星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
カミュ先生おめでとう!
よく言われていることですが、この人は黄金聖闘士として凄い特殊なスタンスですよね。
信念について弟子に説くわりに、じゃあ本人の信念はどこにあるかというと、少なくとも十二宮戦におけるサガVS女神に関しては両者どちらにも与してない部分・もしくは両者にまたがる部分にあるわけです。

そのくせ、聖域のシステムは遵守。正義(女神)が新たなる法となるまでは、悪法も法なりという立場であり、まあサガに従うというよりは聖域という形を尊重しているという感じなのですが、サガがまた聖域の象徴みたいな人間ですからね…

弟子への愛情・師としての勤めを何より優先させた十二宮カミュは、誰より聖闘士という形式に自然体のまま縛られずにいられる人に見えます。シャカの超然が人よりも上の視点に立つことによるならば、人の視点のままで神の影響(聖闘士であること)から逃れているカミュは凄いなあと思うのでした。

ある意味マイペース過ぎて空気読まない(読めない)だけなのかもしれませんが…前聖戦のデジェルも敵城突撃前の暇つぶしに分厚い本持ってきてノンビリ読んですような人ですからね…だが、そこがいいのです彼は!

そして以下、風小次ドラマVOL.2感想です(>▽<)

いきなりですが風魔の小次郎ドラマについて語ります(>▽<)ノ

過去のブログを読み返すと、DVD各巻を購入するたびに「直ぐ見てやるのだ!」と書いておきながら、何だかんだで観る機会を逃し、積読ならぬ積観になっていたわけですが、今日ようやく封を開けたのです。
いっつもこのようにして最盛期からワンテンポ遅れる管理人です。

お…面白いΣ(゜◇゜)凄く面白いんですけど…!
以下ベタ褒めすぎな長文感想。

漫画原作モノを実写化する場合、まったくの原作忠実路線を目指すか、原作をリスペクトしつつ独自な世界観を作り上げるかという乱暴な二択があるわけですが、風魔の小次郎は後者です。
バットマンのような正統派(金もかけて面白さも追求し3D化を納得させるクオリティを創る)は資金的にも無理なのですが、さりとて月曜ドラマランドだったら残念だなあ…アイドルに木刀振り回させてればいいや的内容だったらプンスカするかもしれん…なんて思っていた不安は吹き飛びました。

出だしの小桃ちゃんの大岩ジャンプ時の映像に一抹の不安が沸いたものの、そこからあとの演出と脚本が凄い。あんな格好で現代社会の風景を背景に現れると普通は違和感MAXなものですが、衣装が上手くアレンジされていて、その違和感が最小限に抑えられています。そういう映し方をしているというのもあるのかもしれませんが、それだけでも私の中では高ポイントです。

夜叉と風魔と北条家と柳生の関係を説明する際の台詞の流れも判りやすい。話の流れが自然なんですよね。原作を知らない人にも判り易いつくりになっていて、そして場面の繋ぎが抜群に上手い。
このシーンから戦いのシーンにどう持っていくの?というような場面同士の絡ませ方がいい。野球の助っ人の場面で、戦う場所を得点板の裏にするとか、ホームランの球が得点板を突き抜けた映像を風魔一族登場のシーンに繋げるとか、原作の話からあの一連の流れを考えた方を真面目に尊敬する。しかもあの野球の回に絵里奈ちゃんを絡めて登場させるとはやられました。

正直なところ演技力は少な目の方々が中心なのですが、それも含めて気にならない(厳密にいうと「それもこの世界観に合ってる」と思わせるパワーがある)のは、ドラマの下地がしっかりしているからだと思います。それに木刀による戦闘の殺陣があれだけできれば上等です。あの長さの黄金剣での剣戟(それも狭い空間での)がどれだけ大変で重いかは、木刀振り回したことのある方なら判るかと思います。
原作のエピソードを使いながら、それをヒネってみたり、一味加えたり、お笑いシーンを導入したりして、原作派も飽きさせません。
これは同じツッコミをするにしても、楽しく突っ込ませてくれる作品です。

霧氷剣のシーンでスプリンクラーを使うという演出にもやられました。水の技でスプリンクラーときたら王道の小道具ですが、風小次でそれをするとは予想もつかなかったですよ。
昔、ストリートファイターⅡが映画化されたとき(アニメ化ですが)、その中で春麗というキャラがおりまして、2Dゲームでは逆さになって足をヘリコプターのように回転させて飛び、その蹴りで攻撃するという技を持っていました。
これはちょっと非現実的な技だろー、映画内では使えないな…と思っていたのですが、その技は映画内では、足場の狭いホテル一室の空間で、敵の攻撃を倒れこむようにして避けた両手を床に着き、回転足蹴りにするという形で実現されていたのです。

それと同様の工夫を諸所に感じました。単に原作のストーリーをそのまま実写の話に置き換えるというのではなく、さりとて全くの別物にするわけでなく、きちんとそれが咀嚼され、より違和感がないように考えて作っているな・仕事しているなというのが映像や話の端々に見て取れて、DVDを観ていても充実感があるんですよね。
私は「原作そのまんま台詞も全部一緒」よりは、「二次元以外の媒体にするというメリットを活かした、そのメディアなりの表現方法」に変えてくれたほうが好きな派ですので、余計そう感じるのだとは思いますが…

車田世界では突飛な技が多いので、ただでさえ映像化は大変だと思うのですが、それをマイナス方向ではなくプラス方向に活かしているこの制作姿勢すごー!と、演出&脚本の方をチェックしてしまいました。

まだ1巻しか見ていないのですが、次の巻が楽しみです!

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