星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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部屋の目の前でもりもり咲いている金木犀。この花と沈丁花が生えている家は、遠くからでも香りですぐわかりますよね。
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カノンが海界へ仕事へ出かけるのに朝の準備をしていると、サガが花を抱えて入ってきた。
「アフロディーテが来たのか」
「ああ、朝一番で届けてくれたのだ」
魚座の守護者はよくサガへ花をよこす。おかげで双児宮に華やぎの事欠かくことはないが、それにしても量が多い。
「半分持って行きなさい」
「は?オレが?」
「海界神殿にも飾る場所くらいあるだろう」
押し付けられるように渡された花束を、隠れるようにして持っていく。大の男が花束を持って職場に行く気恥ずかしさをサガは判っていない。
適当な花瓶へつっこみ(女官やテティスへ命じるのも恥ずかしいので自分でやった)、ポセイドンの主神殿に飾っていたら、花に惹かれたのか珍しくポセイドンが降りてきた。
『ほう、地上では今このような花が咲いているのか』
「ええ、まあ」
『ふむ。やはり地上も捨てがたい。アッティカをまた狙ってみるか』
「おやめ下さい」
『素っ気無いな』
「花をご覧になりたいのであれば、お連れしますので」
『本当だな?』
「はい」
『では、この花の咲いた庭を見たい』
思わずカノンの言葉がつまる。アフロディーテの寄越したこの花の咲く場所といえば、双魚宮の庭に違いない。十二宮の守りを抜け、教皇宮をのぞけば女神神殿に1番近い場所である。
『神への約定をたがえはせぬな?』
にっこり笑ったポセイドンへ、内心(この食えないワガママガ狸が…)と苦虫を噛み潰しつつ、「庭の主の了承を得ないことには」と、何とか返事を保留する。

ちなみに小宇宙通信による女神の返事は
『構いません。私も以前、単身にてそちらの神殿へお邪魔したことがありましたものね。単身でお越しになられるのなら、同じように歓迎いたしましょう』
というものであったので、カノンの古傷はちくちく痛んだ。

これもそれもサガが花を持っていけなどと言ったせいだ。
帰ったら八つ当たりをしてやると心に決めながら、カノンは海皇のスケジュールの調整をはじめた。

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でも結構楽しいお茶会になったりするのでした。
聖域の奥のほう(ディグニティヒル)には、もっと綺麗な花園もありますよってアテナがお話して、次はみんなでアベル(太陽神のほう)の庭に押しかけることに!アベルはアテナの来訪にはにっこりですけど、他メンバーはいらないんだろうなあ…でも、アベルとポセイドンの会話とか想像すると凄く楽しい。話せばわりといける組合せ。
最初から誘っても来てくれないのがハーデス。一応アベルも太陽神。太陽の光、苦手なんですよねハーデス様…晴れの行楽が軒並み駄目じゃん!
ここでも橋渡しするのが意外とポセイドン。「当日に雨を降らせるゆえ、たまには地上に出てはいかがか。海界ならば底にまでは太陽光も届かぬぞ」って、気遣ってあげる。いやべつにハーデスには馴れ合う気は全然ないので余計なお世話なのですけど、ポセイドンの気遣い自体にはちゃんと応えるんじゃないかなと。
神様交流を考えると、ポセイドンに対してすら失礼なタナトス(byエリシオンでポセイドンの送ってきた黄金聖衣を破壊した時の言動など)が、アベルにあんまり敬意を払うとは考えにくいので、いろいろ楽しい事になりそうな予感。考えてみるとあのタナトスが従ってるハーデスは凄いですね…

今日もぱちぱち大感謝なのです(>▽<)ご返信はのちほど!
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