サガに飢えすぎて今日も自家発電。
カノンはあんなに格好良いのに、何でサガの前ではあんなに可愛いのよとか、サガも格好良いのに何であんなに乙女なんだとか、シュラ黒とシュラリアと黒リアとリア白とロスシュラとロスサガが混ざると美味しいなあとか、勝手な夢が広がりすぎです。星矢ワールドは美味しい組合せが多すぎて困りますよ。
王道な記憶喪失ネタを黒サガでなぐり書き。
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一度アテナの盾で浄化された黒サガは、復活後に記憶を持っていなかった。
記憶を持たぬがゆえに敗者となった過去も持たず、あの傲慢な気性のまま、いつ再び女神に牙を剥くやもしれないということで、彼は鎖に繋がれた軟禁生活を送ることになった。
尤もそれは表向きの理由で、実質は黒の双子座を隠し守護する措置だったのだが。
黒サガがそれを拘束と捉えなかった事は幸いかもしれない。
ある意味生まれたばかりの赤子と同じほどの判断力しか持たぬ彼は、己の置かれた状態を理解出来なかったのだ。
足枷から伸ばされた鎖は、女神が封印で固めた部屋の中を歩き回るのに充分な長さがあったし、黒サガは外の世界に興味を持たなかった。静かに横たわれるだけの空間があれば、彼は満足だった。
あるとき、黒サガの世界へいつもの世話係ではない人間が入ってきた。
手に持つトレイの上に簡単な食事を乗せている。
その姿は黄金の鎧に包まれて光り、背には翼が広げられていた。
随分と派手な人間だと思いながら、黒サガはその男からの食事を受け取る。
その途端、その人間はくしゃりと顔を歪めた。
「拒絶しないんだね」
黒サガにとって、食事はそれほど重要な位置を占めるものではないが、与えられた食事を拒む意味も判らない。不思議そうな顔をして見返すと、その男は静かに涙を零した。
「ごめん」
何に対して謝られているのかも理解できないまま、いつの間にか黒サガは射手座のアイオロスに抱きしめられていた。
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ロス&サガ月間突入ー!
記憶喪失黒サガはシュラとも掛け合わせてみたいココロ。