星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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「邪魔をする」
獅子宮へ押しかけてきたカノンは、守護宮の主が許可を出す間もなく、勝手に居住区部分へ入り腰を下ろした。
「何をしに来たのだ」
今は同僚となった双子座の片割れを、アイオリアは戸惑いながら迎え出る。
「ちょっとサガと喧嘩した。ここで暇つぶしさせろ」
カノンは機嫌の悪そうな表情で、茶を出せなどと図々しいことを主張する。
「デスマスクのところで良いだろう」
「それが留守だったのだ」
いつものごとく巨蟹宮へ押しかけようとしたところ、不在であったので勢いでその1つ上の獅子宮まで来たのだという。
同じ顔でも品行方正なサガとは大分違うなとアイオリアが呆れていると、その思いを読み取ったかのようにカノンが睨んだ。
「お前も兄貴の事では苦労してるんじゃないか?」
13年間は逆賊の弟と呼ばれ、今は英雄の弟と呼ばれ比較されるそのことを指摘する。
「まあ、何も無いとは言わんが、別に…」
アイオリアにとっては、兄の汚名が雪がれたのみならず、生き返ってきたというだけで望外の喜びであった。13年間はともかく、現在兄が英雄と呼ばれることに関しては誇らしい気持ちのみだ。
カノンもそこは判っているようで、問いの方向性を変えた。
「じゃあ、仮にだ。アイオロスが二重人格だったらどうだ」
「…はあ?」
「正義に篤く厳格なアイオロスという一面の裏に、凶暴で聖域の支配を望むような人格を秘めていたらどうするよ」
あまりに突飛な仮定だが、サガという兄を持つカノンからみれば、自分の境遇を置き換えてみたにすぎないことに気づき、アイオリアは律儀にそれを想像してみることにした。
「兄さんが黒髪化して、聖域を掌握するってことか?」
「まあそんなとこだ」
「…結構格好いいかも…」
「はあ!?」
今度はカノンが呆れた声を上げる。
「お前、一体どういう想像したんだよ!脳の中覗かせろ!」
「幻朧魔皇拳使おうとするな!プライバシーの侵害だ!」

ブラコン二人が揃うと、気が合いそうで微妙な会話になることも多いのだった。

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ラストの辺りが時間がなく書き飛ばし風味(><)今日も仕事にいってきます!
ブログtop記事に記載していたメルアドは拍手記入欄部分に併記致しました。

突然ですが、十二宮編のラストだけをアニメと原作で比較してみた場合、アニメの方はサガがより二重人格っぽく『どちらもサガ』と表現されている感じです。サガの中の邪悪が戦いの中で弱められ、アテナとの対決場面で善の方が勝る、そんな印象。女神VSサガの場面もあるのがポイント。

原作のほうですと、盾の光によってサガの身体から何か抜けていく場面がしっかり描かれているので、黒サガ=憑依系のイメージが強い印象です。もしくは、二重人格ではあるのですが、それぞれの人格の独立度が高いというか。勝手な印象なんですが(^^;)

TVアニメの善サガはおっとりしてる感じで可愛いですよ!
原作の白サガは凛々しくてキラキラで拝みたくなりますよ!
どちらも大好きです。

サガの二重性についてだけでも、謎が多いままといいますか、いろんな設定を妄想出来る曖昧さが美味しいですよね。

サガがアーレスだったりするのも私の中で大層美味しいです。
冥王に付き従う金銀神がいるように、女神にも実はサポートする神がいるとか、それが昔アテナに負けた戦神アーレスだったりして、普段は黄金聖闘士に混ざっているのだけれど、時折反逆するのが玉に瑕とか。しかも神であった時の記憶がないから、自分はこの力で神になるのだと本人思ってるような。
わあ、また強引すぎる妄想に。

あと、本日はタナ×白サガで白サガが本気で怒りそうなシチュを考えるという暇な妄想を展開しました。
アイオロスの身体にタナトスが憑依してサガを抱こうとする。これは白サガかなり怒りそうです。

でもカノンの身体にタナトスが憑依して…のパターンだと、サガの怒りが薄まる気がしました。
怒らないわけではなく、カノンに迷惑をかけるなという方向の怒り。この差は何でだろう…(汗)

