星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
今日もぐだぐだ四角関係!
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「いやあ、まさか身体が入れ替るとは思っていなかったな。ははは」
「何故そのように冷静気楽で居られるのか、真剣に聞きたいのだが…」
冥界の重鎮であるラダマンティスは、聖域の英雄アイオロスの様子を見てがっくりとうな垂れた。
傍から見ると、膝も手も付き落ち込んでいるのはアイオロスの方だったのだが。
「申し訳ない。精神だけ冥界に飛ばして、交渉役の君を聖域に転移させて迎えようとか横着したのがまずかったみたいだな。私は牡羊座や双子座ほど、次元を超えたテレポートは得意ではないんだよね」
「いや、お前のせいでは…まさかこんな事になるとは、普通思わないだろう…」
この事態をどうパンドラ様に報告したものかと苦慮している翼竜を横に、アイオロスは突然大声を出した。
「しまった!私とした事が大変な事を忘れていた!」
「ど、どうした射手座」
しかし、ラダマンティスも気づいたのだった。このアイオロスは聖域の後継者と目されている次期教皇。
卑怯な手段は嫌悪するところだが、このまま射手座を口車にでものせて冥界へ連れて行き、幽閉して自分がアイオロスとして聖域に潜り込めば──
「この後サガとデートだったのに!」
「…………」
この状況でも私生活を忘れない射手座の余裕を、翼竜は本気で尊敬しかけていた。
「無用な混乱を招く事は控えたいからなあ。ラダマンティス殿、今夜のところは入れ替って会うということで構わないだろうか」
確かにラダマンティスも、地上に出たついでにカノンと久しぶりの食事が出来ればと約束をとりつけている。
見越されていたことに多少の羞恥を覚えつつも、翼竜は仕方なく同意して、事後報告は人馬宮で…ということに相成ったのだった。
「念のため言っておくけれど、サガに手を出したらただではおかないよ」
「…お前は本当に大物だな」
そんなこんなでパートナーチェンジ実行。
その夜。
見た目は射手座、中身はラダマンティスな彼がヨロヨロと人馬宮まで戻ってきた。その後を追うように、元気そうなアイオロスも帰宮してくる。
ラダマンティスはアイオロスの顔を見るなり、噛み付く勢いで抗議した。
「あれは何だ!途中までは良かったが、いきなり黒くなるわ殺されかけるわ、一体どこがデートだというのだ!」
「へえ、黒サガに会えたんだ?運がいいね。外では滅多に会えないのに」
GEを放たれかけたのに運が良いとは言われたくないラダマンティスだったが、憤慨しているラダマンティスへアイオロスも言い返した。
「君の方こそ、どうやってカノンを操縦しているんだい?奔放だし気まぐれだし突然怒り出すし、凄い振り回されたんだけど」
「そこがカノンの魅力だ。それに無闇にアレは怒ったりしない…一体何を言ったんだ」
「サガには敵わないけど、話してみたら案外カノンも可愛いところがあるねって」
「………………」
ラダマンティスは頭を抱えて泣きたくなっていた。どうやったらそんなにカノンの地雷を的確に踏めるのだろうか。しかもそれを言ったのは自分だと思われているのだ。
切れたラダマンティスはアイオロスの手を掴んで涙目で迫った。
「今から俺と双児宮に来い!俺達の事を、ちゃんとあいつらに説明させろ!!」
「ええ?今から行くのか?」
「たとえ夜中だろうが構うものか!」
「いや、そうでなくて…向こうから来てくれたようだよ」
ラダマンティスが振り向くと、デートでの様子をいぶかしんだ双子座の二人が、人馬宮を尋ねてきて入り口から覗き込んでいるところだった。二人は心なしか顔を青くしているようだ。
サガが微妙に視線をそらして呟いた。
「いつもとお前の態度が違うので、心配になって来てみれば…」
カノンの方は、昼間よりもさらに冷たい視線になっていた。
「まさかお前らがそういう仲だとはな」
そう、傍から見ればアイオロスがラダマンティスの手を掴んで迫っているようにしか見えないのだった。それも真剣に涙目で。
「立ち聞きするつもりはなかったのだけれど、外まで聞こえてきてね…君たちの事を私たちに説明するとかなんとか…」
「いや、ちょっと待ってよサガ」
「ラダ、お前が二股するつもりならオレも堂々とサガと寝るから文句言うなよ」
「待ってくれカノン、誤解だ!しかもさりげなくブラコンのカミングアウトか!」
「何故私とロスとの事に翼竜殿が口を出すのだ」
「サガだけでなくラダに迫るとはいい度胸だなアイオロス!」
無意味に大混乱。
