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(2009/5/13)
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そして、今更ながら島/谷ひとみの『市場に/行こ/う』でロスサガ妄想中。
サガに「一緒に暮らそう」というアイオロス。でも、そんな事を言われたサガは、人格や精神状態のタイミングによっては、拒絶を選ばないために壊れるしかない。最初から壊れてるサガに対して「ねぇ 家族になりたいよ」と優しく囁くアイオロスでもいいですけど!
壊れたサガと二人で暮らすアイオロス…というパターンは、王道ながら、一度と言わず何度でも書いてみたいネタです。
もともと悲恋になりがちなロスサガですが、最近とみに両者そのままに幸せにするのが難しいなあと考えてみたら、車田先生のインタビューの回答に影響されているみたいです。『もしアイオロスまで生き返らせたら、絶対にサガと対立しそうな気がするんだよ。「両雄並び立たず」だね(笑)』(聖闘士聖衣大全P124)という部分。
対立するといったって、決して仲が悪いわけではないと思うのです。むしろ深い部分で共鳴している筈。ただ、両名とも頂点に立てる男なだけに、並び立つのが難しい。決して互いに譲れぬものがあり、負けられないと思ってしまう立ち位置、それは運命としか言いようが無い。同じ陣営なので宿敵とまではならないのが救いですが、むしろきちんと敵陣営の方が仲良く出来る気もします。ラダカノのように。
ラダカノの場合は、究極には闘い殺しあう宿敵でありながら、だからこそ普段は仲良くも出来る、そういう間柄かなと妄想。最後には愛を語るように戦闘すればいいよ!
しかして、幸せへの道が難しいからといって、ロスサガの関係が薄まるかと言うとそんな事は無く、より高いステージでの愛が待っているという感じで萌えるのですけれど(>ω<)車田先生の言葉で、一層ロスサガが濃くなったと言いましょうか!
私のようなヘタレSS書きでは描くのが難しいというだけで、ロスサガは考えれば考えるほど深い組合せだなあと思います。ホントに彼らをきちんと書くのは難しい。文章力や人生経験値が欲しいココロ。
→馬鹿の考え休むに似たり。
シュラ黒の場合のシュラは、黒サガのペースに振り回されがちです。
シュラは年下ながら渋く格好いいイメージがあるのに、なかなか自分の意思で黒サガをリード出来ない不思議。たまに無意識に黒サガを惚れさせてるんですけどね!
喩えるのなら、ラダカノのラダマンティスが、年下ながら激しくしっかりしていて格好良いイメージなのに、カノンに振り回されてしまうのと同じような感じといいましょうか。
でも、カノンの好意は判りやすいですけど、黒サガの好意は判りにくいんだきっと…
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(2009/5/13)
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タナトスは美しいものが好きそうなので、きっとアフロディーテも好みに違いない!とまた勝手な妄想を広げております。
サガは勿論アフロディーテに毒牙が及ばないように庇いますが、アフロディーテ自身の能力による拒絶のほうが効果的に死の神を払えるかも…とかなんとか、例によって捏造の翼を広げ中。
闘士の戦いにおいては、その属性や能力によって、相性の良い相手と苦手な相手が出てきますが、自殺したサガが死の神には弱い(という拙宅捏造妄想)のと逆で、小宇宙という命で咲かせるアフロディーテの薔薇は、魔や死を払う力があるといいなあと。毒薔薇ですけど。
先代山羊座も魔切りと呼ばれていることですし、防御系の技を持つ魚座の花陣に魔を払う力があったら素敵じゃないですか(>▽<)ノ
…管理人が魚座なので、魚座びいきです。
「サガ VSアフロディーテならサガが勝つけれども、サガが負けてしまうような敵でもアフロディーテならば圧倒的に勝てる場合がある」というように、ジャンケン関係のごとく、黄金聖闘士はそれぞれが最強であって欲しいなあとも思います。
そんなわけで、タナvサガ+アフロディーテ
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目の前に立ちふさがったアフロディーテを、タナトスは最初、足下に踏みしだく雑草程度にも見ていなかった。ただ、美の女神の名を持つほどの美貌と、それに見合う絢爛な小宇宙が、彼の気を惹いた。
