原作を読むと海龍の回想シーンで「幸いオレたちが双子だとは誰も知らん」とあるのですが、どこまで誰も知らないのでしょうね(^^;)
「女神と教皇を殺せ」という台詞に続く言葉なので、まあアイオロスあたりの黄金仲間は知らないという事でいいのかな?(知ってたら教皇殺害時に疑われてしまうので、カノンの台詞の意味が通らなくなってしまいます)。
でも、カノンが『誰も知らない』と思ってるだけで、サガがこっそり誰かに話してたり、双子側は隠してるつもりでも、気づいた相手が気づかないフリをしてくれてたパターンも良い。
教皇であるシオンは知っていても良いような気もします。シオンは聖域の責任者ですし、カノンの台詞も「(教皇が死んでしまえば、他の人間は)幸い誰も知らない」という解釈も可能なので…それに、聖域にあってまだ子供であるサガとカノンがいかに隠してるつもりでも、あのシオンの目を100%かいくぐるのは難しい気もするのです。(あくまで私のシオンの印象ですが)
本当に誰も知らなくて、他人の指示により隠していたわけではなく、二人の意思で伏せていたと言うのも、それはそれで萌えかも…と少しだけ思いました。
いろんな解釈が出来るのが、車田漫画のいいところですよね(笑)
そんなわけで、今日もこじつけ妄想や、捏造設定で何パターンも夢を広げてしまう管理人なのです。
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心の最奥を締め付けられるような胸騒ぎを覚えながら、教皇の間へ飛び込んだアイオロスが見たものは、血にまみれた短剣を持ち、静かに赤子の亡骸を見下ろす黒い髪の男だった。
聖域から消えていく女神の小宇宙に絶望の叫びを上げ、アイオロスは目の前の男に飛び掛った。
拳圧で男の長い髪が舞いあがり、あらわになった面が射手座にさらなる絶望を呼び起こす。
「お前は…サガ…!?」
紅い邪眼を持つ美しい男は、アイオロスの問いかけにゆるりと笑った。
「サジタリアス。女神は死んだ。この私が殺したのだ」
言葉もなく立ちすくむアイオロスを前に、サガは選択を提示した。
「さて…いずれ訪れる聖戦を前に、私たちがやりあうのは得策ではないと思うが、如何する?」
「損得など関係ない、貴様を許すことなど出来ない!」
「…本当に、そう思うか?」
蛇のような視線で、男はアイオロスを睥睨する。
「女神の封印は効力を失い、地上を狙う神や古きものたちが、次々と蘇るだろう。混乱の時代が訪れよう。その時に、この聖域がよりどころとなる力を持たずして良いのか?」
「貴様が、聖域の核となる女神を殺しておいて!」
黒髪の男に言われずとも、アイオロスには判っていた。彼の言葉は杞憂ではなく、直ぐにでも訪れるであろう危機であることを。
叫んだ後、歯軋りをして黙り込んだアイオロスに、サガであった男は優しいとも言える声で囁きかけた。
「貴様は邪魔な存在だが、射手座としてのその力は私にも必要なもの…私に力を貸す気はないか」
アイオロスは言葉を発することが出来ない。
夜明けはまだ遠いようだった。
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YES→世界は闇に包まれた(ドラゴンクエスト風)
NO→ロスが女神殺害の徒として以下原作どおり
13年前、もしもアイオロスが女神殺害現場に間に合わなかったら、どうなっていたのだろうという妄想。YESと答えても、いつかはアイオロスがサガを殺しそうですよね。
ロスサガいいなあ(>▽<)。双子お題が1つ終わりましたので、ロスサガお題もしてみたいこの頃です。