星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
今日も人様の華麗なるフンドシでスモウならぬ更新作業!…期間限定配布のクリスマスフリーイラストを頂いてきたと思ったら間違えてサムネイルの方を落としていた事に気づいてションボリしつつも(でも年賀フリーの方は今度こそ違わずGET)、美しいイラストの数々にウハウハです。
美しいという事はそれだけで正義ですよ。神の造形であるサガならば、全裸でも何ら問題ない気がしてきました。だってサガだもの。
ああでもやっぱり勿体無いから隠して下さい。サガの美は隠した方が引き立ちます。法衣で全身を覆い、素顔も伏せ、たまに外しかけた仮面の下から覗く眉目秀麗な愁い顔が良いのです。
聖戦後、民衆や雑兵たちからやっぱり神のようだと讃えられてる白サガに対して、カノンが気軽に寄ってきては乱暴に接するといいよ!「おいサガ、じじい(シオン)から書類を預かってきたぜ」などと言って、丸めた書類でぽすぽすサガの頭を軽く叩くようなコミニュケーション。そのあと周囲の人だかりを見て「何だこいつらお前のファンか?」くらいずけずけ言うような。サガが「じじいではない。シオン様と呼びなさい」と注意しても、「お前も黒いときは妖怪呼ばわりしているくせに」とか皆の前で返されて真っ赤になるという。
でもそんな兄弟らしいやり取りを見て、周りの人間は一層双子へ親近感を持つのでした。正月早々ドリームすみません。
次の更新は黒サガとアイオロスの鬼ごっこか、タナサガのHのどっちかの予定です。シュラ黒デート話も捨てがたい…
美しいという事はそれだけで正義ですよ。神の造形であるサガならば、全裸でも何ら問題ない気がしてきました。だってサガだもの。
ああでもやっぱり勿体無いから隠して下さい。サガの美は隠した方が引き立ちます。法衣で全身を覆い、素顔も伏せ、たまに外しかけた仮面の下から覗く眉目秀麗な愁い顔が良いのです。
聖戦後、民衆や雑兵たちからやっぱり神のようだと讃えられてる白サガに対して、カノンが気軽に寄ってきては乱暴に接するといいよ!「おいサガ、じじい(シオン)から書類を預かってきたぜ」などと言って、丸めた書類でぽすぽすサガの頭を軽く叩くようなコミニュケーション。そのあと周囲の人だかりを見て「何だこいつらお前のファンか?」くらいずけずけ言うような。サガが「じじいではない。シオン様と呼びなさい」と注意しても、「お前も黒いときは妖怪呼ばわりしているくせに」とか皆の前で返されて真っ赤になるという。
でもそんな兄弟らしいやり取りを見て、周りの人間は一層双子へ親近感を持つのでした。正月早々ドリームすみません。
次の更新は黒サガとアイオロスの鬼ごっこか、タナサガのHのどっちかの予定です。シュラ黒デート話も捨てがたい…
セール期間でお買い得になっていたので、自分へのお年玉代わりに天界編序章を購入しました(^▽^)レンタルでは何度も見ましたが、やっぱり絵が綺麗ですね。
その勢いで真紅の少年伝説の入っている初回限定生産のTHE MOVIE BOXも注文しちゃいました。いまは理性を外すべきだと脳内会議による決定があったのです。ただでさえ金欠なのに。アポロン様を購入したからには、やはりアベル様も買っておかないと。
TVアニメと原作と映画とDVDで色々設定の違う聖闘士星矢ですが、サガFANとしてはサガの相違点を確認してはニマニマ妄想してしまいます。
基本的には原作派です。しかしTVアニメにおける、辻褄合わせがとても大変であったろうサガに関して無理矢理整合性つけて考えると、凄く迷惑可愛くてたまらない。
