星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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雨続きで近くのコスモス畑の花々がしんなりしてしまいました。台風も来る予定なので心配です。職場では宿泊キャンセルも相次いでいるのですが、来たものの帰れなくなる・全館停電でお客様避難…というよりはその方が安心なのでした。海べりなので風雨が凄いのです。ポセイドン様、ご活躍は控えめに…(>ω<)

そんななか、今日も4話の続き。
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香りたつ温かな紅茶を前に、テーブルを挟んで美丈夫な双子と妙齢の可愛らしい娘が二人腰を下ろしている。仲睦まじげに会話をしている姿は、一見男女2組ずつのコンパ的風景に見えなくもない。
しかし、娘二人のうち一人は魚で一人は神、しかも男神である。
そして会話の内容も微妙に痛いのだった。

双子座のサガが真剣な顔で、娘姿のポセイドンへ頭を下げた。
「わたしも男です。出来る限りの責任はとらせて頂きます」
『ほう、潔いな』
「やめんかサガ!全裸を見たことで責任が発生するなら、お前は今頃星矢の嫁だろ!」
「男の裸と女性の裸では意味合いが違う」
「大差ねえよ、お前が裸を見せ返せばイーブンだろ。大体、お前に妙な責任の取り方をされるほうが、海界にとっても大迷惑になるに違いない」
『どこがイーブンなのだ』
「あの、私の前でオヤジ的なセクハラ会話は止めていただけませんか」
「すまんテティス…ポセイドン様も兄をからかうのはおやめ下さい」

ポセイドンが娘の身体を使うことになった経緯を説明する途中から話が逸れ、何故かサガのいらぬ責任問題に発展しているのだった。何気に冷静なテティスはともかく、カノンは既にツッコミ疲れてぐったりしている。
『からかってなどおらぬ。アルテミスなどは己の裸体を見た者を動物に変えて犬に噛み殺させているではないか……ときにシードラゴン、そのような怖い顔で睨むな。そこまでは流石にするつもりはない』
「微塵でもあったら殴ります。大体サガが、兄側が謝罪する謂れがないでしょう。無理な言いがかりを付けずとも、何かサガにさせたい事があるのならば普通に頼めば良いのです」
疲れながらもこめかみに青筋を浮かばせているカノンと、強気な言動のようでいてカノンの顔色を伺っている海神とでは、最初から勝負はついている。そもそもカノンは、こと兄の事に関しては堪忍袋の緒が短いのだ。
カノンの言うとおり、別の目的あって因縁を付けていたポセイドンは、こほんと咳払いをして誤魔化してから、サガの方を向いた。
『まあ、そのようなわけで、侘びとしてこのポセイドンの護衛を1日勤めよ』
「わたしは構いませんし、御信頼はとても光栄ですが、海神の護衛が黄金聖闘士1名だけというのは、海闘士たちに不安を招くかと…」
『無論だ。護衛をシードラゴンと一緒にどうかという話だ』
「オレを巻き込まないでいただけますか」
「弟と一緒なのでしたら…しかし、貴方の支配界である海界で護衛が必要とも思えませんが」
「おい、オレを巻き込むなと言っているだろうサガ」
そろそろキレそうなカノンのティーカップへ、テティスは黙って紅茶のお代わりを注いでやる。
ポセイドンは椅子から立ち上がると、サガの隣へ歩いていきその手を取った。
『久しぶりに地上に出て、アテナへ軽く挨拶でもしようかと思うてな。案内がてら、その時の供を頼みたい』
サガもその手を振り払わずに娘姿のポセイドンを見上げる。見た目だけであれば、二人は似合いのカップルのようである。
「そういうことであれば、喜んで…」
却下だ
快諾しようとしたサガの声へ被せるように、カノンが即断する。
『姪との交流に不満があるのかシードラゴンよ』
「嫌がらせに行く事を交流とは申しません!」
『不敬な。何故に嫌がらせと決め付けるのだ』
「では、アテナにどう挨拶するのか見せてもらいましょうか」
冷たく言い放ったカノンの前で、ポセイドンはサガの手を引いて立たせた。そうして並ぶと、長身で体格の良いサガの横で、娘姿のポセイドンの可愛いらしさが一層引き立つ。
ポセイドンはそれこそ娘がするように、サガの腕に自分の腕を絡ませ、ぴったりと寄り添った。
『このように聖闘士とも仲良くしているところを女神の前で実践し、好意を表現する』
「それは護衛と主人の立ち位置じゃねえだろ!!サガ、お前も何か言え!」
「何だか本当の女性とこうしているようで、照れるものだな」
『デートでもしてみるか?』
コラー!
とうとうポセイドンに対しても素の言葉で怒鳴り始めたカノンを見て、これは女神以前にシードラゴンに対する嫌がらせ(ポセイドン的にはコミニュケーション)なのではないかと、テティスはお茶請けを摘みながらこっそり思っているのだった。

