星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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昨日は他所様で開催されていたチャットで、存分に「サガ大好きなカノン」「カノン大好きなサガ」について皆様と語らせて頂き、幸せいっぱいでした!
初対面の方々とも山のように駄目人間的会話をさせていただき、本当に楽しかったです。やっぱりブラコンは正義ですよね。
ますます双子を甘やかしたい波が来ております。なかなか素直に甘やかされない双子が、たまにちょっと相手に寄りかかるような、そんなベタ甘なお話は落ちていませんか!
あの格好よいカノンが、子供のようにサガに甘えるのもいいなあ!逆も可!

それを見た27歳アイオロスが「にゃんこがイチャついてるみたいだね」とニコニコしてて、シュラがその隣でアイオロスの大物っぷりを尊敬していればいいよ!

まだまだ誕生日ネタでいくのです。
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ほぼ垂直に切り立った崖の上に、星見の聖壇がある。スターヒルと呼ばれるその場所は、聖域の中でも禁区とされ、教皇以外の者が立ち入る事はまずない。立ち入ろうとしても、その険しさは物理的に人を阻む。出入りが可能であるのは、黄金聖闘士と一部の白銀くらいのものだろう。
教皇とて昼のスターヒルに登る事はほとんど無かった。シオンは感慨深げに辺りを見回す。夜には賑やかでうるさいくらい星がシオンへと語りかけてくるが、昼のこの場所の侘しさときたら。時折強い風だけが、強く岩場をなめしている。
シオンは迷わずに聖堂へと向かった。
「サガ、おるのだろう?」
勝手知ったる入り口から無造作に足を踏み入れると、案の定、長い髪の男が振り向いた。名を呼ばれた双子座の聖闘士は多少バツが悪そうに、けれども直ぐに膝をついて礼をとった。
シオンは当然のようにそれを受け入れ、聖堂の内部を一望する。サガによって定期的に手入れをされていたのだろう。そこは小奇麗に清められたままで、積年の埃なども感じられない。
顔を伏せたまま、サガは神妙に侘びを述べた。
「無断で侵入した罰は、いかようにもお受けいたします」
「何を今更」
シオンは半分呆れたように切り捨てた。過去の経緯を思えば、ことさら今になって無断侵入を咎めるのも馬鹿らしい。
「かように生誕日を祝われるのが嫌か。余人を避けるほど」
単刀直入に問うと、サガはますます顔を伏せたが、返答は無い。シオンは溜息を付いた。サガが朝から姿を見せぬと言ってきたのは射手座のアイオロスだ。ほおっておけと言い置いたものの、真っ先に脳裏に浮かんだのがここスターヒルだ。聖域から出ることなく、守護宮以外で黄金聖闘士が一人で過ごせる場所となると限られている。
「まあ、嫌な事は嫌なのだと行動で示せるようになったのは、お主にしては進歩だの」
「嫌なのではありません。私などには過分な厚意に思うだけで」
やはり嫌なのではないかとシオンは内面で苦笑した。
サガは子供のように、ぽつりと呟いた。
「それに、私はもう充分に祝われてまいりました」
自ら生を断ったサガが、己の第二の生を善しとしていないことに、シオンは気づいていた。聖闘士として、元反逆者として、贖罪のために生を受けたものの、未だにこちらのサガにとって命とは罰なのだ。
「それは、このシオンとしてであろう」
13年間、殺した者の誕生日を代わりに祝われる気持ちというのはいかようなものか、シオンには判らない。ただ、サガのような男にとって、それは地獄のような一日であったということは想像出来る。たとえもう一人のサガが、その痛みを簒奪の証と誇らかに笑っていたとしても。
そして、サガはその痛みから逃げるような男でもなかった。彼は決して半身の傲慢を肯定はしなかった。13年間の誘惑を退け、苦しみを耐え抜いた男が、他人の許しから逃げている姿は滑稽でもあり哀れでもあった。
「サガよ、私はお前自身の生を祝う」
サガは顔を上げた。その表情にはまるで断罪されたかのような畏れととまどいの色がある。それを見たシオンは、手のかかる子供ほど可愛いものだという言葉を思い出し、老いたものだと自嘲した。いまサガへ沸いた感情は、まるで孫の成長を楽しむ曽祖父のものではないか。
「お主の奪った、私の誕生日は返してもらったぞ。後は勝手にするが良い」
「私に、戻れと命じないのですか?」
「それはお主の決めること」
誕生祝いに、1日くらいスターヒルの使用権をくれてやるわと伝えるシオンへ、サガは再び黙って頭を下げる。
(サガはきっとこの孤高から降りるだろう)
そんな予感を胸に、シオンはサガの頭を撫でた。

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サガやカノンを甘やかしたい波が来ております(>ω<)

今日も双子でリバ的なアレ
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着衣を脱ぎ、上半身裸になってベッドへうつぶせになったオレの背中側から、兄のサガが静かに声をかけてくる。
「カノン、本当に良いのか?」
「今更聞くな。やるならさっさとやれ」
そう言ってやったのに、まだサガは躊躇しているようだ。
「だが、お前は初めてなのだろう。私も恥ずかしながら、このような事はしたことがない。もしも痛かったら、直ぐに止めるので…」
「うだうだ言うな。オレが良いと言ってんだから早くやれ」
きっぱり急かすと、サガはようやくオレの肌に指を這わせ始めた。
背にかかる髪を払い、サガの指先が肩甲骨の下端をゆっくりと探る。
くすぐったくて捩りたくなる身体を、意志の力で抑えた。
「この箇所を東洋では膈兪というらしい」
サガが指先に力を込め、思わず声を漏らしたオレは、慌てて口を押さえる。サガは笑った。
「この程度で声を上げているようでは、この先持たぬのではないか?」
「…っ」
一発で探り当てられたツボへの刺激が、意外と気持ちよかったなどと言うのも癪で、オレは枕に顔を埋める。
「カノン…されてみてもしも悦かったら、次は私にもしてくれないか」
する前からもう、した後の話なんぞしやがってコイツは全く。
デリカシーがないというか何というか。サガはこういう奴なのだ。