同一人物の二面性としての二重人格の色が濃くて、沐浴という名の入浴大好きで、タンカー破壊や氷のピラミッド制作などの反経済的活動に嬉々として勤しみ、美女を侍らせお酒をおいしそうに飲んでいるTVアニメサガ。ナルシーなので特大の自分の肖像画もつくらせてます(仮面つけたままの肖像画ですよ…)。まさにやりたい放題!演出上のことであろうとはいえ、スニオン岬前では弟の事を何度も殴りますしね…。
あのサガはきっと13年間楽しかったに違いない。
原作アイオロスは、あのTVサガには躊躇無く拳を向けると思います。何だかTVキャラと原作キャラを組み合わせると、シリアスなシーンもお笑いになっていく予感がひしひしと。
特に、悪サガが美女侍らせて楽しんでいるシーンに原作アイオロスが居合わせたら、それはもう盛大なドンパチになりますよ。
「そんな事のために女神に刃を向けたのかお前は!死んで反省しろ!」
「美しいものを愛でて何が悪いのだ!」
そんな感じで。あ、なんか悪サガがタナトスっぽいなあ。ニンフ大好きそう。
その勢いで真紅の少年伝説の入っている初回限定生産のTHE MOVIE BOXも注文しちゃいました。いまは理性を外すべきだと脳内会議による決定があったのです。ただでさえ金欠なのに。アポロン様を購入したからには、やはりアベル様も買っておかないと。
TVアニメと原作と映画とDVDで色々設定の違う聖闘士星矢ですが、サガFANとしてはサガの相違点を確認してはニマニマ妄想してしまいます。
基本的には原作派です。しかしTVアニメにおける、辻褄合わせがとても大変であったろうサガに関して無理矢理整合性つけて考えると、凄く迷惑可愛くてたまらない。
同一人物の二面性としての二重人格の色が濃くて、沐浴という名の入浴大好きで、タンカー破壊や氷のピラミッド制作などの反経済的活動に嬉々として勤しみ、美女を侍らせお酒をおいしそうに飲んでいるTVアニメサガ。ナルシーなので特大の自分の肖像画もつくらせてます(仮面つけたままの肖像画ですよ…)。まさにやりたい放題!演出上のことであろうとはいえ、スニオン岬前では弟の事を何度も殴りますしね…。
あのサガはきっと13年間楽しかったに違いない。
原作アイオロスは、あのTVサガには躊躇無く拳を向けると思います。何だかTVキャラと原作キャラを組み合わせると、シリアスなシーンもお笑いになっていく予感がひしひしと。
特に、悪サガが美女侍らせて楽しんでいるシーンに原作アイオロスが居合わせたら、それはもう盛大なドンパチになりますよ。
「そんな事のために女神に刃を向けたのかお前は!死んで反省しろ!」
「美しいものを愛でて何が悪いのだ!」
そんな感じで。あ、なんか悪サガがタナトスっぽいなあ。ニンフ大好きそう。
元旦早々ケーキを4つも食いました。ヤバイ。
拙宅では聖戦後聖闘士蘇り設定で話を書いていますが、黄金聖闘士の中でも蘇生がアウトな面子とセーフの面子が自分の中に勝手にあります。
自殺したサガや13年前に亡くなったアイオロス・シオンはアウトの筆頭。聖戦時に八識を発動させることに成功し、生きたまま冥界へ降りた黄金聖闘士がセーフです。
つまりアイオリア・ムウ・ミロ・童虎・カノンが自分的セーフ。昔からそれは変わらず、大昔に出した同人誌なんかでは、この中でアイオリアが教皇になる話などを描いたりしました。…この中で教皇を選ぶとしたらアイオリアなんですが…ムウは修復の仕事があるので…童虎はもう次代に責を任せる側なので…カノンもいいかとは思うのですが、彼はそういったものをこなせる技量がありつつも、普段は聖域に縛られず姿を消してそうなので…かといってミロに任せるのもアイオリアに任せるのと同じ位不安が…
環境が人を作るという言葉の通り、誰が教皇になってもちゃんとこなしそうではあるのですが、年少組が教皇になって、その新米教皇っぷりを霊的存在になった年長・中組が見守ってるといいなあとか妄想します。
あけましておめでとうございます。今日は朝7時仕事始まりなので、6:30までには職場へ行きつかねば!