ラダマンティスとアイオロスの二人が地上最強の双子を説得するのには夜明けまでかかった上、交換デートした事を散々怒られたのは言うまでもなかった。
「いやあ、まさか身体が入れ替るとは思っていなかったな。ははは」
「何故そのように冷静気楽で居られるのか、真剣に聞きたいのだが…」
冥界の重鎮であるラダマンティスは、聖域の英雄アイオロスの様子を見てがっくりとうな垂れた。
傍から見ると、膝も手も付き落ち込んでいるのはアイオロスの方だったのだが。
「申し訳ない。精神だけ冥界に飛ばして、交渉役の君を聖域に転移させて迎えようとか横着したのがまずかったみたいだな。私は牡羊座や双子座ほど、次元を超えたテレポートは得意ではないんだよね」
「いや、お前のせいでは…まさかこんな事になるとは、普通思わないだろう…」
この事態をどうパンドラ様に報告したものかと苦慮している翼竜を横に、アイオロスは突然大声を出した。
「しまった!私とした事が大変な事を忘れていた!」
「ど、どうした射手座」
しかし、ラダマンティスも気づいたのだった。このアイオロスは聖域の後継者と目されている次期教皇。
卑怯な手段は嫌悪するところだが、このまま射手座を口車にでものせて冥界へ連れて行き、幽閉して自分がアイオロスとして聖域に潜り込めば──
「この後サガとデートだったのに!」
「…………」
この状況でも私生活を忘れない射手座の余裕を、翼竜は本気で尊敬しかけていた。
「無用な混乱を招く事は控えたいからなあ。ラダマンティス殿、今夜のところは入れ替って会うということで構わないだろうか」
確かにラダマンティスも、地上に出たついでにカノンと久しぶりの食事が出来ればと約束をとりつけている。
見越されていたことに多少の羞恥を覚えつつも、翼竜は仕方なく同意して、事後報告は人馬宮で…ということに相成ったのだった。
「念のため言っておくけれど、サガに手を出したらただではおかないよ」
「…お前は本当に大物だな」
そんなこんなでパートナーチェンジ実行。
その夜。
見た目は射手座、中身はラダマンティスな彼がヨロヨロと人馬宮まで戻ってきた。その後を追うように、元気そうなアイオロスも帰宮してくる。
ラダマンティスはアイオロスの顔を見るなり、噛み付く勢いで抗議した。
「あれは何だ!途中までは良かったが、いきなり黒くなるわ殺されかけるわ、一体どこがデートだというのだ!」
「へえ、黒サガに会えたんだ?運がいいね。外では滅多に会えないのに」
GEを放たれかけたのに運が良いとは言われたくないラダマンティスだったが、憤慨しているラダマンティスへアイオロスも言い返した。
「君の方こそ、どうやってカノンを操縦しているんだい?奔放だし気まぐれだし突然怒り出すし、凄い振り回されたんだけど」
「そこがカノンの魅力だ。それに無闇にアレは怒ったりしない…一体何を言ったんだ」
「サガには敵わないけど、話してみたら案外カノンも可愛いところがあるねって」
「………………」
ラダマンティスは頭を抱えて泣きたくなっていた。どうやったらそんなにカノンの地雷を的確に踏めるのだろうか。しかもそれを言ったのは自分だと思われているのだ。
切れたラダマンティスはアイオロスの手を掴んで涙目で迫った。
「今から俺と双児宮に来い!俺達の事を、ちゃんとあいつらに説明させろ!!」
「ええ?今から行くのか?」
「たとえ夜中だろうが構うものか!」
「いや、そうでなくて…向こうから来てくれたようだよ」
ラダマンティスが振り向くと、デートでの様子をいぶかしんだ双子座の二人が、人馬宮を尋ねてきて入り口から覗き込んでいるところだった。二人は心なしか顔を青くしているようだ。
サガが微妙に視線をそらして呟いた。
「いつもとお前の態度が違うので、心配になって来てみれば…」
カノンの方は、昼間よりもさらに冷たい視線になっていた。
「まさかお前らがそういう仲だとはな」
そう、傍から見ればアイオロスがラダマンティスの手を掴んで迫っているようにしか見えないのだった。それも真剣に涙目で。
「立ち聞きするつもりはなかったのだけれど、外まで聞こえてきてね…君たちの事を私たちに説明するとかなんとか…」
「いや、ちょっと待ってよサガ」
「ラダ、お前が二股するつもりならオレも堂々とサガと寝るから文句言うなよ」
「待ってくれカノン、誤解だ!しかもさりげなくブラコンのカミングアウトか!」
「何故私とロスとの事に翼竜殿が口を出すのだ」
「サガだけでなくラダに迫るとはいい度胸だなアイオロス!」
無意味に大混乱。
ラダマンティスとアイオロスの二人が地上最強の双子を説得するのには夜明けまでかかった上、交換デートした事を散々怒られたのは言うまでもなかった。