星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
業務的には平日だというのに終電まで飲みでした。
しかし終電を理由に1番早く抜けたのが私なので、他メンツは朝まで飲んでいるかもしれないそんな職場。
黄金聖闘士はテレポート出来るから、交通機関を理由には飲み会を抜けられないね!
尤も、平時であってもいつ緊急事態の勃発するかわからない地上で、戦士が戦闘に差し障るほど飲んだりはしないですか(^^;)
ギリシア神話のポセイドンは、何となく酒に強そうな印象があるのでwikiその他で調べたところ、全然関係の無い部分で萌えに嵌ったりして、横道に逸れてます。
人間はポセイドンから馬を与えらたため、海神は馬の守護者と言われる…というトコロからいきなり「天馬も人馬も一角獣も馬系統よね!海神と馬者とは新しい組合せだわ!しかしポセイドンは普通にペガサスのお父さんだから星矢とは新しくないか!」という妄想へ飛んだり、地下の泉の支配者と言われているところから「拙宅では双子座(水星)は水関係者だから海神+双子でこじつけ出来るね!」とか、酒の話はどうなったんだ。
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ハーデスとの聖戦で阿頼耶識を発動させた黄金聖闘士たちは、死の世界の理に縛られる事なく、また女神の守護も得て地上へと戻る事が出来た。
しかし、聖戦時点で既に死んでいた者は別だった。
彼らの魂は静かに地底へ留まり、輪廻の輪に加わる時を待っている。
現在の冥界は以前と異なり、死した聖闘士に過酷な処遇を与える事は無い。
彼らはゆっくりと自我と記憶を失い、新しい生に向けて溶けていく。
死者としてあるべき転生のプロセスだ。
「それは私とて例外ではないよ」
サガは穏やかにカノンを見た。
双子座の弟は、聖戦後にサガの魂を冥府で見つけると、有無を言わさず黄泉比良坂を通して巨蟹宮へと連れてきた。
巨蟹宮が最も死者の気を保つのに適していたことや、自宮の隣という便利さも相まって、サガはそのままデスマスクの住まいに預けられている。
カノンは毎日のように巨蟹宮を尋ねた。本当は双児宮に連れ帰りたいのだが、それでは死者の浄化の進行が早くなってしまう。
地上へ連れ出されたサガの肌は透き通るように白かった。
「もう私のことなど忘れて、聖闘士としての勤めに専念しなさい」
仮の姿を形作る霊体には血が通っていないので、その肌へ触れるとひんやりと陶器のように熱が無い。カノンはサガの腕を掴むと自分の方へ引き寄せた。
「嫌だ」
だって約束したではないか。死ぬ時は一緒だと。
乱暴にサガの頭を胸に抱く。サガは黙って頭を預ける。
この頃のサガは逆らう事をしなくなった。そういった意思の発露が薄くなってきているのだった。そのうちに言葉を発する事もなくなり、サガである事もやめて、彼岸へ旅立ってしまうに違いないとカノンは思った。
今ならオルフェウスの気持ちがよく判る。
「ずっとここにいろ」
「言っているだろう?私は消えてもその意思は聖衣に宿り、お前を守ると」
「オレが居て欲しいのはジェミニのサガじゃなくて、オレの兄だ」
そう言っても、サガは陽炎のように笑うだけだった。
カノンが帰ると、呆れたような顔をしたデスマスクが戻ってくる。
一応彼は気を遣って、兄弟水入らずの時間を作ってやっているのだった。
「私は、良い弟を持った」
サガが今日も自慢する。巨蟹宮の主は肩を竦めて受け流した。
「お前さ、早くカノンを解放してやれよ」
死者であるサガは、深淵の瞳でデスマスクを見つめ返した。口元は笑っている。
「嫌だ」
デスマスクはそんなサガにため息をつく。サガが悪いのではない。陰の気だけで形作られている死者というものは生者を喚ぶ性質がある。通常はそういった陰の部分は冥界で浄化されていくのだが、地上に連れ出された魂は、邪気なく負を発散する。
「私も、カノンの傍に居たいのだ」
引き寄せたのは、どちらだったのか。