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ジュリアンが関わらなければ冷静なテティスです。娘版海神用に用意した服や宝飾類でテティスも飾りたい…!ポセイドンの娘姿は褒めないカノンも、テティスが可愛く着飾ったら、きっとさりげなく褒めてくれるに違いない。
サガは老若男女おかまいなしの博愛フリーダムなので、入れ物が変わってもあんまり気にしない人です。
でもアテナは娘姿のポセイドンがサガにエスコートされて挨拶にきたら、さすがに笑顔で嫌味いう予感。

今日もパチパチ有難う御座います!拍手返信は夜にでもさせて下さいね!
うう、風邪に対抗する為に沢山食べて栄養を取るのだ!…と目論んだらお腹を壊しました。ここ数日夜は大人しく寝ています。新刊感想書き込みめぐりや御礼めぐりもしたいのにー(>△<)

しかし朝はやっぱり妄想タイム。3話の続き。
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「…………」
自宮へ戻ってきたカノンは、無言で部屋の入り口に立ちすくんだ。
中には輝かんばかりに美しい娘が、春の陽だまりのような微笑を浮かべてカノンを出迎えようとしている。
宮仕えの女官たちとは明らかに違う。身にまとう衣服も最上級のものだ。薄絹を重ねたAラインのドレスは、純白の生地が裾へ向かって薄紅が広がるように色合いの変わるグラデーションで、胸元を飾るピンクパールのネックレスと見事な調和が取れていた。白魚のような指に可愛らしくはまっているのは、小粒の珊瑚の指輪だろう。流れる金髪に編みこまれた白のリボンは、動くたびに変化を生み可憐さを引き立てている。
天上の女神と言われても、人は信じてしまうに違いない。その娘の後ろには何故か満足そうなサガと、櫛を片手にこれまた自慢げなテティスが立っていた。
「…………」
外から事前に把握した小宇宙によって、サガ以外の人間が宮へ入り込んでいることは、カノンも判っていた。
サガ目当てに海闘士たちが訪れるのは時折あることで、海皇の気配が感じられることが少し気になったが、聖戦後のポセイドンは封印を抜け出すことも多いので、深く気に留めていなかったのだ。
「…………」
無言のまま何のリアクションもとらないカノンを見て、サガがその娘に話しかける。
「申し訳ございません、貴方のあまりの美しさに、愚弟は声もないようで…」
違うわ!
初めてカノンが大声を出した。
「何が違うのだ。アテナと比べても遜色ないお姿を前にして、美しくないとでも言うのか」
「そうですよシードラゴン様。照れているにしても、もう少し別のお言葉があるでしょう」
呆れたようなサガに続いて、テティスまで不満そうな顔をする。
しかし、カノンはそんな言葉を聞いていない。真っ青な顔で、つかつかと一直線に双子の兄の前へ向かう。
「お…お前…、うちのポセイドン様に何をした!幻朧拳か、幻朧魔皇拳か!?」
海将軍筆頭として、さすがに中身が海神であることは瞬時に見抜いている。
外見など関係ない。たとえポセイドンがどのような姿をとろうと、海将軍は自分の主を間違えないし、見た目の美醜など気にしないだろう。
しかし、可憐な娘の姿でカノンに笑いかけたときの、たおやかげな微笑みときたら!(ちなみに娘らしい動作や表情は、サガとテティスの指導の成果による)。
違和感で鳥肌を立てまくっているカノンは、とりあえず原因を兄に求めた。
「何を言っているのだ、神に人間相手の精神技など効くか。…試した事はないが」
「では物理攻撃か!?頭を打っておかしくさせたのか!」
「お前は意外とわたしの実力をかってくれているのだな」
かみ合わない会話をしている双子の横で、娘の姿をしたポセイドンが覗き込む。
『なんだ、これでもまだ不満か?お前の兄の助言に従って、かなり努力したのだが』
やはりお前の仕業ではないかと、サガを睨みつけているカノンを他所に、ポセイドンは続けた。

