サガがカノンの悪の囁きに負けていたら、双子が支配する聖域が見れたわけですよね。サガが教皇でその傍らには黄金聖衣を着用したカノン。
(゜◇゜*)素敵聖域!
しかし、仮に双子の代は良いとしてもその後の地上はめちゃくちゃになりそうですよね。聖戦が起こった場合、まずハーデスの本体が見つからないので依り代は倒せても、次世代に対抗手段なし。冥闘士を封印するのも神以外に出来るのでしょうか。がんばって皆に八識に目覚めてもらっても、神の血が無いのでエリシオンへ行けません。
次代といわず今生でも、双子が女神に成り代わっていたことを知ったら聖闘士たちの士気が落ちまくりです。双子には従いたくないけれど、聖戦が終わるまでは地上を守るためにそんな事を言ってられないので仕方なく協力みたいな。
けれども女神の加護が失われているので、最後には皆が絶望の中で死んでゆきそうです。うわぁ…バッドエンディング。
でも書いちゃう。
う、牛誕おめでとうございました(><。)1日遅れ!
突然のバタバタ続きでパソコンに触れずブログが滞ってました。
ネットサーフィンしまくってGWの新作を読みまくってやる!
そんなこんなで黒サガ&星矢妄想
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「お邪魔しま~す!」
元気な挨拶とともに双児宮に駆け込んできたのは、青銅聖闘士の星矢だった。
片手には編みカゴを下げ、その中には卵がこんもりと入っている。
テーブルについていたサガとカノンは、朝食の手を止めて若い侵入者の方を見た。
今日のサガは黒髪だったが、星矢は気にも留めず近寄ると、そのカゴをテーブルの脇へ置いた。
「いやあ、十二宮へ行くと言ったら姉さんが持ってけって言うからさ」
星矢の姉は聖戦後もロドリオ村で暮らしている。聖域に近いその村は信仰心の厚い者が多く、身寄りのない姉弟にとっては、日本に戻るよりも生活していくのに向いていた。
ロドリオ村の人間は、聖域への敬意と親近感からよく野菜や果物などの生産物を差し入れてくれるが、星華の場合は弟が世話になっている礼という意味合いの方が大きいだろう。
あの勢いで走ってきてよく卵が割れなかったものだ…と妙な感心しているカノンの隣で、黒サガはその卵を1つ指で摘んで手に取った。
それはまだ温かく、今朝産んだばかりであるものだと判る。
「懐かしいな。昔はこれでよく小宇宙の鍛錬をさせられた」
珍しく黒サガが述懐したので、星矢は目を丸くした。
「サガでも修行したんだ?」
「鍛えずに聖闘士になる者などおらん」
黒サガは星矢の目の前で、軽く手の中の卵に小宇宙を集めた。
それは氷河やカミュが冷気を高めているのに似ていたが、彼らの力が物質の運動を抑えるのとは逆に、黒サガは原子に働きかけて卵を熱しているのだった。
「ただ熱すれば良いというわけではない。やみくもに熱しては、レンジに入れた卵と同じで簡単に爆発してしまう。半熟になる温度と凝固状態を確認しながら小宇宙の量を調節する必要があるのだ。殻の内部のたんぱく質を測れるようになれば、人体を視る時にそれを応用出来る」
総合的な小宇宙のコントロールを高めるのに丁度良い方法だったのだろう…そう言いながら小宇宙を込めたのは一瞬で、黒サガはすぐにその卵を星矢のほうに放る。
慌ててそれを受け止めると、それはすっかりゆで卵と化していた。
黒サガは星矢へ椅子を勧めた。
「お前も朝食はまだだろう。食っていくと良い」
「ええっ、いいの?」
ちらりとカノンの方を見ると、仕方ないという顔で肩をすくめたので了承の証だと椅子に腰を下ろす。
黒サガはその間にも卵を手に取り、自分と弟の分も卵を温めた。
卓上にはパンとサラダとスープが並ぶだけの質素なメニューだったが、それにゆで卵が追加される。
「茹でてないけど、これゆで卵って言うのかな…それにしても黒サガに手料理作ってもらえるなんて今日はついてる!」
星矢が卵の殻を剥きながら、にこにこと嬉しそうに言ったら、テーブルの向かい側でカノンが『ブフォ』とスープを噴出した。
咳き込みながら「手料理…?」と呟き、黒サガに睨まれている。
成長期の食欲で卓上の朝食をたいらげた星矢は、礼を言うと双児宮を後にした。
その後、星矢が十二宮の先々で黒サガに卵料理を作ってもらったと自慢したために、アイオロスやシュラやデスマスク(彼だけは純粋に『サガに作れるような卵料理などあるのか』という料理上の興味による)がサガの元へ押しかけた。
黒サガは彼らにはレンジ加熱状態を保った卵を持たせたので、各自の宮は殻を剥いた瞬間爆発した卵で大層な被害が出た。
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行楽三昧より復帰!(>▽<)丁度お出かけ期間中晴れてよかった!
