とりあえずバイオレートと黒サガの共通点を中心に語ります(`・ω・´)
場面はハーデス軍の城と思われる一角にあるだだっ広い湯浴みホール。
そこでひとり湯船に浸かり寛ぐ冥闘士がベヒーモスのバイオレートです。
湯船ときたらサガですよね!
そこへ「出撃の準備が整いましてございます」と現れる下っ端。「来たか」と立ち上がるバイオレートの身体には無数の傷跡が…リンかけの影道総帥みたいなアレです。
風呂場に現れた部下を「みたな~」と殺さないところは異なりますが、『戦疵こそ我が誇り』と出陣の高揚感にひたるバイオレートは、ある意味黒サガと同じ自分の身体大好きっ子です。
隠すことなく全裸で着替えの間に移動し、冥衣を侍女達に付けさせるバイオレート。羞恥心は全くありません。あっ、なんだよ!パンツは履かなくてもいいよ!全裸で冥衣纏えばサガとお揃いだったのに!
装着を終え、長い黒髪をなびかせてアイアコスの元へ向かう姿の逞しさ!黒髪長髪なところもご一緒ですね。
「あの方(アイアコス)のために」と頑張るバイオレートは何気に情熱的な女性です。そうなんです、冥衣をつけると胸が真っ平になるので判りにくかったんですけど、バイオレートは女性だったんです。
で、アイアコスの元へ何をしにいったかといいますと、アイアコスによる人間大砲ガルーダフラップで、天翔ける船の修復現場までひとっ飛びするためでした。偵察の時みたいにこっそり潜入して、こっそり破壊すればいいと思うんですけど、アイアコスの名の下に正々堂々と叩きのめすのが良いのかな?
とりあえず、先週で前聖戦のアイアコスが頭良さそうに見えると書きましたが、訂正しときますね(フ)。アイコはやっぱりアイコだった!(褒めてます)
自らをカルラ王と名乗り、バイオレートを片翼と呼ぶアイアコス。ベヒーモスはどうみても地上をのたのた歩く犀(冥衣外見)ですが、そんなこと気にしないアイアコスは、全くもって他人を喜ばせるツボを心得ているいい男です。彼のバイオレートへの信頼感に溢れた台詞回しを読んで「ラダマンティスにバレンタイン達がいるように、アイコにもバイオレートが!」と嬉しくなりました。やっぱり上司自慢をしてくれるような部下が、三巨頭毎に何人かは欲しいですよね!
とまあそんなわけで、入浴・黒髪長髪・ラ族かつ羞恥心なし・自分の身体好きときたら黒サガなわけですよ。聖域のしずかちゃんが黒サガなら冥界のしずかちゃんはバイオレートで良いです。
以下強引なバイオレートがらみの黒サガ+ラダ話
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コキュートスの第二地区であるアンテノーラの城で、珍しい人物が歩いているのを見かけたラダマンティスは目を丸くした。
「サガ、何故お前がここに?」
それも黒髪のほうのサガである。
一瞬、アンテノーラの主であるアイアコスが、他の三巨頭の了承も得ず秘密裏に聖域との外交を先走ったか…と思いかけたものの、彼はそのような策謀を巡らすタイプではないと思い直す。
もしサガの関わるロビー活動であれば、このようなところで尻尾を捕まれるようなヘマはありえないだろうし、粗末な聖域の支給服を着用しているところを見ると、正式な外交などではなく、ラフな私用のようだ。
しかし、そうなると尚更に黒サガとアンテノーラの繋がりが判らない。
声を掛けられた黒サガの方は、何の感情の色も見せず振り向いた。
「お前こそ何故ここに。三巨頭はそれほど親交深いと聞いておらぬが」
「俺はパンドラ様の書状を届けに来ただけだ」
大切な書状であり、部下に任せるわけにはゆかなかったため直接訪れたアイアコスの城で、まさかの奇遇であったというわけだった。
律儀に答えたラダマンティスに対して、サガも偽るつもりは無いようだ。
「私はベヒーモスの招きに応じただけだ」
「バイオレートが?」
「ここには教皇宮に負けぬほどの上質な湯場があると聞いた」
「…初耳だ」
軍人気質のラダマンティスは、冥闘士たちの能力や名前はくまなく把握していたものの、他城の生活施設に関してはそれほど詳しくない。また、バイオレートが何故サガと親交があるのかについても首を傾げるばかりだ。
その疑問へ答えるようにサガが口を開いた。
「カノン島の溶岩地帯にある天然の露天風呂で知り合ったのだ。まさか最初は互いに聖闘士と冥闘士とは思わなかったがな…以来、温泉情報交換などをしつつ、共に風呂を楽しむ仲だ」
「あの噴煙立ち込める危険湯治場でか…」
ラダマンティスは遠い目になったが、興味のない事なので直ぐに流す。
理由さえ判れば、双子座の兄のプライベートなどどうでも良かった。
黒サガ側も翼竜へ同様の感想を持ったらしく踵を返した。
「では失礼する。たまには愚弟に会いに聖域へ顔を見せろ」
「余計な世話だ」
そんな会話で通り過ぎかけ、ふとラダマンティスは思い出す。
「ちょっと待てサガ」
「何だ」
「バイオレートは女だったと思うのだが」
「それがどうしたのだ」
何故呼び止められたのか1ミクロンも理解していないサガに向かって、ラダマンティスは怒鳴った。
「当たり前のようにアンテノーラの浴場を混浴にするな!!!!」
しかし、サガは逆にラダマンティスへ眉をしかめた。
「そんなことか。私もあの女も気にせぬが」
「事情を知った上で放置した事が知れたら、俺がカノンとアイアコスに後で八つ裂きにされるわ!!!大体お前、女神との入浴の時には水着をつけさせたという話ではないか!」
「バイオレートは戦士だ。女扱いする方が失礼だろう」
「うっ…」
サガと話していると、まるで自分の方が間違っているかのような錯覚に陥りそうになる。ラダマンティスは慌ててアイアコスとカノンへ、黒サガ説得の為の応援要請小宇宙を飛ばしたのだった。
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なんかバイオレートと黒サガがフツーに全裸で一緒に温泉を楽しんでいても、微塵もやらしくならないですよね。何の下心もなく汗を流しながら、戦の話などをしていそうです。たまにポロっとバイオレートがアイアコス自慢をするので、サガも付き合ってシュラ自慢でもするといいですよ。