星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
また深夜にパジャマ姿で夢中になって空を見上げていたのですが、寒さがちっとも気にならなくなっていたので、寒さも忘れるこの集中力凄い!って自画自賛になりかけてたんです。でも、ヤフーで現在気温をみたら7度もありました。それじゃ大して寒くもないはずですよね…。
そんなこんなで流星ネタ。
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十二宮を登りつめた場所に据えられている教皇宮の、さらにその奥、最深部であり最重要拠点である女神神殿で、シオンは夜空を見上げていた。隣では緊張した面持ちの少年が控えている。黄金聖闘士・双子座のサガであった。まだ年若いながら、既に神のようだと巷で囁かれる彼も、このような場所までの立ち入りを許されることは滅多にない。気の引き締めを表す研ぎ澄まされた小宇宙が、冷えた空気を通じて伝わってくる。
「ふむ、今年は空の機嫌が良いようだ。流れる星の姿もはっきりとしておる」
のんびりとも聞こえる声で、シオンが呟く。
それに合わせるようにして、流星が一筋走り、光の軌跡をみせる。
双子座流星群だ。今日から数日のあいだ、双子座付近を基点とした放射状の流星群があまたに出現する。
「星見を教えるには最適の夜であろう」
びくりとサガの肩が反応し、天使とみまがう美しいかんばせが上げられた
「星見は教皇がスターヒルで占術する秘事では?」
「そのとおりよ。しかし、教皇の専売特許でもない」
「そうなのですか」
「考えてもみるがいい。星の伝える天啓や知識を、教皇のみが独占した場合のリスクを。教皇の解釈が誤っていたり、これは滅多になかろうが…故意に歪曲された場合に、正せるものがおらぬのは危険なことだ」
サガは困ったようにシオンを見上げている。
「貴方は間違えたりなさいません」
「買いかぶるな。教皇とて人の子よ」
それは、人間の限界を諭し諌めたものであったが、まだ幼いサガにはシオンが謙遜を言ったようにしか聞こえていなかった。また、己が教皇の後継者として星見を伝授されるのだという、晴れがましい誇りに溢れてもいた。
(わたしもシオン様のように、決して誤ることのなき教皇になろう)
星空を映した瞳は、純粋にきらきらと輝いている。
シオンは夜空を指し示した。
「見よ、今宵はそなたの守護星座が天を支配しておる。それゆえ、流れる星ごとに語られる未来や事象を、双子座であるそなたなら見極めやすいはず。心を宇宙に同調させ、まずは流星を順番に1つずつ読み解いてみせよ。星は幾らでも流れる。練習にはもってこいぞ」
「はい!」
サガはシオンの指導のもと、ゆっくりと小宇宙を開放していった。
「今思えば、あの時からシオン様は、わたしに新教皇の補佐となって星見の手助けをせよと言外に伝えていたのだ」
夜空を見上げながら、サガがぽつりと呟いた。
隣ではカノンが、肩を並べて空を見上げている。
「それをわたしは、自分が次期教皇として認められたのだと、舞い上がっていた」
話す口元から吐かれる息は白い。標高のたかい双児宮の前から見上げる星空は、寒さに比例して美しく澄み切っている。
「オレはそう思わん。いや…そうでなかったとは言わないが、じじいも迷ってたんじゃねえかな。どちらにするかは」
視線の先には、冬の第三角形が浮かんでいた。カノンはその三角形を指先でなぞり、ゴールデントライアングル、などと冗談めかす。
「カノン、お前はまたあの方をじじいなどと」
「じじいだろ、外見だけは18歳になりやがったが」
「そうではない。呼び方を改めろと言ったのだ…まったく、真面目な話をしていたというのに」
ぶつぶつとこぼすサガへ、カノンがやわらかな視線を向ける。
「お前、めったにそういう話をしなかったよな」
「そういう話とは?」
「心のうちを明かすような話」
「そうだろうか」
「そうさ!だから、少し驚いている。そして…認めたくないが大分嬉しい」
サガが腑に落ちないという顔をしている。
天空でまたひとつ、星が流れた。
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実は生まれて初めて流れ星を見たので舞い上がってます(>▽<)
一緒に見た母も初めてということで、親子で舞い上がり状態でした。
そんなこんなで流星ネタ。
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十二宮を登りつめた場所に据えられている教皇宮の、さらにその奥、最深部であり最重要拠点である女神神殿で、シオンは夜空を見上げていた。隣では緊張した面持ちの少年が控えている。黄金聖闘士・双子座のサガであった。まだ年若いながら、既に神のようだと巷で囁かれる彼も、このような場所までの立ち入りを許されることは滅多にない。気の引き締めを表す研ぎ澄まされた小宇宙が、冷えた空気を通じて伝わってくる。
「ふむ、今年は空の機嫌が良いようだ。流れる星の姿もはっきりとしておる」
のんびりとも聞こえる声で、シオンが呟く。
