設置しても絶対に三日坊主になるしなあ…
と思いブログは避けてきたのですが、カレンダー表示を消してしまえば杜撰な更新でも判りにくい事に気づき、拍手御礼の書き込みやすさ等も考慮して導入してみました。
うわ、書き込みエリア広くて妄想を書きやすい!
昨日LINK頁に「stalactite」様と「SANTUARIO ARMADA」様をお迎えしました。どちらもお勧めの素敵サイト様です。
唐突に冥王神話感想とSS。コミックス派の方の為に反転しておきます。
描いたものに死を与える冥王様ですが、いきなり地球を描いたり出来ないんですかね。一足飛びに地球が死の星に。そういう不精は駄目ですか。目に見える範囲で描いたものでないと駄目なのかな?
冥府の王として、死の力に偏ってるっぽいアローンを見て思いついたSS。
神の絵筆
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「ハーデス様。何故、こたびの依代ではタナトスばかり優遇なさるのですか」
アローンの身体に降臨した冥王の居室へ、憤懣やるかたないといった様子のヒュプノスが押し込んできた。
冥王は傍らに輝火を控えさせ、常のごとくキャンバスへ絵筆を走らせている。
不躾な闖入にベヌウの冥闘士は何か言いたげな表情をしていたが、相手が格上の存在である神であることを慮り、冥王の判断を仰ぐことにしたようだ。
「何事かと思えば…私はそなた達へ違わぬ信頼をおき、共に重用している。寵愛に差などつけてはおらぬ」
対応するのも馬鹿馬鹿しいといった風情で筆を止めないハーデスに、ヒュプノスはきっぱりと反論した。
「いいえ、ハーデス様はタナトスの管轄となる力ばかりをお使いです。死は救い…確かにそうではありますが、私の司る眠りとて人に救いを与えると自負しております」
「それは判っておるが…」
「ならばその絵筆に、私の力も篭めて頂きたい」
「…」
呆れているハーデスを尻目に、眠りの神はアローン所持の絵筆に片端から自分の印を篭めていく。
「これで、ハーデス様の描かれる対象が全て眠りの淵に!」
「…眠らせてどうするのだ」
「生け捕りにできます」
「さようか」
もう何を言っても無駄かと、冥王が遠い目になっている。
ひととおり絵筆に力を付与して満足したヒュプノスは『絶対に使ってください』と念を押して去っていった。
仕方なく冥王は、溜息をつくように傍らの輝火に告げる。
「もしも我が軍に不眠症の者がでたならば、ここへ連れて来るように」
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SSを書いていて今頃気づいたのですが、ロストキャンバスってタイトル、ちゃんとアローンのキャンバスとかけてあって、意味あったんですね。
とりあえず、あの話の中で1番清らかな瞳をしているのはペガサス(馬。天馬に非ず)です。