星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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朝の連続TV小説に出てくるもんじゃ焼きのお店の名前が「あにおとうと」でした。
それだけで双子やロスリア兄弟を連想して萌えていた管理人です。
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「モンジャヤキ?」
食材をテーブルに広げている星矢の口から出てきた単語を、サガは繰り返した。
「もんじゃ焼き。日本の食い物さ」
どこから持ってきたのか、ホットプレートまで用意されている。
「一緒に食べようと思って。小麦粉ならサガのとこにもあるよな?あと油とミニボウル2つ」
勝手に押しかけておきながら材料を要求するあたり、星矢もすっかりサガのことを身内扱いするようになっている。
「ホットプレートがあるということは、炒め物なのか?」
旧態依然の聖域に暮らすサガも、さすがにホットプレート位は知っていた。
「焼き物かな?小麦粉を水で溶いて、材料を加えて焼くだけだから簡単だよ」
星矢に説明され、それは甘くないパンケーキのようなものだろうかと想像しつつ、サガは棚のほうから油の入った小さな陶器と小麦粉を持ってきた。ミニボウルは無かったので、普通に丼型の深皿を利用することにする。
「小麦粉と水と材料を混ぜて、最初は具の方だけ焼いて、その上に小麦粉水をかける!」
お互いに自分の分を作ってみようねとエビやイカのぶつ切りを渡され、とりあえずサガはそれらをまとめて深皿に放り込んだ。星矢は早速手際よくかき混ぜて、ホットプレートの準備も始めている。
「じゃあ、お手本を見せるな」
そう言ってまずは油を敷く。しかしその時点で星矢は顔をしかめた。
「これ、オリーブオイルみたいだけど」
「そのとおりだが」
「それ以外の植物油、ない?」
「カノンが揃えていた気がするが、どの油がどの容器に入っているか判らない」
「…ま、まあいっか、これでも」
出だしからギリシアテイストになったもんじゃを、それでも星矢は器用に仕上げていく。
そしてサガにも同じように作るよう勧めた。
サガは、見よう見まねで作成手順を真似し、材料をホットプレートの上へ落としてみた。
しかし完成したものは何故か焦げかけの厚い物体なのだった。
「もんじゃにはならなかったみたいだけど、ええと、お好み焼きが出来たね」
星矢のフォローがかなり苦しい。だがサガは出来栄えに満足し、それを自分の平皿へと取り分ける。
「オコノミヤキも日本の食べ物か?」
「うん」
「お前の国の料理かと思うと、作り甲斐があるな」
そう言って、切り分けたその物体をひとかけらフォークに刺し、星矢の口元へ運ぶ。
「味見を頼んでも良いか?」
その姿はさながら恋人のよう。

にこにこと言うサガに対し、星矢は
(シチュエーションだけは贅沢なんだけどなあ)
などと思いつつ、その微妙な物体を噛み砕いて無理やり飲み込んだ。

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4/9 R様>わ、私の双子神×ロスですか!ロストキャンバスで先代射手座を見ていると、普通に寝ている間に双子神に悪戯されていそうですよね(笑)
今生のアイオロスが死んだ後に冥界または夢界で寝ていた場合妄想です。
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「ヒュプノス、何故その男を始末しないのだ」
石台に眠る射手座の男を見て、当然のことながらタナトスは苦情を言った。
射手座は、近い未来に起こされる聖戦の敵陣営の要、黄金聖闘士の中核だ。
「この男は既に死んでいる。禍根とはならない」
それでも不満そうなタナトスを納得させるためには、さらに説明が必要だった。
「コキュートスでは不安だ。あの場所に閉じ込めても、高位の聖闘士はいつのまにかあの氷の獄を抜け、転生の輪に入ってしまう。転生したところで今からでは聖戦に間に合わぬだろうが、万が一と言うこともある。パンドラなどのように、力を持つ者は幼き頃より役立つものだ」
「それで、この宮において監視していると?しかし、確かもう一人、こたびの教皇の魂も冥界へ来ていなかったか。それはどうした」
「そちらは既に次代のアリエスが誕生している。封じてはいるが放っておいても構わぬだろう」
タナトスは眠っている射手座の顔を覗き込んだ。眠りの神によって凍結された魂は、髪の毛一筋の動きもなく静かに横たわっている。
その様子を黙って見ていたヒュプノスだったが、タナトスがどこからかマジックを取り出して『肉』と書き出したのを見て、慌てて止めに入った。
「何をしている」
「最近知ったのだが、人間界では、寝ている者を見たらすべき事は決まっているようだ」
「お前は、人間の風習など下賎であると歯牙にもかけておらぬだろう。大体、これは美観を損ねる。消せ」
「…美観というよりも、お前の美意識にそぐわぬだけのくせに」
タナトスはしぶしぶといった感で、その肉の文字を塗りつぶし、★マークへと変える。
当然ヒュプノスは怒った。
「タナトス、消せとは言ったが、そういう方法でではない!」
「細かい奴だな」
「これではお前の所有印のようではないか」
怒りながらその★マークを六芒星に書き直しはじめたヒュプノスを見て、今度はタナトスが呆れた顔を見せた。

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R様のロス受も期待しておりますので!

4/10 Y様>光栄です(>ω<)メールフォームからご返信させて頂きました!

4/10 ニコ様>ぎゃーす!あんな昔の本をニコ様がご存知でいらしたとは!昔も今もへたぴーな漫画なので、ニコ様のお言葉を読んでごろごろ転げまわってしまいました。羞恥プレイをしたらこんな気持ちですか。
ニコ様もコミックスタジオをお持ちと伺い、ぜひニコ様こそそれで作品を!とお願いしたい心持です。…あのソフトでのペン入れ作業は敷居が高いですよね…トーンの貼り方も良く判らないので、取り扱い説明書を読んで勉強しようと思います…ニコさんのような上手い方のきちんとした絵は、ペン入れしなくてもそのままで凄く映えるので羨ましいですよう。暖かいお言葉ありがとうございました!

4/11 19時頃 そりゃカノンも~様>あんな幼少だったらカノンはグレまくりになりますよね(^^;)確かにあれは遊びではなくイジメです。黒サガですから悪気なく…。大人になったら黒サガが悪戯しても、カノンは上手くあしらいそうですが(笑)
原作テイストな双子であれば、どちらかといえば悪戯をしかけるのは悪を好むカノン側かな?とも思います。その場合、幼い頃から完璧風味なサガは、その悪戯をことごとくガードしそうな気もしますが。逆に全部ひっかかるような天然子サガも美味しいです(笑)楽しいご感想をありがとうございました!

ほかパチパチ下さった皆様に御礼申し上げます!
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