星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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とりあえず妄想吐き出して落ち着きます。

就寝前に強引に妄想吐き出し処理
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夢界は、ありえぬ事を可能とする世界だ。
他人の心を覗くことも、死者に会うことも、過去を塗り替えることも簡単だ。
ただし、それが真実か否かは判らない。真実を問う事自体意味がない。
現実を生きる者にとって、夢は夢に過ぎない。

「だから、君はあまり夢界に来てはいけないよ」

そう告げる彼は、前聖戦の代のサジタリアスだという。
面差しはアイオロスに似て、それでいて彼にはない翳りと、同じだけの光を持っていた。
サガは何故か、この太陽になら触れることが出来る、そう思った。
「夢界でないと、貴方に会えないだろう」
既に転生を果たした魂は、冥界で探しても無駄だ。そして、転生先の現世でその魂を見つけたとしても、出会える相手はもうシジフォスではない。
サガがそう言うと、シジフォスは困ったように笑い「こんな俺でも会いたいと思うのかな?」と己の胸に手を当てる。
すると、いつの間にかその姿は射手座の冥衣を纏ったものとなった。
「今は自責のためではなく、自戒の為にこの冥衣を残している。俺の責を忘れないために」
闇の闘衣が羽を広げ、夢の空間で黒くキラキラと輝く。
「でも、君には射手座の光だけ見て欲しい。アイオロスもそう願っている」
「それは、ずるいだろう」
サガは即座に言った。
「私は私の光も闇も全て見せる。もう隠さない。だから、もし射手座に闇があるというのならば、それを私にも受け入れさせてくれないか」
一拍おいて、サガは続けた

「それでもサジタリアスは、私の光に違いないのだ」

シジフォスは目を見開き、先ほどよりももっと困ったように笑った。
「君は理想家だから、俺より夢に囚われやすい」
だからあまり来てはいけないのだよと、今日も彼はまた同じ言葉を繰り返す。

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どんな状況ですか。
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