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「あけましておめでとう!」
澄み渡った空へ新年の陽が昇った頃、星矢が双児宮へ飛び込んできた。
例年のごとく、女神への年始挨拶へ向かう十二宮突破の途中らしい。
手には年賀状を持ち、その年賀状には牛のイラストが描かれている。
日本における正月と干支の知識を昨年得ているサガは、穏やかに新年の挨拶を返した。
「おめでとう星矢。今年も宜しく頼むよ」
「サガもカノンも今年は仲良くな!」
そんなありきたりで平和な会話を交わした後、星矢がニコニコと告げる。
「今年は丑年だから、牛式挨拶でいく」
「牛式?」
「そう、牛式…ぎゅう」
そう言いながら星矢はサガの腰に抱きついた。
子供らしい駄洒落に笑みを零したサガも、同じように真似をして星矢の頭を抱きしめる。
星矢はカノンの腰にも平等に抱きついて頭を軽く小突かれると、慌しく次の宮への階段を駆け上っていった。
当然それを聞いたアイオロスも牛式挨拶をサガに要求した。
「力いっぱい牛式でお願いしたいね」
「そうか、判った」
ニコリと笑い返したのは黒髪のサガだ。
了承しながら指を鳴らしている黒サガの様子を見て、嫌な予感を覚えたアイオロスは咄嗟に後ずさる。次の瞬間、光速で首に伸ばされようとした黒サガの両手はアイオロスの両手で封じ返され、典型的な千日戦争の姿勢となった。
アイオロスは双方動けぬその姿勢のまま、ぶつぶつ不満を零す。
「サガ…いま『ぎゅう』という単語を、首を絞める擬態語として使おうとしたろう」
「一声と言わず十声くらい使ってやろうと思っていたぞ。遠慮はするな」
ゴゴゴゴゴという音の聞こえてきそうな二人の千日戦争を、呆れたようにそれぞれの弟が眺めている。カノンとアイオリアは、兄達の迷惑なコミニュケーションで始まる元旦が、今年の象徴とならぬよう心の中でこっそり祈った。
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「あけましておめでとう!」
澄み渡った空へ新年の陽が昇った頃、星矢が双児宮へ飛び込んできた。
例年のごとく、女神への年始挨拶へ向かう十二宮突破の途中らしい。
手には年賀状を持ち、その年賀状には牛のイラストが描かれている。
日本における正月と干支の知識を昨年得ているサガは、穏やかに新年の挨拶を返した。
「おめでとう星矢。今年も宜しく頼むよ」
「サガもカノンも今年は仲良くな!」
そんなありきたりで平和な会話を交わした後、星矢がニコニコと告げる。
「今年は丑年だから、牛式挨拶でいく」
「牛式?」
「そう、牛式…ぎゅう」
そう言いながら星矢はサガの腰に抱きついた。
子供らしい駄洒落に笑みを零したサガも、同じように真似をして星矢の頭を抱きしめる。
星矢はカノンの腰にも平等に抱きついて頭を軽く小突かれると、慌しく次の宮への階段を駆け上っていった。
当然それを聞いたアイオロスも牛式挨拶をサガに要求した。
「力いっぱい牛式でお願いしたいね」
「そうか、判った」
ニコリと笑い返したのは黒髪のサガだ。
了承しながら指を鳴らしている黒サガの様子を見て、嫌な予感を覚えたアイオロスは咄嗟に後ずさる。次の瞬間、光速で首に伸ばされようとした黒サガの両手はアイオロスの両手で封じ返され、典型的な千日戦争の姿勢となった。
アイオロスは双方動けぬその姿勢のまま、ぶつぶつ不満を零す。
「サガ…いま『ぎゅう』という単語を、首を絞める擬態語として使おうとしたろう」
「一声と言わず十声くらい使ってやろうと思っていたぞ。遠慮はするな」
ゴゴゴゴゴという音の聞こえてきそうな二人の千日戦争を、呆れたようにそれぞれの弟が眺めている。カノンとアイオリアは、兄達の迷惑なコミニュケーションで始まる元旦が、今年の象徴とならぬよう心の中でこっそり祈った。
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昨日のブログの妄想のまんまSS
