星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
親戚の家で採れた渋柿を1箱いただきました。さっそく干す準備です。でももう少し寒くなって寒暖の差が付かないとなあ…甘くなりますように。
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机の上の籠に果物がこんもりと入っている。
(またサガが村人にでも貰ってきたのだろう)
そんな風に考えていると、そのサガが台所から戻ってきた。手には酒瓶がある。昼間からサガが酒を飲むことなど、ほとんど無いので珍しい。
「おかえり、カノン。先ほどまで星矢が来ていたのだ。入れ違いだったな」
カノンの視線に気づいたのか気づかないのか、サガはいつものように弟を迎えた。
「あの小僧、また来たのか」
「そこにある柿を届けてくれてね」
青銅聖闘士である星矢は、何かにつけて遊びに来る。サガもそれを待ち望んでいるところがあるようだ。ただでさえ年下に甘いところがある兄が、星矢に対してはさらに甘くなる。
「1個貰うぞ」
まあいつもの事だと、籠の果物をかじろうと手を伸ばすと、慌てたようにサガが止めた。
「駄目だ、カノン」
「何故だ。あの小僧もお前だけに寄越したわけではあるまい」
少しむっとしながら、赤く色づいた柿を手に取り、乱暴にかじりつく。
…しかし、えぐかった。
「何だこれは」
「だから止めたろう!それは渋柿というものだ」
「どうやって食えというんだ、こんなもの」
口の中に、舌がざらざらするような渋みが残り、なんとも後味が悪い。
「湯に漬けるか、アルコールの高い酒を使って、渋みをまず抜くのだ」
サガが呆れたように、手にしていた酒瓶を見せる。ジンだ。
オレはその瓶をひったくり、口直しにひとくち含む。
ますますサガが呆れ顔をしたので、オレはその瓶をサガに突きつけた。
「お前もひと口舐めてみろ」
「何故わたしが」
「酒が入れば、お前の渋みも消えて甘くなるかもしれんからな」
「わたしはいつでもお前に甘いだろう」
サガはぶつぶつ言いながらも、渡された酒瓶の口に沿って人差し指でくるりと円をかき、指先についたジンをぺろりと舐めた。
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ギリシアではイチジクを干すから、柿もきっと干しますよね。
今日もぱちぱち有難うございます(>▽<)嬉しいご連絡にもだもだしつつ、ご返信は夜にさせて下さい(ぺこ)毎朝のカンフル剤です!
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机の上の籠に果物がこんもりと入っている。
(またサガが村人にでも貰ってきたのだろう)
そんな風に考えていると、そのサガが台所から戻ってきた。手には酒瓶がある。昼間からサガが酒を飲むことなど、ほとんど無いので珍しい。
「おかえり、カノン。先ほどまで星矢が来ていたのだ。入れ違いだったな」
カノンの視線に気づいたのか気づかないのか、サガはいつものように弟を迎えた。
「あの小僧、また来たのか」
「そこにある柿を届けてくれてね」
青銅聖闘士である星矢は、何かにつけて遊びに来る。サガもそれを待ち望んでいるところがあるようだ。ただでさえ年下に甘いところがある兄が、星矢に対してはさらに甘くなる。
「1個貰うぞ」
まあいつもの事だと、籠の果物をかじろうと手を伸ばすと、慌てたようにサガが止めた。
「駄目だ、カノン」
「何故だ。あの小僧もお前だけに寄越したわけではあるまい」
少しむっとしながら、赤く色づいた柿を手に取り、乱暴にかじりつく。
…しかし、えぐかった。
「何だこれは」
「だから止めたろう!それは渋柿というものだ」
「どうやって食えというんだ、こんなもの」
口の中に、舌がざらざらするような渋みが残り、なんとも後味が悪い。
「湯に漬けるか、アルコールの高い酒を使って、渋みをまず抜くのだ」
サガが呆れたように、手にしていた酒瓶を見せる。ジンだ。
オレはその瓶をひったくり、口直しにひとくち含む。
ますますサガが呆れ顔をしたので、オレはその瓶をサガに突きつけた。
「お前もひと口舐めてみろ」
「何故わたしが」
「酒が入れば、お前の渋みも消えて甘くなるかもしれんからな」
「わたしはいつでもお前に甘いだろう」
サガはぶつぶつ言いながらも、渡された酒瓶の口に沿って人差し指でくるりと円をかき、指先についたジンをぺろりと舐めた。
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ギリシアではイチジクを干すから、柿もきっと干しますよね。
今日もぱちぱち有難うございます(>▽<)嬉しいご連絡にもだもだしつつ、ご返信は夜にさせて下さい(ぺこ)毎朝のカンフル剤です!