星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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「花に嵐のたとえもあるぞ」

双魚宮での酒の席で、ふとアフロディーテがサガへ微笑んだ。
「最初に貴方からこの詩を聞いたとき、私は『儚く弱い花であっても、その美しさの内に嵐を秘めていることがある』…そういう意味だと思いました」
そう言いながらサガの杯へ酒を注ぎ足す。サガが手にする小さな金杯は、酒とともに童虎が双魚宮へ持ってきたものだ。その童虎は酔ったシオンといつの間にか席をはずしている。

いま、サガとアフロディーテは二人だけで夜薔薇を肴に杯を重ねていた。
静かな空間に、ときおり甘やかな花の香が風に乗って流れてくる。

「イブセマスジの訳で教えたからね…花発多風雨といえば間違えないだろう?」
「花が咲くと風雨が散らしていくという意味ですね。人生とはそのようなものかもしれないが、私は散らされるだけの花は嫌でした」
きっぱりと言う美しい後輩を見て、サガは微笑みを返す。
「君は花であり嵐でもあるように見える」
「毒の間違いでしょう。それにサガ、言わせていただければ貴方こそ花に見えますが」
「どのようなところが?」
「蜜も色も香もあり…そうですね、ただ散るばかりではなく実を残すところが」
「買いかぶりだ」
受けた杯を、サガはくいと飲み干した。
そして今度はアフロディーテの杯へ酒を注ぐべく古酒の瓶を手にする。
「『どうぞなみなみ注がせておくれ』」
芝居がかった台詞で酒を勧められた双魚宮の主も、笑んで杯を空にする。
「『さよならだけが人生だ』」
アフロディーテは合わせたが、こう付け足す事も忘れなかった。

「でも、私は貴方という友と別れるつもりはサラサラありませんからね」

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ていうか車田先生!「風魔の小次郎」TV実写ドラマ化て…見ますよ(゜◇゜)!
そしていつもぱちぱちして下さる皆様に御礼申し上げます!

夏休み期間に入り、観光関連業界である職場はおおわらわです。
帰宅して風呂に入ったら即寝るような毎日です(T▽T)

そういえばギリシアの観光シーズンも夏ですよね!

星矢の原作では第一話で観光客が魔鈴さんにフっとばされた星矢に出会ってますが、そのあたり見直したらカシオスが対戦相手を9人も殺してました。しかも自分の破壊力を楽しむために。ていうか星矢もカシオスの耳を落としてますしね。

それ、聖域的にはOKなんすか(・◇・;)
そういえばシャイナさんも私怨で簡単に星矢を死体にしようとしていました。

魔鈴「この聖域にきた以上日本へもどれる道はただふたつ みごと聖闘士となってでてゆくか死体となってかえるか…」

魔鈴さんの台詞でも、修行者は死か聖闘士かの二択です。
かなり命が簡単に失われる世界であり、かつ弱肉強食のようです。聖闘士になれなくても神官になるとか雑兵になるとかいうルートは無かとですか。ラストが二種類しかないプリンセスメーカーがあったら暴れますよ(>M<)ノ
でも、その厳しさあっての星矢ワールドなんだなという気もします。
一般人には優しいけれど、戦士には厳しさと誇り高さの求められる世界。

そういう世界での聖域での人の死(特に雑兵とか教皇付き従者とか)というのはどういう扱いなのかなあ。

その点、エピGの方では修行で失敗しても従者ルートがあるようで、敗者に多少は優しい世界ですね(^^)

以下、車田先生の公式頁よりNDネタバレという事で反転してみました。

天馬「さ…三巨頭って強いの?」
童虎「黄金聖闘士と同格だ」

天馬が相変わらず素朴でいいですね!
星矢の「ハーデスって誰だよ」といい、ペガサスは代々他界情報に興味ないようです。


黄金レベルの闘士が三巨頭の3人しかいないという事は、冥闘士VS聖闘士で考えると聖域有利なわけですが、そのハンデは、ヒュプタナという二神の存在で有り余るほどカバー出来ますからね…(^^;)

今までどうやって女神がハーデス軍に勝ってきたのか不思議です。勝利の女神に勝てるわけは無いのですが、毎回辛勝ということなのでしょうか。

ハーデスも毎回負けているのに、どうしてそこまで地上に拘るのか妄想すると楽しいですよね。
週刊少年チャムピオンを読んでいると、腐女子的に妄想せずとも「地上ではなくペガサスに拘ってるのですか?」という感じですが。

ほっといても地上の生き物は全て最後には冥府へと降りてくるのに、それだけでは不満なハーデス様がある意味神様ぽくなくて良いなあと思います。

海神も冥界神も女神も、人と関わる神様たちはどこか人間ぽい気がします(^^)
というか大全によれば、星矢における神とは「大いなる意思」あるいは「神々の意思」を宿した人間のことらしいので、人間らしくても当たり前なのかな?