普段の管理人はGWででもないと、三日間以上パソコンに触らないなんて事はない気もするインドア派です(フ)
貧乏なので金をかけず山に登ったり、しかも山の掛け持ちをして1日で2つの山のリフトに乗ったり、何も無い寺に行ってしまってぼーっとしたり、地元近くの動物ランドへ行ったり、会社の名前入り軽トラックで移動したため(これが既にどうか)業者と間違えられて、観光地では関係者用無料駐車場に案内されたり、入館料200円の地味な資料館へ行ったり、サボテンカレー食ったりと、金が無いなりに健康的な連休でした。
行楽後はさっそくオタ妄想を走らせてます。
「サガとロスはきっと遊びに行く時お金を使う発想がなくて、デートもその辺の花園とか湖とかよね!ていうか、黄金聖闘士は観光とかしたことがなさそうよね!遊園地なんて概要しか知らないに違いない!」
「神話の自体からある聖域に暮らす聖闘士は、史跡で行楽するという発想や感覚自体なかったりして!」
デートはいいなあ。男二人でもキニシナイ!
ラダカノでカノンがラダの喜びそうな場所を探すのは大変そうと以前書きましたが、シュラ黒のシュラが黒サガの喜ぶ場所を探すのも苦労しそうです。
でも、二人で一緒にいるだけで黒もラダも結構幸せだったりするのですという妄想。
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聖戦後のサガは教皇補佐として女神に仕えることになった。
毎日十二宮を通って最上宮へと登庁し、代わりに双児宮を守るのは弟のカノンということになっている。そちらは海将軍との兼業だ。
カノンは、宮の外を歩くのも他者の視線が厳しいのではないかと兄を心配したが、サガは笑って取り合わなかった。どうもそれは口先だけではないようで、カノンが見る限り兄は毎日とても楽しそうだ。
「安心したというか意外と言うか」
昼食時にぽろりと零すと、隣でニョッキを突付いていたデスマスクはその過保護ぶりをゲラゲラ笑った。カノンは軽く睨んだものの、ちゃっかり巨蟹宮に食事をタカリに来ている事を考えて自分を抑える。
巨蟹宮の主はフォークの先をカノンに向けてからかうように言った。
「相変わらず心配性だな。そういうお前さんは海界でどーしてるんだよ。毎回頭下げてまわってんの?」
「まさか」
双子座でもあり、海龍でもあるカノンは肩をすくめた。
「謝罪は最初に一度まとめて頭を下げた。そこから後は行動で示すしかないし、偽とはいえオレが海将軍を勤める間は、個々に毎回ぺこぺこしていては士気や統率に関わる。すまないとは思うが、締めるべきところは締めさせてもらう」
「ま、軍を率いる上でそれはしょーがないわな…で、サガも同じだとは思わないのか」
「黄金聖闘士は将軍というよりも守護者だ。それも今のサガは聖職の補佐だ」
システムの違いをあげて反論したものの、デスマスクはニヤリとこんな事を言った。
「サガがな、こんな事を言ってたぜ」
耳を傾ける双子座の弟に、ややトーンを落とした声で続ける。
「騙すことしか出来なかった年月を思えば、直接なじられて直接謝罪出来る今が幸せだってさ」
カノンは黙り込んだ。
「サガがああいう馬鹿だから、俺達も13年間苦労したわけだけどな」
文句を言いつつもデスマスクは誇らしげだった。
「弟のお前が心配するのは判るが、サガはそんなにヤワじゃねえよ…むしろ逆にお前が聖域に馴染めるかどうかスゲエ心配してた」
そうして席を立つと、デザートにイタリアンジェラードの苺味を持って戻ってくる。
「これ、お前の好物なんだって?カノンがご飯をたかりに来たら、出してやってくれって頼まれててさ…いやあ、いい保護者…でなくって、お兄さんを持って幸せだねえ」
笑いをこらえている事を隠そうともせず、デザートの器を差し出すデスマスクにカノンは赤くなった。
「サ、サガのやつ…子供かオレは!」
怒鳴りつつ、自棄食いのようにジェラードをかきこむカノンを横目に、デスマスクもスプーンを手に取る。
(平和なのも悪くねえか)
と、らしくもなく考えながら。
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でも水晶細工のようなサガもイイ!(>▽<)ノ