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「おはようございます」
まだ陽も明けきらぬ時間に麿羯宮へ押しかけてきたカノンへ、シュラは丁寧な挨拶をした。年上であるカノンに対して、基本的にはサガやアイオロスに対するのと同等の礼儀で接しているシュラだ。
随分早い時刻の来訪だとは思いつつ、外泊した兄を迎えに来たのだろうなと予測をつける。
そしてその予測は外れることなく、カノンの第一声は『サガはどこにいる』なのであった。
「奥の部屋にいるが…」
答えるや否や、カノンは教えられた部屋へ踏み込んでいった。
止める間もない。
別に止める必要などないのだが、奥の部屋ではサガがまだ眠っている筈だ。安眠を妨げられたときの彼の不機嫌を知っているシュラとしては、少しだけカノンが心配になったのだ。
そんな心配をよそに、カノンは部屋の中を覗くと何もせず凄い勢いで戻ってきた。顔面を蒼白にして。
それだけでなく、殴りかからんばかりの気配でシュラの襟元を掴みあげてきた。
「おい、何でサガがお前の寝台で裸で寝てるんだ」
シュラにしてみれば、黒サガが寝床を占有したうえ、寝着への着替えも面倒とばかりそのまま服を脱いで眠ってしまうのはいつもの事である。何故と言われても答えようが無い。
「いつもの事だぞ」
正直に言うと、何故かカノンの顔色がさらに白くなった。
カノンはシュラの襟元から手を離し、今度は静かに尋ねた。
「いつから寝てるんだ」
それは正確には「お前はいつからサガと寝てるんだ」の略であったが、シュラにとっては想像の外にある内容であったため、「サガはいつからあんな風に麿羯宮で寝てるんだ」と脳内変換されている。
「大分前からだが、堂々と寝に来るようになったのは聖戦後だ」
「…そうか」
カノンにしてみれば、1つしかない麿羯宮のベッドを、守護者であるシュラが使用出来ていないという事のほうが想像の外である。サガとシュラの行為の翌朝に自分が闖入したのかという躊躇といたたまれなさが相まって、怒りの勢いが多少削がれている。
「…言いたくなければ答えなくてもいいが、どっちが上なんだ」
そんな即物的な問いも、カノンからすればどうしても聞いておきたい一点であった。サガから求めたのか、シュラから求めたのか、それによって心の痛みの方向性が変わる。
だが、勿論そんなカノンの心のうちをシュラが理解するはずも無い。
シュラはシュラで勘違いしたまま、立場の話であろうと推測し、それゆえ思うところをきっぱりと述べた。
「サガが上にきまっている」
同じ黄金聖闘士という地位に戻ってはいるものの、同輩という一言では括れない特別な存在がサガだった。シュラにとって彼は元教皇であって、元偽教皇ではない。
シュラの気迫にカノンが目を見開き、それから溜息をついた。
何だか非常に落ち込んでいるように見えた。
「…久しぶりに海界から双児宮に戻ってきてみれば、サガは留守で…従者に行き先を聞けばお前の所だという。オレなんかよりお前と寝るほうが大事なのだな、サガは」
見るからに萎れているカノンを見て、シュラは首を傾げた。
「いや、サガはいつも一人で寝ているが…?」
未だにカノンの言うところの『寝る』の意味を勘違いしたままではあるが、その言葉でカノンが固まった。
「さっきお前、サガのが上だと言っていなかったか」
「当たり前だ。俺の方が後輩なのだし。先ほどから一体何だと言うのだ」
「………いや、何でもない」
己の勘違いに気づいたカノンが、蒼白だった顔を今度は赤くして口ごもっている。
ふと気づくと奥の部屋の方から、いつの間に起きたのか黒サガが何か呆れたような顔でこちらを見ていたので、シュラは彼にも丁寧な挨拶をした。
黒サガは黙って近寄ってくると、カノンとシュラの頭を撫でたので、シュラはますます訳のわからぬまま、一緒に朝食を摂るようサガとその弟を誘った。
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皆様よいお年を(^^)