朝の連続TV小説に出てくるもんじゃ焼きのお店の名前が「あにおとうと」でした。
それだけで双子やロスリア兄弟を連想して萌えていた管理人です。
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「モンジャヤキ?」
食材をテーブルに広げている星矢の口から出てきた単語を、サガは繰り返した。
「もんじゃ焼き。日本の食い物さ」
どこから持ってきたのか、ホットプレートまで用意されている。
「一緒に食べようと思って。小麦粉ならサガのとこにもあるよな?あと油とミニボウル2つ」
勝手に押しかけておきながら材料を要求するあたり、星矢もすっかりサガのことを身内扱いするようになっている。
「ホットプレートがあるということは、炒め物なのか?」
旧態依然の聖域に暮らすサガも、さすがにホットプレート位は知っていた。
「焼き物かな?小麦粉を水で溶いて、材料を加えて焼くだけだから簡単だよ」
星矢に説明され、それは甘くないパンケーキのようなものだろうかと想像しつつ、サガは棚のほうから油の入った小さな陶器と小麦粉を持ってきた。ミニボウルは無かったので、普通に丼型の深皿を利用することにする。
「小麦粉と水と材料を混ぜて、最初は具の方だけ焼いて、その上に小麦粉水をかける!」
お互いに自分の分を作ってみようねとエビやイカのぶつ切りを渡され、とりあえずサガはそれらをまとめて深皿に放り込んだ。星矢は早速手際よくかき混ぜて、ホットプレートの準備も始めている。
「じゃあ、お手本を見せるな」
そう言ってまずは油を敷く。しかしその時点で星矢は顔をしかめた。
「これ、オリーブオイルみたいだけど」
「そのとおりだが」
「それ以外の植物油、ない?」
「カノンが揃えていた気がするが、どの油がどの容器に入っているか判らない」
「…ま、まあいっか、これでも」
出だしからギリシアテイストになったもんじゃを、それでも星矢は器用に仕上げていく。
そしてサガにも同じように作るよう勧めた。
サガは、見よう見まねで作成手順を真似し、材料をホットプレートの上へ落としてみた。
しかし完成したものは何故か焦げかけの厚い物体なのだった。
「もんじゃにはならなかったみたいだけど、ええと、お好み焼きが出来たね」
星矢のフォローがかなり苦しい。だがサガは出来栄えに満足し、それを自分の平皿へと取り分ける。
「オコノミヤキも日本の食べ物か?」
「うん」
「お前の国の料理かと思うと、作り甲斐があるな」
そう言って、切り分けたその物体をひとかけらフォークに刺し、星矢の口元へ運ぶ。
「味見を頼んでも良いか?」
その姿はさながら恋人のよう。

にこにこと言うサガに対し、星矢は
(シチュエーションだけは贅沢なんだけどなあ)
などと思いつつ、その微妙な物体を噛み砕いて無理やり飲み込んだ。

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漫画ソフトのコミックスタジオの練習用に、はるか大昔出した双子本合同誌でのるーみっくパロを手直ししてみましたが、私にはとてもまだ使いこなせない模様…
肩が痛くなったのでテキトーに終わらせようと思ったら、本当に適当すぎたので晒してみます。

拍手御礼は次回に!(>ω<)

カノンが海将軍と黄金聖闘士兼業になったあたりの話題が出てくるSSも書きたいです。
聖域と海界の思惑が絡む感じで。サガは流石に元教皇なのでそのあたりの駆け引きが見えているものの、双界にとってプラス面のほうが大きいのと、何よりカノンが納得して、その働きが弟の為になるということも判るので何も言いません。
でも、もしもカノンが利用されるだけの形だったら、サガは黙っていないですよ!という妄想。

サガは物凄く有能で、いざとなれば世界情勢を転がせるほどなのに、何故普段はあれほど天然そうに見えるんでしょうか。
教皇をしないサガは、才能が無駄にありあまるので、スペックが勿体無いような気もします。でも能力が無駄になる平穏な幸せというのも掴んで欲しい二律相反。

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