星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
星矢と黒サガでちょっとラブラブ(死語)。
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爽やかな春風とともに、星矢が双児宮へと飛び込んできた。
窓辺で静かに読書をしていた黒髪のサガが、ゆっくりと顔を上げる。
最近では、サガの方もこの元気な後輩のペースに慣れてきて、騒がしい乱入も日常風景の一環として受け入れるようになっている。
「何事だ」
彼が一言だけで用件を聞くと、星矢の方はニコニコと笑顔を返した。
「いい天気だから、花見に行こう」
サガは目をぱちりとさせた。ギリシアに花見の習慣は無い。
「花見というのは、花を見るのか?」
「うん、そうだよ。アーモンドの花が綺麗なとこを見つけたんだ」
そう言う星矢の片手には編み籠が握られて、中には簡単な軽食が詰められている。それを見てまたサガは尋ねた。
「日本では、野外で食事をするという言い回しを花見と言うのか」
用を足す事を花摘と言い換える隠語例などを思い出しての問いであったが、星矢は首を振った。
「いいや、食事はオマケだよ」
星矢は待ちきれないようにサガの手をひっぱった。その性急さに呆れたような顔をしながら、サガの方も読みかけの本を閉じてテーブルへと置く。
「花をただ見るだけに、食事まで用意して外へ出かけるとは、ヒマなことだ」
「花をただ見るだけだったら、そうかもしれないけど」
そしてサガを立ち上がらせることに成功した星矢は、有無を言わせずそのまま外へと誘う。強引に黒サガの手を引いて十二宮の階段を下りていく星矢の姿は、すれ違う者たちの目を引いた。
星矢は屈託無く主張する。
「花を見るだけなら、外でご飯を食べるだけなら、一人で出かけても変わらないけどさ。俺がしたいのは、誰かと一緒に花を見て、誰かと一緒に綺麗だなと思い、誰かと一緒にものを食べて仲良くなる、そういう日本式お花見!」
サガはますます良く判らない顔をしている。
「それは、デートというものではないか?」
「ええっ、全然違う!日本の花見は大勢でやるものだから!…あれ?でも、二人で行くとそれっぽいのかなあ…」
思わぬ言葉を聞いたというような星矢の反応を見て、サガは手を引かれながらフっと笑った。
「そうか。私はデートでも構わぬと思ったのだが」
「え?」
思わず立ち止まった星矢とサガの間を、一陣の春風が吹き抜けて行く。
今度はサガの方が、黙ったまま星矢の手を引いて歩き出した。
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男同士でメルヘン。脳内が春なのもお目こぼしください。
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爽やかな春風とともに、星矢が双児宮へと飛び込んできた。
窓辺で静かに読書をしていた黒髪のサガが、ゆっくりと顔を上げる。
最近では、サガの方もこの元気な後輩のペースに慣れてきて、騒がしい乱入も日常風景の一環として受け入れるようになっている。
「何事だ」
彼が一言だけで用件を聞くと、星矢の方はニコニコと笑顔を返した。
「いい天気だから、花見に行こう」
サガは目をぱちりとさせた。ギリシアに花見の習慣は無い。
「花見というのは、花を見るのか?」
「うん、そうだよ。アーモンドの花が綺麗なとこを見つけたんだ」
そう言う星矢の片手には編み籠が握られて、中には簡単な軽食が詰められている。それを見てまたサガは尋ねた。
「日本では、野外で食事をするという言い回しを花見と言うのか」
用を足す事を花摘と言い換える隠語例などを思い出しての問いであったが、星矢は首を振った。
「いいや、食事はオマケだよ」
星矢は待ちきれないようにサガの手をひっぱった。その性急さに呆れたような顔をしながら、サガの方も読みかけの本を閉じてテーブルへと置く。
「花をただ見るだけに、食事まで用意して外へ出かけるとは、ヒマなことだ」
「花をただ見るだけだったら、そうかもしれないけど」
そしてサガを立ち上がらせることに成功した星矢は、有無を言わせずそのまま外へと誘う。強引に黒サガの手を引いて十二宮の階段を下りていく星矢の姿は、すれ違う者たちの目を引いた。
星矢は屈託無く主張する。
「花を見るだけなら、外でご飯を食べるだけなら、一人で出かけても変わらないけどさ。俺がしたいのは、誰かと一緒に花を見て、誰かと一緒に綺麗だなと思い、誰かと一緒にものを食べて仲良くなる、そういう日本式お花見!」
サガはますます良く判らない顔をしている。
「それは、デートというものではないか?」
「ええっ、全然違う!日本の花見は大勢でやるものだから!…あれ?でも、二人で行くとそれっぽいのかなあ…」
思わぬ言葉を聞いたというような星矢の反応を見て、サガは手を引かれながらフっと笑った。
「そうか。私はデートでも構わぬと思ったのだが」
「え?」
思わず立ち止まった星矢とサガの間を、一陣の春風が吹き抜けて行く。
今度はサガの方が、黙ったまま星矢の手を引いて歩き出した。
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男同士でメルヘン。脳内が春なのもお目こぼしください。
4/4 高根様>こんにちは(^▽^)はじめまして!このような辺境サイトを見つけて下さり有難う御座います。しかもタナサガへの嬉しいお言葉まで!タナサガ夫婦は似合いながらも、周囲に問題を振りまきそうな感じなところがいいですよね(妄想1)。しかもタナトス側は表面上、全然サガを大事にしない言動が多そうです。そんな悪神がたまに優しいと、サガがうっかりよろめいたりするのかなと思うと、震度3ほどきゅんきゅんします(妄想2)。
散髪のコメントにも、萌えを滾らせていただきました!
「ギリシャ神話ではタナトスに髪を切られると死んでしまうらしい」という素敵情報に、ご飯三杯くらいいけそうなトキメキを感じております。タナトスに髪を切られて死ぬサガでも良いですね!逆にサガに髪を切らせるタナトスもいけまくりです。
…拙宅サガは手先不器用なので、タナトスの御髪が大変な事になりそうですが。サガに膝枕させて耳掻きさせるタナトスなども、同様に良いかと思われます。
愛溢れるお言葉で、エネルギー充填しまくらちよこです。また是非いろいろお話してやって下さい!人様のタナサガ妄想に飢えております!
ほかパチパチ下さった皆様に御礼申し上げます(^^)
日々心の糧としております!
散髪のコメントにも、萌えを滾らせていただきました!
「ギリシャ神話ではタナトスに髪を切られると死んでしまうらしい」という素敵情報に、ご飯三杯くらいいけそうなトキメキを感じております。タナトスに髪を切られて死ぬサガでも良いですね!逆にサガに髪を切らせるタナトスもいけまくりです。
…拙宅サガは手先不器用なので、タナトスの御髪が大変な事になりそうですが。サガに膝枕させて耳掻きさせるタナトスなども、同様に良いかと思われます。
愛溢れるお言葉で、エネルギー充填しまくらちよこです。また是非いろいろお話してやって下さい!人様のタナサガ妄想に飢えております!
ほかパチパチ下さった皆様に御礼申し上げます(^^)
日々心の糧としております!