黄金聖衣を身にまとい、周囲に深紅の薔薇を従わせるその姿は、人間であれタナトスの審美眼に充分適うものであったのだ。
女性にも見まごう花のかんばせをタナトスへ向け、魚座の主は畏れることなく毅然と言い放つ。
「いま双子座は体調を崩している。死の神である貴方の来訪は、ただの風邪をも重篤なものとするだろう。申し訳ないが、引き返しては頂けまいか」
丁寧ながらも、神への言上としては腰の低くないその態度を、常であればタナトスは不遜と切り捨てたろう。
だが、今日の彼は怒ることもなく、面白そうにアフロディーテを見下ろした。
「なれば、お前がアレの代わりを務めるか」
毛色の違う玩具を見つけた時の子供のような、無邪気で残酷な視線。
タナトスが死の小宇宙を強めると、周囲に咲き誇っていた薔薇は黒ずみ、急速に萎びて花弁を散らした。
アフロディーテは眉を潜め、我慢できぬというように、表情を一変させて言い放った。
「あの人がお前を受け入れているだけでも業腹だというのに、この私まで望むだと?寝言は貴様の兄弟神の前だけにしてもらおうか!」
怒りで黄金の小宇宙がチリチリと弾けている。
アフロディーテの小宇宙はさらに光り輝き、それだけでなく聖域のアテナの小宇宙を取り込んで膨れ上がった。そしてその小宇宙は茨の蔓を伝い、見る間に薔薇の花を咲かせていく。
それはアテナとピスケスの小宇宙の混じりあった、黄金の薔薇だった。
小宇宙とは命の真髄。
その輝きで咲く花の結界は、死の神タナトスの顔を顰めさせた。
アフロディーテの小宇宙だけであれば吹き飛ばせたかもしれぬ花陣も、ここ聖域で、アテナの小宇宙付きでは分が悪い。タナトスであればこそ踏みとどまっているものの、凡百の魔物程度であれば消し飛ぶだろう。
「成る程、それが十二宮最後の防御を任された者の実力という訳か」
タナトスは肩をすくめ、自らの小宇宙を納める。
それに合わせ、アフロディーテのほうも薔薇の香気を沈めた。
だが、タナトスは一矢返す事も忘れない。
「サガに伝えるが良い。治り次第エリシオンへ足を運べと」
黄金の薔薇も、人の心に根付いた魔を払う事までは出来ない。
アフロディーテは無言で毒薔薇を投げつけ、それへの返答とした。
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今生の黄金聖闘士自慢ということで、星矢がテンマへ説明を始めたのは双子座についてだった。
「サガがどういう人かっていうと…二重人格でキラキラしてる」
「何だそれ。派手に裏表のある奴ってことか?」
「いや、ホントに二つの人格を持ってんの。清らかな人格の時は、いるだけでその場がキラキラしてくるんだ。んと、天使の後ろに点描が飛ぶ感じ」
「…点描?」
星矢はそれほど説明上手ではないので、表現も漫画的なのだが、テンマの時代には漫画などない。頭に浮かべたのは、アローンに聞いたことのある絵画的点描手法である。
それでも言いたい事は大まかに把握し、それに対して射手座で対抗した。
「天使といえば、オレの時代の射手座シジフォスも凄いんだぞ。居るだけで舞い散る羽の幻覚が見えてくる」
「幻覚攻撃か?」
「いや、技じゃなくて素なんだ。しかもな、レグルスが…あ、レグルスってオレの時代のしし座なんだけど、初めてシジフォスに逢ったとき、その目の前で服の上から射手座聖衣を着たらしいんだよ」
今度は星矢が首を傾げる。
「服の上に聖衣を着用するのは普通だろ」
「服といっても外套なんだぞ!しかも、羽だけ着用、服の背中に破れなしでだ。どうやって着用したのか、射手座聖衣の構造を知った後では余計わからないんだ」
「へえ…サガが全裸で聖衣を着用するのとは真逆なのかあ」
「げっ、聖衣を全裸で!?」
互いに散々説明しあった後、二人は暫し黙った後、ぼそりと呟いた。
「なあテンマ、その二人を並べたら凄くないか?」
「オレも思った…辺り一面舞い散る羽とキラキラで別世界に…」
そんなわけで、噂の張本人たちの与り知らぬところで、お見合い計画が実行されることになるのだった。
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ロスサガSS書く前に出社時間に(><)ぱちぱち今日も有難う御座います!日々の潤いです。そして、帰宅したら双子を祝う会様をリンクさせていただくのだー