サガとカノンの視線と視界の違いは、何度原作を読み返しても胸に刺さります。魂の深いところで繋がっているような彼らが、一緒に生きている間は重なる世界を見ることはなく、互いを本当に理解出来るのは死に別れた後になってから。サガが死したのちになって、ようやくカノンは黄金聖闘士としてサガの視界の高さを知り、サガは悪だけでない改心したカノンを知るのです。
女神の力というのは、超常的な神としての力だけではなく、やはりその大いなる愛情そのものに含まれているんですよね。
アテナがスニオン岬でのカノンに示した愛があったからこそ、カノンもサガも本来叶うはずもなかった互いへの繋がりを取り戻す。その機会自体もまた奇跡と呼んでいい神の恩寵ではないでしょうか。
勿論その奇跡はアテナのお陰だけではなくて、カノンが大罪の後にも死なずに自分の罪を償おうとしたから、サガが死んだ後も逃げずに罪を償おうとしたから実現したわけで、彼らは人間の業と償いを非常によく現したキャラだと思います。
福沢諭吉が文明開化の時代に天罰なんぞ存在しないと罰当たりな行為をしたとき、何も起こらなかったので「やはり天罰なんて迷信」と話したところ、「そのようなことを平気でするような人間になってしまったこと自体が罰なのだ」と諭された逸話があったような気がしますが、その逆に、罪を償おうと思い他人からどう思われようとも償いを実行出来るとき、そのこと自体が救いなんだろうなと思います。
とりあえず少年漫画においてはそうあって欲しいココロ。
(´・ω・`)ほーらやっぱり風邪ひきさんの時はポエム度があがる…
脳内でLC双子がべったりなのはいつもどおりとして、サガとカノンもくっつき出しますね。ロスとサガもくっつくわシュラと黒もくっつくわ、なんと言うかサガの抵抗力が落ちます。あれ、おかしいな、風邪薬って理性も麻痺させる作用なんてあったっけ…
LC双子バージョンで、デフテロスがインフルエンザあたりになったときの妄想はまだ続いております。最初にアスプロスは例の教官のとこに行くわけですよ。弟にどうか薬を下さいって。聖域は医学的にも進んでいるので、中世ですがインフルエンザがウイルスによるものだということは、もう理解しています。
でも教官は鼻で笑って、そのまま死んでしまえばいいみたいな事を冷たく言い放ちますね。
「お前は『弟に手を出すな』と言った。だから絶対に手を出さん」
「そんな…!」
「この機に乗じて殺さないだけ有難いと思え」
「それではせめて薬師を紹介してください」
「聖域で凶星に助けるような薬師はおらん。禁忌の子供に薬を出せば罰せられるであろうし、凶星なんぞに関わった日には、助かるはずの自分の患者がその穢れで死ぬかもしれん」
「…デフテロスは凶星なんかじゃない」
まだ聖闘士候補生でしかないアスプロスには、拳を震わせて反論するのが精一杯だった。
そんなアスプロスを見下ろした教官は、口元をゆがめてにやりとまた笑った。
「ふん、そこまで言うのであれば、薬を調達してやらんこともない」
「え?」
反射的に顔を上げたアスプロスへ、教官は下卑た視線を絡ませる。
「ただし、当然その代価は払ってもらうぞ」
ぱっとアスプロスの顔に安堵の色が流れた。
「どんなに高価でも、きっとお金を貯めて必ず払う!だからデフテロスに薬を」
「お前のような子供に金など期待しておらん。それより」
って続いたら普通大人の世界に突入ですよね。でも妄想内のアスプロスはがんとして受け入れなかったんだ…なんでよ…理性は風邪薬で麻痺してるんじゃないのか私の脳内。サガの抵抗力は落ちてるのにアスぷの抵抗力が落ちないとかおかしいよ。
結局自分でスターヒルとかの禁域で特殊な薬草を探してきてデフテロスに与えてめでたしめでたし。デフテロスのインフルエンザは治りましたが、兄さんラブの度合いはこの一件でさらに重篤になりました。
…昨日寝こんでなかったらSSになってたと思うんですけどもうこれでいいですか…人様の教官アスか杳馬アスを拝見したいココロ…出来ればデフの前で。
返信不要でお見舞いのお言葉を下さったA様有難うございます(ぺこぺこ)昨日の午後はコタツで寝ながら処刑人1をやっと見ました(>ω<)格好いいのかそうでないのか微妙な仲良し兄弟…!ゲイテイストてんこ盛りでした…!