それに合わせるようにして、流星が一筋走り、光の軌跡をみせる。
双子座流星群だ。今日から数日のあいだ、双子座付近を基点とした放射状の流星群があまたに出現する。
「星見を教えるには最適の夜であろう」
びくりとサガの肩が反応し、天使とみまがう美しいかんばせが上げられた
「星見は教皇がスターヒルで占術する秘事では?」
「そのとおりよ。しかし、教皇の専売特許でもない」
「そうなのですか」
「考えてもみるがいい。星の伝える天啓や知識を、教皇のみが独占した場合のリスクを。教皇の解釈が誤っていたり、これは滅多になかろうが…故意に歪曲された場合に、正せるものがおらぬのは危険なことだ」
サガは困ったようにシオンを見上げている。
「貴方は間違えたりなさいません」
「買いかぶるな。教皇とて人の子よ」
それは、人間の限界を諭し諌めたものであったが、まだ幼いサガにはシオンが謙遜を言ったようにしか聞こえていなかった。また、己が教皇の後継者として星見を伝授されるのだという、晴れがましい誇りに溢れてもいた。
(わたしもシオン様のように、決して誤ることのなき教皇になろう)
星空を映した瞳は、純粋にきらきらと輝いている。
シオンは夜空を指し示した。
「見よ、今宵はそなたの守護星座が天を支配しておる。それゆえ、流れる星ごとに語られる未来や事象を、双子座であるそなたなら見極めやすいはず。心を宇宙に同調させ、まずは流星を順番に1つずつ読み解いてみせよ。星は幾らでも流れる。練習にはもってこいぞ」
「はい!」
サガはシオンの指導のもと、ゆっくりと小宇宙を開放していった。
「今思えば、あの時からシオン様は、わたしに新教皇の補佐となって星見の手助けをせよと言外に伝えていたのだ」
夜空を見上げながら、サガがぽつりと呟いた。
隣ではカノンが、肩を並べて空を見上げている。
「それをわたしは、自分が次期教皇として認められたのだと、舞い上がっていた」
話す口元から吐かれる息は白い。標高のたかい双児宮の前から見上げる星空は、寒さに比例して美しく澄み切っている。
「オレはそう思わん。いや…そうでなかったとは言わないが、じじいも迷ってたんじゃねえかな。どちらにするかは」
視線の先には、冬の第三角形が浮かんでいた。カノンはその三角形を指先でなぞり、ゴールデントライアングル、などと冗談めかす。
「カノン、お前はまたあの方をじじいなどと」
「じじいだろ、外見だけは18歳になりやがったが」
「そうではない。呼び方を改めろと言ったのだ…まったく、真面目な話をしていたというのに」
ぶつぶつとこぼすサガへ、カノンがやわらかな視線を向ける。
「お前、めったにそういう話をしなかったよな」
「そういう話とは?」
「心のうちを明かすような話」
「そうだろうか」
「そうさ!だから、少し驚いている。そして…認めたくないが大分嬉しい」
サガが腑に落ちないという顔をしている。
天空でまたひとつ、星が流れた。
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実は生まれて初めて流れ星を見たので舞い上がってます(>▽<)
一緒に見た母も初めてということで、親子で舞い上がり状態でした。
12/13 GEMINI様>こんばんは!黒サガと飲み比べをしたいというGEMINIさんは、お酒の強い方なのですね、羨ましい…!私はそれほどお酒に強くないので、サガに「貴方の微笑みに酔ってしまいました」とか90年代全開の台詞を吐いてむしろ逃げたいです(>ω<;)GEMINIさんと黒サガの飲み比べを観賞する係のほうに立候補いたしたく!
本当に黄金聖闘士内で1番お酒に強いのは誰なんでしょうね。『早い段階でつぶれるアイオリア』とのお言葉を拝読して想像したら、凄くアイオリアが可愛かったです。あとアイオロスは酒好きの守護星座っぽい感じですが、14歳蘇生設定の場合だとアルコールを飲ませられないので、この妄想に参加させられないのが残念すぎるところです(>△<)
『一緒に飲むなら黒サガ』とのお言葉に、チャレンジャーGEMINIさんだ!って思いました!どんなお話なさるんですか黒サガとの飲みの席で!(笑)ちなみに私は一緒に飲むなら白サガ希望です(`・ω・´)←
楽しいコメントをありがとうございました!また是非お話してやって下さいね♪
ほかぱちぱち下さった皆様に心より御礼申し上げます。毎日のエネルギー源です!
本当に黄金聖闘士内で1番お酒に強いのは誰なんでしょうね。『早い段階でつぶれるアイオリア』とのお言葉を拝読して想像したら、凄くアイオリアが可愛かったです。あとアイオロスは酒好きの守護星座っぽい感じですが、14歳蘇生設定の場合だとアルコールを飲ませられないので、この妄想に参加させられないのが残念すぎるところです(>△<)
『一緒に飲むなら黒サガ』とのお言葉に、チャレンジャーGEMINIさんだ!って思いました!どんなお話なさるんですか黒サガとの飲みの席で!(笑)ちなみに私は一緒に飲むなら白サガ希望です(`・ω・´)←
楽しいコメントをありがとうございました!また是非お話してやって下さいね♪
ほかぱちぱち下さった皆様に心より御礼申し上げます。毎日のエネルギー源です!