星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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今日は友達が送ってくれたケーキを食べました!ツリーやトナカイや雪だるまの形のミニケーキなんですが、めちゃ可愛くて美味しかったです(>ω<)
別の友達が贈ってくれたLupiciaのクリスマス紅茶で頂きました。幸せ…

以下クリスマスなシュラと黒サガ
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「昔、アフロディーテに聞いたことがある」
黒髪のサガが、ソファーへ横たわったまま優雅な声でシュラへ話しかけた。
ここは麿羯宮。守護者はシュラであるにもかかわらず、彼を差し置いてソファーを占有する黒サガは、すっかりこの部屋を私物化していた。
「あれの故郷スウェーデンでは、かつてクリスマスにプレゼントを運んでくるのはサンタクロースでなく、雄山羊だったという」
シュラの方は向かいの粗末な木椅子に腰掛けている。
「ああ、トール神の戦車を引く山羊に由来したとか…詳しくは知りませんが、俺も聞いたことがあります」
指を組んでいるシュラを見上げて、黒サガが目を細めた。
「私も、スウェーデン方式を希望する」
黒サガにしては、随分と直接的な言い回しだった。
しかし、ただでさえ真面目で無骨なシュラにはあまり通じていなかった。
「サンタであろうが山羊であろうが、プレゼントを貰えるのは子供だけですよ」
「……」
シュラの返答に暫し黒サガは黙ると、そのあと長い溜息を零してソファーの上で寝返りをうつ。そうするとシュラの側からは背中しか見えなくなった。
(何か間違ったろうか)
シュラは慌てて黒サガとの会話を脳内でリプレイした。
「すみません、貴方がそんなにも動物からのプレゼントを楽しみにしているとは思わず」
「………プレゼントなど別に必要ない」
背中しか見えないにも関わらず、黒サガがもう一度盛大な溜息をついたのが判った。今度の溜息には呆れの感情が多分に含まれていたような気がする。
シュラはますます焦った。
「山羊が好きだったんですか?なんならロドリオ村から借りてきましょうか」
「……………シュラよ、お前の星座は何だ」
「えっ?」
「クリスマスに私の元を訪れるのは、お前であれば良いのにと言ったのだ。この馬鹿山羊め!」
「ええええええええ?」
そこまで言われて、ようやく発言の意図に思い至るも、時すでに遅し。

「もうよい。山羊の代わりにプレゼントを用意してもらおうか」
すっかり拗ねているらしき先輩黄金聖闘士を前にして、シュラはどうしてよいのか全く判らず途方にくれる事となった。

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北欧の山羊関連のオーナメントや、藁で作られた山羊の人形の写真をいくつかネット上で拝見したのですが、とても可愛かったです。
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