星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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「デスマスク、誕生日おめでとう」
そう言いながらサガが開いた包みの中からは、大量の仮面が零れ落ちた。大半はラバー製のいわゆる『デスマスク』というやつだ。何枚か女子聖闘士用の仮面が混じっている。倉庫を漁ってきたのだろう。
「なんだコレ…」
何の嫌がらせだ?と問わなかったのは、デスマスクの優しさだ。
「お前はこういうインテリアが好きなのだろう?」
サガは小首を傾げている。
デスマスクは大きな溜息をついた。
「あのな、オレは強さを証明するための死面が気に入っていたの!オレによって苦しんだり泣いたり憎悪を浮かばせる、そういう人間の顔を見るのが好きだっただけだ」
言いながら、地面に散らばる不気味な仮面の山を、サガの目の前で冥界へ速攻で捨ててやった。積尸気冥界波の応用だ。余談だが、この技で魂をではなく物質を冥界へ送り込むのは、実は大層小宇宙が必要なのだった(実質アナザーディメンションのため)。聖戦後、自らを鍛えなおすためサガに教えを請うた成果が、今初めて役に立っているというわけなのだ。
サガは、集めてきたプレゼントが異界へ流れていくのを見送りながらがっかりしている。
(そうそう、オレのせいでそんな風に変わる顔が好きなんだよなあ)
誰よりも力を持ち、誰よりも気高く、誰よりも人騒がせな男である元上司の顔を見つめて、デスマスクは内心で呟く。
「なあサガ、今からアンタを困らせてみてもいいか」
そう言って笑うと、まだ何もしていないのに、サガはとても困った顔をしてデスマスクを見つめ返した。

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誕生日おめでとう(>▽<)デスマスクとサガの関係も大好きです。
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