星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
カノンて、自分へのサガの愛情には鈍感な感じが…13年前といい…
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任務の帰りしな、シュラが闘技場の脇を通り抜けようとすると、広場を取り囲む円柱にカノンが寄りかかっていて、ちょうど目があった。他人を射殺しそうなその視線をみるに、機嫌のわるいことは一目瞭然である。しかし、シュラは律儀にあいさつをした。
「珍しいな、このような場所で会うとは」
海将軍も兼任しているカノンは多忙であり、聖域に戻っているときには大半を双児宮で過ごしている。サガを訪ねた双児宮で出くわすことはあっても、外で会うことは稀だ。
「別に珍しくもない。最近は小僧の修行に付き合わされることが多いからな」
「小僧?」
首をかしげかけて、すぐに理解する。闘技場から技の名を叫ぶ星矢の声が聞こえ、同時にサガの小宇宙が高まるのが感じられたからだ。
カノンの台詞は『星矢の修行に付き合うサガに付き合わされている』が正確のようだ。さらに言えば、カノンの不機嫌の理由もそこにあるらしい。シュラもそこそこ鈍感であったため、理由の内容までには思い至らない。それゆえに、直球でカノンへ尋ねた。
「サガが星矢の稽古をつけてやることの、何が不満なのだ?」
鈍感なだけでなく、遠慮もなかった。
カノンの視線はさらに鋭くなったが、この後輩に悪気も他意もないことは経験で知っているので、ぶっきらぼうに答えてやる。
「聖闘士が後輩を鍛えるのは仕事のようなもの、不満などない」
「では何に怒っているのだ」
「怒ってもおらん!ただ、サガがあのようにふざけた態度で修行に臨んでいることが気に食わん」
シュラは闘技場の方へ一度目を向けたが、特にふざけているようには見えない。
「普通の修行ではないか?」
「貴様の目は節穴か。あんなに鼻の下を伸ばして、我が兄とも思えん!」
「鼻の下…?」
そんな表情のサガは想像も出来ないシュラであった。よってもう一度闘技場のほうを振り返ったのだが、やはりそのようには見えない。確かに星矢との稽古を楽しんでいる様子ではいるけれども、カノンの表現からはかけ離れている。
「カノン、国語はあまり得意でないほうか?」
正直に言うと、カノンがフンと視線を逸らした。
「お前に話したオレが馬鹿だった。13年間そばにいたお前ならば、判ると思ったのだがな。今だかつてサガはあんな顔をすることなどなかったのだぞ」
「そうだろうか?サガは遠くから貴方を見るとき、同じような顔をしているが」
シュラがそう伝えたとたん、視線を逸らしたままのカノンの横顔が、傍目でみていてもわかるくらい真っ赤になっていく。
(武士の情けだ、見なかったことにしよう)
そう思うくらいの気遣いはシュラも持っていたので、軽く頭を下げると立ち話を切り上げ、そのまま磨羯宮へと歩き出した。
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ブレイブソルジャーで、海界編以降のストーリーではカミュが「氷河の師」になっていて、あれ!?いつの間にって思ったんですが、考えてみれば十二宮編で命を懸けていろいろ教えているので、その時点で師になったってことで間違いはなかったでした(・ω・;)
そしてスカーレットニードルアンタレスのときのミロの恰好よさも異常。
そんでもって改心を兄に伝えるときのカノンが頑張ってて可愛い。あれはサガ嬉しくて泣くよな~って思いました。
ところで、サガをSランク以外で勝たせると非常に不本意そうなのも可愛いです。サガってあれで負けず嫌いだからなあ…によによ!(^-^)
よし、気分転換終了!また冥界編後半プレイへ戻るぞー!
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任務の帰りしな、シュラが闘技場の脇を通り抜けようとすると、広場を取り囲む円柱にカノンが寄りかかっていて、ちょうど目があった。他人を射殺しそうなその視線をみるに、機嫌のわるいことは一目瞭然である。しかし、シュラは律儀にあいさつをした。
「珍しいな、このような場所で会うとは」
海将軍も兼任しているカノンは多忙であり、聖域に戻っているときには大半を双児宮で過ごしている。サガを訪ねた双児宮で出くわすことはあっても、外で会うことは稀だ。
「別に珍しくもない。最近は小僧の修行に付き合わされることが多いからな」
「小僧?」
首をかしげかけて、すぐに理解する。闘技場から技の名を叫ぶ星矢の声が聞こえ、同時にサガの小宇宙が高まるのが感じられたからだ。
カノンの台詞は『星矢の修行に付き合うサガに付き合わされている』が正確のようだ。さらに言えば、カノンの不機嫌の理由もそこにあるらしい。シュラもそこそこ鈍感であったため、理由の内容までには思い至らない。それゆえに、直球でカノンへ尋ねた。
「サガが星矢の稽古をつけてやることの、何が不満なのだ?」
鈍感なだけでなく、遠慮もなかった。
カノンの視線はさらに鋭くなったが、この後輩に悪気も他意もないことは経験で知っているので、ぶっきらぼうに答えてやる。
「聖闘士が後輩を鍛えるのは仕事のようなもの、不満などない」
「では何に怒っているのだ」
「怒ってもおらん!ただ、サガがあのようにふざけた態度で修行に臨んでいることが気に食わん」
シュラは闘技場の方へ一度目を向けたが、特にふざけているようには見えない。
「普通の修行ではないか?」
「貴様の目は節穴か。あんなに鼻の下を伸ばして、我が兄とも思えん!」
「鼻の下…?」
そんな表情のサガは想像も出来ないシュラであった。よってもう一度闘技場のほうを振り返ったのだが、やはりそのようには見えない。確かに星矢との稽古を楽しんでいる様子ではいるけれども、カノンの表現からはかけ離れている。
「カノン、国語はあまり得意でないほうか?」
正直に言うと、カノンがフンと視線を逸らした。
「お前に話したオレが馬鹿だった。13年間そばにいたお前ならば、判ると思ったのだがな。今だかつてサガはあんな顔をすることなどなかったのだぞ」
「そうだろうか?サガは遠くから貴方を見るとき、同じような顔をしているが」
シュラがそう伝えたとたん、視線を逸らしたままのカノンの横顔が、傍目でみていてもわかるくらい真っ赤になっていく。
(武士の情けだ、見なかったことにしよう)
そう思うくらいの気遣いはシュラも持っていたので、軽く頭を下げると立ち話を切り上げ、そのまま磨羯宮へと歩き出した。
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ブレイブソルジャーで、海界編以降のストーリーではカミュが「氷河の師」になっていて、あれ!?いつの間にって思ったんですが、考えてみれば十二宮編で命を懸けていろいろ教えているので、その時点で師になったってことで間違いはなかったでした(・ω・;)
そしてスカーレットニードルアンタレスのときのミロの恰好よさも異常。
そんでもって改心を兄に伝えるときのカノンが頑張ってて可愛い。あれはサガ嬉しくて泣くよな~って思いました。
ところで、サガをSランク以外で勝たせると非常に不本意そうなのも可愛いです。サガってあれで負けず嫌いだからなあ…によによ!(^-^)
よし、気分転換終了!また冥界編後半プレイへ戻るぞー!