対するようにデフへ接するので、それがアスぷからすると「むっ」て感じなんですね。
カノンも「むっ」てしてると思います。

でもカノンはアスぷやデフちよりは器用なので、おかえしにサガの前でアスぷに絡んだりして、サガを「むっ」とさせ返せるんですね。

LCの先代双子を無印のシオンや童虎、そしてアイオロスたちに会わせる妄想も楽しいです。スピンオフっていいなあ…!

パラ銀ご参加の皆様お疲れ様でした。皆様のブログなどでのレポを拝読するだけでも楽しそうな会場の様子が伝わってきて、ほんわかしております。
やっぱりその作品を好きな皆様ばかり集まるオンリーイベントはいいなあと思いました(^▽^)
サガは当ホテルの温泉に来る前に、パラ銀にも立ち寄るべきですね。そしたら絶対どなたかが写真を撮ると思うので、土下座して写真を焼き増ししてもらうんだ…
サガが来るイベントなら何をおいても会社を休んでイベントへ行きたいところですが、昨日は23時まで残業だったので多分休めませんでした。うう、やっぱり仕事を休まずサガに会うには、サガが当ホテルへ来てくれるしかない。お願いしますよサガ様。

今日はパラ銀ですね(>▽<)皆様気をつけていってらっしゃいませ!皆様の新刊が数日後には読めるかと思うと今からわくわくしております。
一方職場では社長が体調を崩して入院して一週間たつのにまだ出てくる気配が無いとか、同僚が失踪して5日目ぐらいになりご家族が捜索願を出しそうだとか、いつものデンジャーな仕事状況です。今日も社長の代わりに雑誌の取材を受けなければならないのが面倒な…広報にカノンがいればなあ。
海界であれだけのプロパガンダを浸透成立させていたカノンの腕前が欲しいココロ(゜◇゜)
あと、サガはいつになったらうちの露天風呂に入りに来てくれるんだろう。
日帰り入浴もやってますよサガ!

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