『だが、お前が”うちのポセイドン”と言ってくれたことは嬉しいぞ』

途端にカノンがハッとした顔となる。それから赤くなってそっぽを向いた。
サガは何も言わず苦笑し、テティスはにこにことその様子を眺めた後、全員分のお茶を入れ直すために台所へと去っていった。

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いつものごとく、自分だけが楽しい話ですみません(汗)
R様お手紙ありがとうございます!夜にでもお返事させて下さいね!
昨日は紫龍の誕生日でした(>ω<)おめー!

考えてみると青銅5人は師に恵まれてますよね一輝以外。一輝も師匠はアレですがエスメラルダという心の潤いがいて、紫龍には老師がいて春麗がいて、氷河もカミュとアイザックがいて(途中で行方不明になっちゃいましたが)ヤコフたち村人との交流もあって、瞬にも人格者の先生とジュネがいます。星矢は魔鈴さんや聖域のみんながいる。

意外と最低限の潤い(聖闘士レベルでの)はあるのかな…という感じで。
幼い頃の双子は、当然それぞれの存在が心の拠り所であったり支えであったりして欲しいココロ!その状態が当たり前すぎて二人とも互いへの依存に気づいてなかったりね!

昨日職場にまた双子の赤ちゃんをつれて、元同僚が遊びに来てくれました。癒されます(ほわー)
2話の続き。まだサガと海神。今さらですがLC設定混じっております。
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「お、恐れながらそのお姿は一体」
しどろもどろになりながらも、サガは顔を上げることが出来ない。跪いた姿勢ゆえに、顔を上げるとちょうど視界が微妙な位置にあたるのだ。
『なに、気分転換だ』
美しい金髪をさらりとかきあげ、豊満な肢体を惜しげもなく見せ付けるポセイドンに羞恥心などないように見える。見た目の清楚さとは随分なギャップだ。サガは恐る恐る尋ねた。
「全裸になることがですか」
『違うわ!たまには見た目を変えて職場に華やかさを与えてやろうという、福利厚生的配慮よ』
答えを返されたものの、サガにはその配慮とやらが全く理解出来ない。神の考え方はよくわからぬものだと胸裏で零しつつ、それでも話を合わせる。
「女性の姿になることが出来るとは存じ上げませんでした」
『容れ物があったのでな』
そう言われてみると目の前の存在感は幻影などではなく、確かな現実の肉体のものだ。
という事は、この身体も誰かの身体を奪って使っているのだろうか。
「海神の依代はソロ家の直系男子と伺っておりますが…」
思わずサガの口調に非難めいた色が混ざってしまったのは仕方がない。
そんな感情を見通しているのかいないのか、ポセイドンは面白そうにサガを見下ろす。
『それは存命の人間に降りる時の話だ。この身体は数百年ほど昔のブルーグラード領主の娘のもので、海神の力の器として前シードラゴンが用意した遺骸。前水瓶座のつくりし溶けぬ氷柱に埋もれておったゆえ、肉体がそのままに保存されておったのだ』
どこからか攫ってきた女性ではないことに安堵しながらも、耳にする内容はなかなか衝撃的なものではあった。
「用意などと…まるで道具のようではありませんか」
『ただの道具とは思わぬ。これは前シードラゴンの姉の身体』
さらりと海神より告げられた内容に、サガは絶句した。
何があったのかは判らないし、海界の過去に対して聖域の人間が軽々しく口を挟んでよいものではないのかもしれない。それでも、前海龍という言葉が現海龍であるカノンを連想させる。前海龍は何を思い、肉親の遺骸を神へと差し出したのだろうか。