「あんまりカノンを惑わすようなら、俺がまた冥府に送り返すからな?アンタを悪霊にはしたくない」
デスマスクは一応クギを刺しておく。
サガは彼にも綺麗な笑みを見せた。
「お前のそういう優しさが、私は好きだよ」
「俺まで惑わせようとすんな。まあ、アンタも優しいさ。本当なら弟を連れて逝きたいところを、抑えてるんだろ」
「…どうだろうか」
デスマスクはまた溜息をつく。
矛盾だらけの光と闇を併せ持ったサガは、もう悪霊かもしれないなとどこかで思った。
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ハーデスとの聖戦で阿頼耶識を発動させた黄金聖闘士たちは、死の世界の理に縛られる事なく、また女神の守護も得て地上へと戻る事が出来た。
しかし、聖戦時点で既に死んでいた者は別だった。
彼らの魂は静かに地底へ留まり、輪廻の輪に加わる時を待っている。
現在の冥界は以前と異なり、死した聖闘士に過酷な処遇を与える事は無い。
彼らはゆっくりと自我と記憶を失い、新しい生に向けて溶けていく。
死者としてあるべき転生のプロセスだ。
「それは私とて例外ではないよ」
サガは穏やかにカノンを見た。
双子座の弟は、聖戦後にサガの魂を冥府で見つけると、有無を言わさず黄泉比良坂を通して巨蟹宮へと連れてきた。
巨蟹宮が最も死者の気を保つのに適していたことや、自宮の隣という便利さも相まって、サガはそのままデスマスクの住まいに預けられている。
カノンは毎日のように巨蟹宮を尋ねた。本当は双児宮に連れ帰りたいのだが、それでは死者の浄化の進行が早くなってしまう。
地上へ連れ出されたサガの肌は透き通るように白かった。
「もう私のことなど忘れて、聖闘士としての勤めに専念しなさい」
仮の姿を形作る霊体には血が通っていないので、その肌へ触れるとひんやりと陶器のように熱が無い。カノンはサガの腕を掴むと自分の方へ引き寄せた。
「嫌だ」
だって約束したではないか。死ぬ時は一緒だと。
乱暴にサガの頭を胸に抱く。サガは黙って頭を預ける。
この頃のサガは逆らう事をしなくなった。そういった意思の発露が薄くなってきているのだった。そのうちに言葉を発する事もなくなり、サガである事もやめて、彼岸へ旅立ってしまうに違いないとカノンは思った。
今ならオルフェウスの気持ちがよく判る。
「ずっとここにいろ」
「言っているだろう?私は消えてもその意思は聖衣に宿り、お前を守ると」
「オレが居て欲しいのはジェミニのサガじゃなくて、オレの兄だ」
そう言っても、サガは陽炎のように笑うだけだった。
カノンが帰ると、呆れたような顔をしたデスマスクが戻ってくる。
一応彼は気を遣って、兄弟水入らずの時間を作ってやっているのだった。
「私は、良い弟を持った」
サガが今日も自慢する。巨蟹宮の主は肩を竦めて受け流した。
「お前さ、早くカノンを解放してやれよ」
死者であるサガは、深淵の瞳でデスマスクを見つめ返した。口元は笑っている。
「嫌だ」
デスマスクはそんなサガにため息をつく。サガが悪いのではない。陰の気だけで形作られている死者というものは生者を喚ぶ性質がある。通常はそういった陰の部分は冥界で浄化されていくのだが、地上に連れ出された魂は、邪気なく負を発散する。
「私も、カノンの傍に居たいのだ」
引き寄せたのは、どちらだったのか。
「あんまりカノンを惑わすようなら、俺がまた冥府に送り返すからな?アンタを悪霊にはしたくない」
デスマスクは一応クギを刺しておく。
サガは彼にも綺麗な笑みを見せた。
「お前のそういう優しさが、私は好きだよ」
「俺まで惑わせようとすんな。まあ、アンタも優しいさ。本当なら弟を連れて逝きたいところを、抑えてるんだろ」
「…どうだろうか」
デスマスクはまた溜息をつく。
矛盾だらけの光と闇を併せ持ったサガは、もう悪霊かもしれないなとどこかで思った。
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