拙宅では、アスぷがデフテロスに甘いお菓子をよく持って帰ってきてくれた…という捏造理由でデフちが甘党なのですが、デフちが兄にもお返しをしたいなと思ったとき、デフちは収入源もなければ、本来居ないことにされてる人間ですから、堂々とお店などで購入することも出来ないんですよ。聖域の息のかかってる地域のお店だと凶星には売ってくれない。そもそも表に出るな!という扱いなので。
なので、一生懸命手作りで頑張るんですね。砂糖は手に入らないけど、自生の蜂蜜やフルーツで代用とか。あ、でも高温を必要とする砂糖きびは、ヨーロッパではシチリアなど地中海の島々などが主な原産地だったとのこと。じゃあ火山島であるカノン島でも作ってた可能性があるのかな。そんなら何とかサトウキビ汁レベルまでは入手できるかな。サトウキビの茎を折って豪快に噛みかみしているデフテロスの姿は、何故だかとても容易に想像できます。
それ以外の食材は聖域から兄への供給品で賄い、何とかお菓子らしきものを作って兄にプレゼント。最初はちょっと不恰好なお菓子。でも兄は弟がどれだけ苦労したかがわかっているので「今まで食べたどのお菓子よりも1番美味しい」って大事に頂きますね。
兄が黄金聖闘士になるとお給料?っぽいものが出て、アスぷに自由に出来るお金ができるので、それ以降はデフちもそのお金でちょっとした買い物は出来るようになります。(ただし聖域近辺では買えないので、物凄く遠方まで出かけなければならず、かつ見つかると脱走と言いがかりをつけられるので慎重にこっそりです)。
そんなわけで、デフちは手料理・手作りの腕前がどんどん上達するのでした。
っていう妄想を布団の中でしてました。ただいま風邪全開\(^▽^)/
LC双子とカノン&サガ同居設定での前編
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教皇宮での仕事を終えて双児宮へ戻ってきたサガは、居住区エリアのリビングへ足を踏み入れたとたん、目を大きく見開いて立ち止まった。
リビングには大きめのソファーと、セットになった脚の低いテーブルが中央に置いてある。
そのソファーを、カノンとアスプロスが陣取っていたのだ。
それだけならば特に驚くには当たらないのだが、我が物顔で横たわる先代双子座アスプロスは、カノンの膝に頭を乗せていた。カノンはアスプロスの髪を撫で、時折ドライフルーツを摘んでは口元へ運んでやっている。アスプロスはパラパラと雑誌をめくっては流し読み、注意を引く記事があると指をとめてゆっくり目を通している。
表紙を見ると自然科学関連の雑誌のようだ。
「喉が渇いた」
雑誌に目を落としたままアスプロスが言うと、カノンが応じる。
「何が飲みたい?」
「珈琲を。酸味の強い奴がいい」
「ではキリマンジャロで」
淀みなく会話が交わされ、カノンはそっとアスプロスの頭を下ろし台所へ去っていく。
サガはまだ入り口に唖然と立ったままである。
「帰宅早々、何を呆けている」
ようやくアスプロスがサガへと声を掛けた。
「カノンが…」
「ああ、お前の弟を借りているぞ」
堂々と言われると、自分が何にそこまで驚いたのか判らなくなり、サガは口ごもった。
カノンが他人に膝を貸すなど、サガの中では天と地がひっくり返ってもありえないという印象だったのだが、それは単なる思い込みであったのかもしれない。
同居人と仲がいいのは良いことだし、親密すぎるように見えたのも…知らないところで二人が仲良くなっていたことに驚いただけだと、サガは自分を落ちつかせる。
そうしているうちに、珈琲の香りが漂ってきた。カノンの淹れた珈琲はとても美味しい。中挽きの珈琲豆をペーパードリップに入れて、むらなく均等に熱湯を注ぐ、その加減が上手いのだ。