無言でサガは立ち上がり、クローゼットへと向かった。頻繁に訪れるサガのために、何枚かの法衣が着替え用としてそこに収められている。その中から落ち着いた色合いの一着を取り出して、サガはポセイドンの処へ戻る。
「配下の身内であろうと亡くなられていようと、若い女性の身体を勝手に他人が晒すものではありません」
口調は穏やかなものの、反論を許さない言い回しだった。
サガはそのまま手にした法衣を丁寧にポセイドンの頭から被せていく。どこか手つきが優しいのは、相手が神だからという理由ではなく、女性の身体であるからなのだろう。
サガの法衣サイズは当然ながら細身の女性に合わず、裾は引きずる長さであり、袖口は指の先まで隠してしまう。しかし、何もないよりマシだとサガは前留めの掛け金を止め、身なりを整えてやる。
神相手にも遠慮のないサガのこの行動には、ポセイドンも目を丸くしたが、言訳のようにもごもごと返す。
『…仕方あるまい。そもそも裸で保存されておったのだ』
当時はそれでもポセイドンの鱗衣を纏っていたが、神の鎧ををそのままには流石に出来ず、呼び戻した結果の全裸だった。だが、それを目の前のサガには言いにくい。
「未成年の海将軍たちの前へ、そのまま行かぬご配慮があったのは何よりです」
『海将軍たちは、器の外見など気にせぬぞ』
聖域の人間として多少は客観的に見ているサガからしても、カノンや海将軍たちがこの海神を見たときのことを思うと、とても気の毒になった。もしこれがアテナだったとして、臣下を驚かすなどという理由から男性の全裸姿で現れた日には…
それ以上は考えたくもなく、眉間に縦じわをつくりながらサガは目の前のポセイドンに意識を戻す。
「ポセイドン様」
『な、何だ』
「そのような理由でその身体をお使いになるのなら、せめてその女性に相応しく美しく装うのが礼儀です」
『う…しかし』
「職場に華やかさをとおっしゃったのは貴方ではありませんか」
『確かに申したがな』
「女官たちを呼んで身だしなみを、そうだ、テティスに見立てを頼みましょう。ドレスは何色が宜しいですか。海界ならば真珠や珊瑚の類は最高級のものを選べるとして、あと折角可愛らしいのですから、振る舞いもそれに見合ったものになさるべきです」
『か、可愛い!?』
サガの面倒見の良さは対象を限定しない。たとえ相手が他陣営の神であろうとだ。その恐ろしさをポセイドンは身をもって知ることとなる。
「可憐と言うべきでしたか?その姿はなかなか魅力的ですよ」
『………お主、天然の女たらしか』
「何かおっしゃいましたか」
『いや、何も』
「いま小宇宙でテティスを呼んでおりますので」

悪意はまったく介在していなかったが、混沌を喚ぶ者とクロノスの称したサガの介入により、当初の海神の目的からはどんどん離れた方向へ事態は流れてゆくのだった。

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勢いに任せて書いていたらおかしな方向に。

ぱちぱち有難う御座います!元気の源です!
返信は次回ブログにてさせて下さいね(^▽^)!
ここを訪れし腐女子たちよ きみらに妄想を託す OTZ
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