星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
[1893]  [1892]  [1891]  [1890]  [1889]  [1888]  [1887]  [1886]  [1885]  [1884]  [1883
まだ風邪気味なので早めに寝る前に挑戦してみましたKさん(>ω<)ノ
双児宮に帰ってきた具合の悪そうなサガがタナの単語を唇から零しつつアイオロスに抱きしめられるSSを!
=============================

外勤帰り、十二宮の公道を下から登ってきたアイオロスは、双児宮の前で足を止めた。
(折角だから、サガの顔でも見ていこうかな)
最近は互いに忙しく、話をする時間もなかなか取れない。小宇宙通信で来訪を告げようとしたその時、宮の内部で次元の歪む感触がした。
「サガ!?」
思わずアイオロスは飛び込んでいた。敵襲でもないのにこれほどの小宇宙が発動されるなど、ただ事ではない。
光速で侵入したアイオロスの目に入ったのは、天井付近に開いた次元の穴と、そこから無防備に落ちてくるサガの姿だった。慌てて受け止め、怪我がないかを確認する。
「何があったのだ、サガ!」
「ア…イオロス…」
サガは肩で息をしている。まるで全力疾走をした後のランナーのようだ。サガほどの男がここまで余力を無くすとは、一体何があったのだろうか。手を握ると、サガは睫毛を震わせてアイオロスを見上げ、苦しい呼吸のなか懸命に言葉を紡ごうとしている。
「…タナト……リア……危ない…」
「タナトスがどうした!?まさかアイオリアの身にも危険が」
慌てて叫んでから、思い返して小宇宙通信に切り替える。握った手から肉体接触を通してアイオロスの意志がサガへ伝わっていく。緊急時には、このほうが意思の疎通を早く図れるだろう。
しかし、サガから返ってきたのは大音量での抗議だった。
『危ないではないか!次元通路を開いた空間に、光速で走りこんでくるなど!双児宮が吹っ飛ぶほどの大爆発を起こしても不思議ではないのだぞ!わたしが全力で咄嗟に次元軸をずらしたから良いようなものの!』
この強気なモノの言い方は統合サガに違いない。
『あれ、ちょっとまって。それよりタナトスとリアの話は』
『そんな話はしておらぬ。出張先のサンタナトリア・ディ・ナルコから直通で戻ろうとしてみれば、お前が突然飛び込んできたせいで、と言おうとしただけだ』
『………サンタナトーリア・ディ・ナルコってどこ』
『自分で調べろ』
次元のゆがみは単にサガが帰宅用に道を開いただけだったらしい。勘違いをしたアイオロスが光速で駆け込んだため、サガが急ブレーキならぬ急速次元制御を行う羽目になり、こんな状況に陥ったわけなのだ。
赤面したアイオロスが詫びをいれかけ、ふと気づいて真顔になる。
「ちょっと待ったサガ。君は元教皇なんだから、十二宮内はショートカット禁止って当然知ってるよね?」
次期教皇候補が軽く睨むと、サガは気まずそうに視線を逸らして『便利ゆえ、つい…』と言い訳をした。

=============================
…エロに持ってけないのは忍者ブログだから…げふげふ(>ω<)
そしてD様&H様からも嬉しいコメントが!三人様には次回ゆっくりお返事させて下さい!頂戴したお言葉で凄く凄く凄くテンションだけは高まっております。
ほかパチパチ下さった皆様にも御礼申し上げます。毎日の元気玉です
<<< 双子様々 HOME 介入の理由 >>>
ブログ内検索
フリーエリア

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.