すぐにカノンは珈琲カップを手にして戻ってきた。来客用にしまってあった、ウェッジウッドのセレスティアルゴールドだ。カノンはそのカップをアスプロスの前へ置き、再びソファーへと腰を下ろす。
サガは目を瞬いた。
(カノンが、アスプロスの珈琲しか…わたしの分を持ってこなかった)
別に自分は珈琲が飲みたいわけではない。ただ、いつもであれば、飲み物を用意するときには、モノのついでだと素っ気無く言いながらも、サガの分を一緒に用意してくれたのだ。
考えてみると、カノンはいつも仕事から帰ったサガには「おかえり」と声をかけてくれるし、夜食をどうするか聞いてくれる。
それなのに、今夜のカノンはサガよりもアスプロスを優先しているように見える。
その事に気づいたサガは、自分が思った以上にムっとしたことに驚いた。
サガの心情になどお構いなく、アスプロスは珈琲に口をつけ『まあまあだな』などと評している。アスプロスがカノンの肩に腕を回して引き寄せ、寄りかかるためのクッション代わりにているのを見て、サガの視線は無意識に非難がましいものになっていた。
サガの視線がカノンに向けられると、それまでサガを気にも留めていないように見えていたカノンの表情が、少しだけ動く。
「サガ…」
何かを言いたそうにしているのだが、その後の言葉が続かない。
微妙な空気が流れているところへ、今度はデフテロスが帰ってきた。
「………」
やはりサガと同じように入り口で立ち止まり、アスプロスを見ている。
アスプロスは、デフテロスに対しては親密そうに声をかけた。
「おかえり。お前にも飲み物を用意させようか?」
「……いらん」
しかし、珍しくデフテロスは兄の申し出を断った。いつも兄の言うことならば、何でも喜んで受け入れている彼にしては珍しい対応だった。どこか(これも非常に珍しいことに)声のトーンが冷たいようにも聞こえる。
サガが会話に割り込んだ。
「待たないか。『用意をさせる』とはどういうことだ。カノンにさせるつもりか」
「お前の弟のほうが、俺よりは美味い飲み物を用意出来るからな」
「そういう問題ではない!カノンは小間使いではないのだ、自分で淹れれば良かろう!」
サガとアスプロスが言い合っている間に、デフテロスはその横をすり抜けて台所へ向かった。そのまま台所で何かをしていると思ったら、ハーブティーの入ったカップを3つ銀盆へ乗せて戻ってくる。
デフテロスはそれを黙ったまま、サガとカノンと自分の前に置いた。
「飲むといい」
「…あ、ありがとう」
サガは礼を言い、とりあえずそのカップを手に取る。アスプロスがショックを受けたような顔をしていたが、お互い様だとサガは思った。ハーブティーはレモンバームとミントのブレンドで、気の立ちかけていたサガの心を緩やかに溶かしていく。
落ち着いてくると、カノンが何故アスプロスの言うことを聞いているのか疑念がわく。カノンは良くも悪くも簡単に他人の言うことを聞くような性格ではない。
横で、ぼそりとデフテロスが呟いた。
「兄さんは、身の回りの世話をするのが俺でなくても、いいのだな」
ただでさえ微妙な空気であったその部屋の温度が、一気に氷点下まで下がった。
火の気質を持ち、溶岩まで操るデフテロスが作り出す氷点下の空気は、滅多にないことだけに重く、俺様なアスプロスも多少慌てているのが判る。
「そのような事はない。今日はお前が出かけていたゆえ、些事はこの者にさせようと思って」
「カノンの淹れた珈琲のほうが美味そうだしな」
「い、いや、俺はお前のハーブティーの方が…デフテロス、いったい何を怒っているのだ」
「怒ってなどおらん」