脳内で文句を言っているオレの心情など斟酌もせず、サガは背中のツボへ童虎から貰ったお灸のもぐさを置き、線香でその先端に火をつけた。

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またいつものワンパターンオチで。

カノンがラダマンティスとの戦闘中に、サガへ聖衣を渡すという流れが大好きです。

聖衣が聖闘士というものの象徴だとすると、あの場面は「聖闘士としてではなく、カノン自身としてラダマンティスと戦った」場面であり、かつ「聖衣などなくとも、カノンは聖闘士なのだ」という場面でもあるからです。
矛盾するようで両立するカノンのあり方。
後者の意味で考えれば、たとえ聖衣が1つしかなくとも、カノンはスペアではないわけで。
双子座の聖衣の優先着衣者など意味は無い。カノンはカノンで立派なジェミニなのだという事を魅せてくれただけでなく、カノンのサガへの信頼っぷりまで拝ませてくれる名場面!

幼少の頃、自分をスペアのように考えて、その分やさぐれたり責任感もあまり持たなかったりしたカノンが、真の意味で自分は双子座なのだと気づいたとき、サガのかつての叱責や愛情を理解してくれたりしないかなあ…みたいな妄想もしています。サガの側はずっと「聖衣は1つだけれども、カノンと自分は二人で1つのジェミニの聖闘士なのだ」とか考えていたとか。ご都合妄想ですが。

カノンはサガとは別の意味での双子座の二面性の体現者ですよね。ほんとに双子について考え出すと止まらないです。双子は深いなあ。

「HAPPY BIRTHDAY カノン」
そう言ってサガが持ってきた皿の上には、シフォンケーキが乗っていた。薄いピンクのクリームがたっぷりと添えられている。受け取って顔を近づけると、ほんのり覚えのあるローズの香りがした。
「アフロディーテのところの薔薇か」
毒入ってねえだろうな、などと思いながら呟くと、サガが微笑んだ。
「ああ、アフロディーテがお前のためにと沢山薔薇をくれたのだ。ちなみに、それを使ってケーキを作ってくれたのはデスマスクだよ」
サガは菓子の名前が判らないのだろう。バームクーヘンだろうがタルトだろうが、全部ケーキと呼んで誤魔化している。
甘いものはそう好きというわけでもないのだが、デスマスクが作るものは絶品で、辛党のオレでも美味しくいただける。
サガは自分用のケーキもテーブルに置き、紅茶を淹れ始めた。気持ち悪いくらい機嫌がいいのが判る。サガはいつでもニコニコしているが、意外と感情は表に出さない奴なのに。珍しいなと思いながらもフォークを手に取り、ケーキに突き刺すと、その先端に何か硬いものが当たった。
(ま…まさか、指輪か?)
祝い事・ケーキ・中に入っているプレゼント。この三点セットが揃っている状況下では、そんな連想をしてしまっても仕方ないと思う。
平静を装いつつも、多少震える手で慎重にケーキをほぐしていくと、中から出てきたのは予想外のものだった。
「…何だこりゃ」
それは、親指の爪ほどの大きさの、精巧なジェミニ聖衣のミニチュアで。
サガは淹れ終わった紅茶のカップをオレの前へと押し出す。
「それは本物の聖衣と同じ素材で出来ている。私の聖衣が砕けた部分を、ムウに頼んで加工して貰ったのだ。足りない部分の原料は、シュラが探してきてくれた」
「オレにジェミニとしての自覚を持てということか?」
思わずそう言うと、サガはごそごそと何やら取り出した。
今度こそオレは目を丸くした。それはシードラゴンの鱗衣を模したミニチュアの小さなストラップだった。…どうみてもオリハルコン製の。
「おい、それの原料はどうした!まさか鱗衣を削ってきたのではあるまいな!」
「お前の想像どおり、これもシードラゴンの一部だが、削ってはいない。ポセイドンが砕けた部分を下さったのだ」
シードラゴンの鱗衣が砕けたときというと、ポセイドンの矛を受けたときしかあるまい。ポセイドンとサガの間でどんな話がなされたのか気になるが、まずはサガの話を大人しく聞くことにする。
「聖衣には共鳴する性質があることを知っていよう」
「ああ、鱗衣も同じだぞ」
「このミニチュアも、わずかながら同じ性質がある」
サガはそのシードラゴンのストラップを大事そうに両手で持った。
「海界と地上では界が異なるため、小宇宙通信が上手く届かぬ事もある。いや、海界に限らず、お前も私も立場がらさまざまな界を渡ることもあろう。そんな時でも、これがあれば…聖衣や鱗衣をまとっている互いへのナビとなり、交信が容易くなる」

『むやみに束縛するつもりはないが、これを持っているだけで、離れていても安心できるのだ』サガがそんな事を言うものだから、オレは赤くなった顔を誤魔化すために、ひたすらデスマスク製のケーキを無言で食うしかなかった。

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3日前ブログの流石双子ネタから続けてストラップネタにしました。
そして頼んでいたノートパソコンが昨日届きました!双子誕生日に届けてくれるとは、なんて空気の読めるDELL!
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