そしていつもパチパチ有難うございます(^^)とても活力となっております!
いつもの翼竜+双子をだらだらと
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ラダマンティスが双児宮の居住エリアでカノンと寛いでいると、サガが入ってきた。
それだけならいつもの事なのだが、今日のサガは髪の色が黒い。
黒サガの傲岸不遜な見下し口調と雰囲気は、微妙にハーデスがアンドロメダに降臨したときの状態に似ているので、ラダマンティスはほんの少し彼が苦手だった(もっともラダマンティスは『ハーデス様の方が千倍優美で気品がある』とも思っていたが)

「貴様に尋ねたいことがある」
黒サガは部屋に足を踏み入れるなり、命令口調でラダマンティスに声をかけた。黒サガにとってその口調は別に悪気があっての事ではなく、単にそれが自然体なのだろう。
(ハーデス様とパンドラ様とミーノスとカノンを混ぜて図々しくした感じか?)
考えてみると、全員ラダマンティスにとって頭の上がらない相手だ。
それに気づいて彼はやや遠い目になった。
「”貴様”ではなくラダマンティスだ」
「そのような事はどうでもよい。貴様なら冥府の地理に詳しかろう」
「まあ、多少は。だが聖域の人間に教えられる内容は限られている」
「冥府の地底温泉情報があれば提供しろ」
「………」
いっそう遠い目になっているラダマンティスを尻目に、隣で話を聞いていたカノンが身を乗り出して会話に参加してきた。サガの風呂好きに隠れて目立たないが、カノンも海龍の業を持つだけあって水の携わるリラクゼーションを好むところがある。
「おいラダ。温泉があるのならオレも行ってみたいぞ。一緒に行かないか」
「翼竜よ、温泉であっても、血の池や煮えたタール池は除外しろ」
「それが聖戦後に復興した冥府には、女神の意向で死者を拷問するエリアは無いって話だぜ、サガ」
「そうなのか、つまらん」
「温泉施設なんぞないだろうから、基本的に露天風呂ってことになるのか?」

珍しく普通の兄弟のように盛り上がっている双子だった。
しかし、ふと隣で黙っているラダマンティスに気づいたのか顔を見合わせる。

カノンが心配そうに声をかけてきた。
「すまん、ラダはひょっとして地底温泉は無理か…?」
黒サガの方は遠慮のない物言いで嘲笑してくる。
「そういえば冥闘士は冥衣の力により死界での滞在を可能とするそうだな。ということは、冥府でそれを脱ぎ捨て温泉に浸かる事など不可能なのであろう。冥衣に依存せねばならぬ冥闘士とは不便なものよ」
悔しいが黒サガの言うとおりで、ラダマンティスは聖闘士のように小宇宙の修行などしたことはない。
三巨頭ランクになれば気の扱い方など黄金聖闘士に引けを取らぬと自負はしているものの、エイトセンシズとなると試す機会もなかったし、冥府で試して失敗することは、すなわち死ぬということであるから、独学で気軽に挑戦出来る物でもない。
しかしここで引いては冥闘士の名誉にも関わる。
「くっ、カノンと温泉に入るためであれば、エイトセンシズなど直ぐに目覚めてみせる!」
ラダマンティスの返答に今度は黒サガが遠い目になった。
「貴様が拘るのはそちらなのか」
カノンはと言えばそれなりに感動したらしく、翼竜の手を握り締め目をキラキラさせている。
「よし、そうとなれば早速特訓だ。ラダなら直ぐ小宇宙の扱い方くらいマスター出来る」
どうも本気のようだ。
「それは嬉しいが、敵陣の人間を八識に導いてよいのか」
「黄金聖闘士は全員八識まで目覚めてるから、ラダも目覚めてやっと平等ってところだろ」
「うっ…」
そう、実は冥府が戦場になった場合、冥闘士は圧倒的に不利なのだった。
八識に目覚めた聖闘士は、聖衣を破損されたり脱ぎ捨てる必要に迫られても、冥府でカノンがしたように小宇宙の燃焼によって敵と戦う事が出来る。
しかし、死界での冥闘士はサープリスを破壊されたら終わりだ。

カノンはニヤリと笑う。
「ま、お前が敵に回ったときにはオレが真っ先に叩き潰しに行くからさ」
「カノン…」
「そういうわけで、びしびしオレとサガが鍛えるからそのつもりでいろ」
「なに!?お前だけではないのか?」
「サガの方が他人に教えるのは上手いのだ」
勝手に師匠役に混ぜられた黒サガは目をぱちりと瞬かせている。
しかし、すぐにこちらも物騒な笑みを浮かべた。
「一週間以内に温泉に行くつもりでいるゆえ、死ぬ気で覚えろ」
「ラダなら三日でいいんじゃないか?」
温泉のために何故か命の極限に迫る修行を強要させられることになった。

修行の褒美が自身のパワーアップとカノンとの温泉旅行と思えば悪くないが、この双子たちにはますます頭があがらなくなりそうだと、ラダマンティスは内心こっそり溜息をついた。

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ラダも結構高圧的な物言いなので、そんな彼と傲岸不遜な双子の会話は格好よく楽しそうな予感!拙宅の二次創作ラダと双子だと文才無くてアレですが(>ω<;)
黒サガは黒サガでラダがすこーーーーーーーしシュラに似ていると思っているかもしれないよ!(融通が利かなくて真面目で武人なところとか)

関係ないですが前聖戦天貴星のサープリスの目の部分が左右色違いでオッドアイなのが気になります。

車田先生の公式サイトで、前冥闘士の天貴星と杯座がカラーで公表されてました。
冥闘士も前聖戦の人間とは名前が違うのですね!

やっぱり前聖戦で封印されたのは冥衣だけで、人間は(転生した魂だとしても)別者てことですか。ロストキャンバスの前聖戦時の双子座がどうなるのかも今からドキドキですよ!

今のところ、ロストキャンバスでの他の黄金星座のキャラは、車田原作黄金聖闘士と顔が一緒で名前違いって感じですが、双子座は「前回も双子なの?」という部分が重要ポイントといいますか…(超個人的に私の中で)

前聖戦でも双子揃って一緒に戦ったり、軽く揉めてたり、ブラコン同士だったりしてくれないかなあ。Wギャラクシアンエクスプロージョンは双子者の夢です。しかしWにするには敵も2名いないと許されないという制限。

今週のロストキャンバスでは、パンドラ様が一押しです。ヒュプタナ両脇に従えても何の違和感もないパンドラ様です。女神もぜひ双子を両脇に従えて対抗してください。

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