そう言いながら、デフテロスはアスプロスと視線を合わせようとしない。立ったまま、自分の淹れてきたハーブティーを一気に飲み干している。アスプロスのほうは弟の機嫌をとるようにそれを見上げた。
「カノンに幻朧魔皇拳をかけたことが気に食わなかったのか?」
「なんだと!!!!?」
とんでもない台詞を聞いて、それにはサガの方が反応した。
「今なんと言った」
「煩いな、先ほど言ったろう。雑用をさせようと思ったのだが『ものを頼むときには頭を下げろ』などと撥ね付けられたのだ。面倒ゆえ意思を奪った」
「貴様、そんな下らぬことでわたしのカノンに…」
ガタンとサガが立ち上がる。ハーブティーで凪いだ気持ちなどいっぺんに吹き飛び、震えるほどの怒りがマグマのように煮えたぎる。その場で殴りつけなかったのは私闘禁止の掟が科せられているからで、しかし、そんな抑制などすぐに弾けとびそうな状態であった。
幻朧魔皇拳は、技をかけた者以外が解除しようとする場合、誰かが目の前で死なねばならない。サガは奥義の習得者であるものの、それでも強引にカノンの洗脳を解くのは危険であった。下手をするとカノンの精神に傷が付くことがあるからだ。
「今すぐカノンの洗脳を解け」
低く宣告するサガへ同調するように、デフテロスが冷たく言い放つ。
「俺は部屋へ戻らせてもらう」
「ま、まてデフテロス。カノンは自由にするから」
アスプロスがカノンの額に指をあて、幻朧魔皇拳を解除するも時は遅く、デフテロスはさっさと自室の方へと去っていってしまった。
その場には髪の色を黒くさせかけているサガと、まだ頭を振って意識を落ち着かせようとしているカノン、そしてデフテロスの去った方向をびっくりした様子で見送っているアスプロスが残されたのだった。
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今日は声が出なくて大変でした(>ω<;)しかして早く寝ようと思っていたのにうっかり夜更かしを…夜更かしをしたくせにやっぱり眠くてご返信は明日でもいいでしょうかとか駄目すぎる…すみません(汗)
それはさておき今更ですが、今年も初夢はサガ関係だったのです。
サガ本人の夢じゃなく、何かに向かって「(TV)アニメの黒サガは原作とちょっと違うから…!」って一生懸命弁明する夢でした。アニメの黒サガは黒サガで好きなのに何を弁明していたんだろう夢の中の私。
私の中のTVアニメの黒サガが氷のピラミッドを作っていた理由は
1)ピラミッドの力で古の神とか巨人とか何かそのへんを封じた。もしくは利用しようとした。
2)ピラミッド作ってUFOを呼んでみたかった(愛読書ムー)
のどちらかです。
ちなみに私は会社の二十歳の子の初夢にも出演していた模様。
「Iさん(私の名前)新聞をどれだけ早く読めるかギネスに挑戦してましたよ!」
無茶な。たとえそれが双子本だとしても、わたしはゆっくりじっくり派ですから…!
風邪の話に戻って、LC双子が小さい頃に風邪を引いた場合のそれぞれのバージョンを想像するのも楽しいですよね。
アスぷは闇の一滴を落とされる前と後で、看病しようとする弟への反応が異なりますよ。
同様に弟が風邪を引いた場合の反応も微妙に異なります。闇の一滴事件のあとは、心の片隅で「このまま弟が死んでくれたら…」とかフっと思ってしまって、何を考えているのだ俺はと慌てて打ち消すような感じで。
それに対して弟側は変わらずずっと一途ですね!自分の体調が悪くても兄に迷惑をかけないよう、隅っこで小さく丸くなってる(猫みたいに)ので、兄が気づいて叱りながら薬を調達してくるという。聖域近隣だと凶星もちの子供を看てくれる医者もいなさそうですからね…あ、また当時の聖域にむっかりしてきた。
今日もぱちぱち有難うございます。仕事前のエネルギーです(>ω<)