星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
カノンとサガですと、意外とカノンの方がサガが自分と同じ存在であって欲しいと思っていた感じですよね。(13年前までは)
サガがカノンに正義を説くのは、人としても聖闘士としても正当な理由なわけですが、カノンがサガに悪を囁くのは自分の側にあってほしいという理由しかない。オレは悪だがアンタは正義で勝手にやればいい…とはカノンは思わないのです。
「お前の本性は悪!」と暴くのは、いつも偉そうに自分に説教するサガへの意趣返しとしても、悪を囁き続けるのは、自分と同じになれというカノンの願望が混じっているような、そんな印象を受けます。
海界戦終了以降は「お前はお前オレはオレ」になった上で、でもサガを好きでいるような感じに成長したのかなあと。
それはさておき、以下昨日のSSのサガバージョンもどきな対のお話。
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あの時は双児宮に突然修行帰りのアイオロスが立ち寄って、たわいもない会話から彼の弟アイオリアの話題になったのだと思う。黄金の守護を持つアイオリアはめきめきと力をつけ、先が楽しみな獅子座の守護者だ。
嬉しそうに弟の話をする彼の前で、つい私は口が滑った。
「そのような家族がいて誇らしいだろうな。私には弟がいないので判らないが」
わざわそんな事を言ってしまったのは、彼らへの羨ましさと、弟を秘さねばならぬ双子座の決め事に対する反発を、無意識に自分で押さえ込もうとしたからだと思う。
そう言った途端、首筋がぞわりとするのを感じた。
双児宮の主である私にしか感じ取れなかったであろう変化。カノンの気配の変化だ。
カノンは不意の来客があると、奥の隠し部屋で息を潜めなければならない。私の小宇宙と己の小宇宙を同一化させ、私を通して相手の様子を伺いながら、ただひたすら来訪者の帰りを待つ。
今も壁の向こうでカノンはひっそりと私を見ている。
まずい。
血の気が下がる心地がした。私は言ってはならぬことを言った。こともあろうに、カノンの前で弟の存在を否定し、他人の家族を羨んだ。
カノンはどんな気持ちで私の言葉を聞いたのだろう。
その後は強引にアイオロスに帰ってもらい、カノンのいる隠し部屋に飛んでいった。カノンは私をなじりもせず、いつもと同じように「出かけてくる」と去ろうとしたが、私はカノンの服を握って離さなかった。このまま彼が帰ってこないような気がしたのだ。その時の予感は正しかったろうと今でも思う。
私は双児宮の周囲に迷宮を張った。それ以降、居住区へは誰も入れたことが無い。考えてみればカノンとて私と同じジェミニなのだ。主であるカノンがこの双児宮で、隠れ住まねばならないなんておかしい。双児宮でくらい自由に過ごして良いはずだ。
いつかもっと広い世界で、カノンと暮らせたら。
子供であった私は、ただ真摯にそう願った。
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また推敲の間もなく出社時間(>△<)
サガがカノンに正義を説くのは、人としても聖闘士としても正当な理由なわけですが、カノンがサガに悪を囁くのは自分の側にあってほしいという理由しかない。オレは悪だがアンタは正義で勝手にやればいい…とはカノンは思わないのです。
「お前の本性は悪!」と暴くのは、いつも偉そうに自分に説教するサガへの意趣返しとしても、悪を囁き続けるのは、自分と同じになれというカノンの願望が混じっているような、そんな印象を受けます。
海界戦終了以降は「お前はお前オレはオレ」になった上で、でもサガを好きでいるような感じに成長したのかなあと。
それはさておき、以下昨日のSSのサガバージョンもどきな対のお話。
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あの時は双児宮に突然修行帰りのアイオロスが立ち寄って、たわいもない会話から彼の弟アイオリアの話題になったのだと思う。黄金の守護を持つアイオリアはめきめきと力をつけ、先が楽しみな獅子座の守護者だ。
嬉しそうに弟の話をする彼の前で、つい私は口が滑った。
「そのような家族がいて誇らしいだろうな。私には弟がいないので判らないが」
わざわそんな事を言ってしまったのは、彼らへの羨ましさと、弟を秘さねばならぬ双子座の決め事に対する反発を、無意識に自分で押さえ込もうとしたからだと思う。
そう言った途端、首筋がぞわりとするのを感じた。
双児宮の主である私にしか感じ取れなかったであろう変化。カノンの気配の変化だ。
カノンは不意の来客があると、奥の隠し部屋で息を潜めなければならない。私の小宇宙と己の小宇宙を同一化させ、私を通して相手の様子を伺いながら、ただひたすら来訪者の帰りを待つ。
今も壁の向こうでカノンはひっそりと私を見ている。
まずい。
血の気が下がる心地がした。私は言ってはならぬことを言った。こともあろうに、カノンの前で弟の存在を否定し、他人の家族を羨んだ。
カノンはどんな気持ちで私の言葉を聞いたのだろう。
その後は強引にアイオロスに帰ってもらい、カノンのいる隠し部屋に飛んでいった。カノンは私をなじりもせず、いつもと同じように「出かけてくる」と去ろうとしたが、私はカノンの服を握って離さなかった。このまま彼が帰ってこないような気がしたのだ。その時の予感は正しかったろうと今でも思う。
私は双児宮の周囲に迷宮を張った。それ以降、居住区へは誰も入れたことが無い。考えてみればカノンとて私と同じジェミニなのだ。主であるカノンがこの双児宮で、隠れ住まねばならないなんておかしい。双児宮でくらい自由に過ごして良いはずだ。
いつかもっと広い世界で、カノンと暮らせたら。
子供であった私は、ただ真摯にそう願った。
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また推敲の間もなく出社時間(>△<)