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「おはようございます」
まだ陽も明けきらぬ時間に麿羯宮へ押しかけてきたカノンへ、シュラは丁寧な挨拶をした。年上であるカノンに対して、基本的にはサガやアイオロスに対するのと同等の礼儀で接しているシュラだ。
随分早い時刻の来訪だとは思いつつ、外泊した兄を迎えに来たのだろうなと予測をつける。
そしてその予測は外れることなく、カノンの第一声は『サガはどこにいる』なのであった。
「奥の部屋にいるが…」
答えるや否や、カノンは教えられた部屋へ踏み込んでいった。
止める間もない。
別に止める必要などないのだが、奥の部屋ではサガがまだ眠っている筈だ。安眠を妨げられたときの彼の不機嫌を知っているシュラとしては、少しだけカノンが心配になったのだ。
そんな心配をよそに、カノンは部屋の中を覗くと何もせず凄い勢いで戻ってきた。顔面を蒼白にして。
それだけでなく、殴りかからんばかりの気配でシュラの襟元を掴みあげてきた。
「おい、何でサガがお前の寝台で裸で寝てるんだ」
シュラにしてみれば、黒サガが寝床を占有したうえ、寝着への着替えも面倒とばかりそのまま服を脱いで眠ってしまうのはいつもの事である。何故と言われても答えようが無い。
「いつもの事だぞ」
正直に言うと、何故かカノンの顔色がさらに白くなった。
カノンはシュラの襟元から手を離し、今度は静かに尋ねた。
「いつから寝てるんだ」
それは正確には「お前はいつからサガと寝てるんだ」の略であったが、シュラにとっては想像の外にある内容であったため、「サガはいつからあんな風に麿羯宮で寝てるんだ」と脳内変換されている。
「大分前からだが、堂々と寝に来るようになったのは聖戦後だ」
「…そうか」
カノンにしてみれば、1つしかない麿羯宮のベッドを、守護者であるシュラが使用出来ていないという事のほうが想像の外である。サガとシュラの行為の翌朝に自分が闖入したのかという躊躇といたたまれなさが相まって、怒りの勢いが多少削がれている。
「…言いたくなければ答えなくてもいいが、どっちが上なんだ」
そんな即物的な問いも、カノンからすればどうしても聞いておきたい一点であった。サガから求めたのか、シュラから求めたのか、それによって心の痛みの方向性が変わる。
だが、勿論そんなカノンの心のうちをシュラが理解するはずも無い。
シュラはシュラで勘違いしたまま、立場の話であろうと推測し、それゆえ思うところをきっぱりと述べた。
「サガが上にきまっている」
同じ黄金聖闘士という地位に戻ってはいるものの、同輩という一言では括れない特別な存在がサガだった。シュラにとって彼は元教皇であって、元偽教皇ではない。
シュラの気迫にカノンが目を見開き、それから溜息をついた。
何だか非常に落ち込んでいるように見えた。
「…久しぶりに海界から双児宮に戻ってきてみれば、サガは留守で…従者に行き先を聞けばお前の所だという。オレなんかよりお前と寝るほうが大事なのだな、サガは」
見るからに萎れているカノンを見て、シュラは首を傾げた。
「いや、サガはいつも一人で寝ているが…?」
未だにカノンの言うところの『寝る』の意味を勘違いしたままではあるが、その言葉でカノンが固まった。
「さっきお前、サガのが上だと言っていなかったか」
「当たり前だ。俺の方が後輩なのだし。先ほどから一体何だと言うのだ」
「………いや、何でもない」
己の勘違いに気づいたカノンが、蒼白だった顔を今度は赤くして口ごもっている。
ふと気づくと奥の部屋の方から、いつの間に起きたのか黒サガが何か呆れたような顔でこちらを見ていたので、シュラは彼にも丁寧な挨拶をした。
黒サガは黙って近寄ってくると、カノンとシュラの頭を撫でたので、シュラはますます訳のわからぬまま、一緒に朝食を摂るようサガとその弟を誘った。
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皆様よいお年を(^^)