星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
昨日の続き(>ω<)
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「何か良いことでもございましたか」
機嫌のよさそうなタナトスへ、サガは愛想よく紅茶を差し出した。自死をした彼はもともとタナトスの性質に惹かれる傾向があるが、タナトスが風呂用アイテムの土産を持ってきたことで、一気に好感度を上げている。
隣ではカノンがそっぽを向いてソファーに座っていた。こちらは諸所不満があるものの、海将軍筆頭として外交の一貫と割り切ることにしたようだ。サガがカノンの前にもティーカップを置く。
タナトスはカップを取り上げ、紅茶の香りを楽しんでから口をつけた。上質のアッサムティーだ。一口含んで喉を潤し、満足そうに余韻を味わっている。
「ふ、機嫌よくもなろうというもの。聞けばお前達塵芥は今日滅ぶそうではないか。ハーデス様もお喜びになるだろう。オレは忙しくなるが、そのまえに風呂で英気を養おうと思ってな」
カノンががたりと立ち上がった。サガもさすがに引き締まった表情となる。
「何かのお間違えでは…」
それでも穏やかに尋ねたのは、僭称ながら教皇職を務めた貫禄だ。
「そんなことはない。お前達の情報ツールであるインターネットとやらに書いてあったぞ」
サガは怪訝そうな顔をしたが、カノンの方は目を瞬かせたあとソファーに腰を下ろした。そして、努めて喧嘩口調ではなく外交的な姿勢で話しかける。
「マヤ暦による『人類滅亡の日』は…いくぶん人間による予言ゆえ、精度に欠けますが、とりあえず風呂にでも入って滅亡までの時間をお待ち下さい」
まっっっっっっっっっっったく信じていないカノンであった。しかし、地上に現れた死の神のせいで、万が一にも滅亡の可能性が上がるよりは、双児宮で接待漬けにしておいたほうが良いとの判断をしたのである。
さらに、タナトスの地上来訪にヒュプノスが伴っていないということは、ヒュプノスは信じておらず、タナトスの夢を壊さぬよう何も言及しなかったのだろうなという背景まで読み取っていた。
「ふふ、珍しくしおらしいではないか。いつもそのような態度でいろ」
尊大な態度のタナトスへ、内心で(うるせーバーロー)と返しつつ、カノンは茶菓子をタナトスのほうへ差し出した。
事情のわからぬサガは、判らぬなりにカノンの対応を見て大丈夫と判定したらしい。座りなおし、紅茶を口にする。
柚子の香りの充満した双児宮で、『滅びぬではないか!』とタナトスが怒り出すまでには、まだもう少し時間があった。
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昨日会社へ行ったら
「世界が滅ぶと思ったから、団体のお迎えの準備してなかったのに!」
「いやそれ単にやってなかっただけだよな」
という会話がなされていて、そういえば昨日世界が滅ぶ予定だったことを思い出しました。セルビアでは世界滅亡特需で滅亡を逃れられるとされる地域のホテルが満室だったとか。いいなー。
今日もぱちぱち有難うございます!お返事後ほどとか書いておいて遅れていて申し訳ありません(>△<;)こ、今夜こそは…!
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「何か良いことでもございましたか」
機嫌のよさそうなタナトスへ、サガは愛想よく紅茶を差し出した。自死をした彼はもともとタナトスの性質に惹かれる傾向があるが、タナトスが風呂用アイテムの土産を持ってきたことで、一気に好感度を上げている。
隣ではカノンがそっぽを向いてソファーに座っていた。こちらは諸所不満があるものの、海将軍筆頭として外交の一貫と割り切ることにしたようだ。サガがカノンの前にもティーカップを置く。
タナトスはカップを取り上げ、紅茶の香りを楽しんでから口をつけた。上質のアッサムティーだ。一口含んで喉を潤し、満足そうに余韻を味わっている。
「ふ、機嫌よくもなろうというもの。聞けばお前達塵芥は今日滅ぶそうではないか。ハーデス様もお喜びになるだろう。オレは忙しくなるが、そのまえに風呂で英気を養おうと思ってな」
カノンががたりと立ち上がった。サガもさすがに引き締まった表情となる。
「何かのお間違えでは…」
それでも穏やかに尋ねたのは、僭称ながら教皇職を務めた貫禄だ。
「そんなことはない。お前達の情報ツールであるインターネットとやらに書いてあったぞ」
サガは怪訝そうな顔をしたが、カノンの方は目を瞬かせたあとソファーに腰を下ろした。そして、努めて喧嘩口調ではなく外交的な姿勢で話しかける。
「マヤ暦による『人類滅亡の日』は…いくぶん人間による予言ゆえ、精度に欠けますが、とりあえず風呂にでも入って滅亡までの時間をお待ち下さい」
まっっっっっっっっっっったく信じていないカノンであった。しかし、地上に現れた死の神のせいで、万が一にも滅亡の可能性が上がるよりは、双児宮で接待漬けにしておいたほうが良いとの判断をしたのである。
さらに、タナトスの地上来訪にヒュプノスが伴っていないということは、ヒュプノスは信じておらず、タナトスの夢を壊さぬよう何も言及しなかったのだろうなという背景まで読み取っていた。
「ふふ、珍しくしおらしいではないか。いつもそのような態度でいろ」
尊大な態度のタナトスへ、内心で(うるせーバーロー)と返しつつ、カノンは茶菓子をタナトスのほうへ差し出した。
事情のわからぬサガは、判らぬなりにカノンの対応を見て大丈夫と判定したらしい。座りなおし、紅茶を口にする。
柚子の香りの充満した双児宮で、『滅びぬではないか!』とタナトスが怒り出すまでには、まだもう少し時間があった。
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昨日会社へ行ったら
「世界が滅ぶと思ったから、団体のお迎えの準備してなかったのに!」
「いやそれ単にやってなかっただけだよな」
という会話がなされていて、そういえば昨日世界が滅ぶ予定だったことを思い出しました。セルビアでは世界滅亡特需で滅亡を逃れられるとされる地域のホテルが満室だったとか。いいなー。
今日もぱちぱち有難うございます!お返事後ほどとか書いておいて遅れていて申し訳ありません(>△<;)こ、今夜こそは…!