星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
「私はトーンを貼れば白い紙も理想の原稿と化すものと信じていた…だがそれは大いなる錯覚だったのではないか」などとパンドラ口調で呟かなくても、元が白い原稿はトーンを貼っても白いのだと言う事を忘れてました。
そんな惨状。
そんでもってシュラ黒
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シュラが任務帰りに双児宮へ立ち寄ると、そこには馴染みの気配とともに、青銅の小宇宙があった。星矢がよく遊びに来ることは知っているので、気にせず足を踏み入れる。居住区に入り込み、視認で部屋の中を確認できる位置まできてみると、そこには寝相悪く昼寝をしている星矢と、その星矢へ膝枕をしてやっている黒サガがいた。
「何をやっているのですか」
シュラが思わず問うと、黒サガは人差し指を口元に当て、静かにというジェスチャーをする。動作だけ見れば、もう一人のサガが子供達の面倒をみるときによくする仕草だ。
(アレが…もう一人の私が、星矢に膝をかしたようでな。困った)
小宇宙で返される。
白サガと星矢の交流において、二人でシェスタでもしていたのだろう。
片割れが眠ったことによって出てきた黒サガが、気づいてみれば星矢が膝を占領していたというわけだ。
困ったと言いながらもペガサスへ向ける黒サガの視線はとても穏やかで、シュラはなんとなく複雑な気分になった。白い方のサガであればともかく、黒い方のサガがそのような表情を見せる相手はそういない。
(それでは、当分そこから動けないのですね)
シュラは近づいて行って、ソファーへ座る黒髪のサガを見下ろした。
何事かと見上げているサガの唇へ、軽いながらもしっかりと啄ばむようなキスを落とす。
「……シュラ!」
(大声を上げると、星矢が起きますよ)
不意を衝かれて抗議の声を上げようとした黒サガへ、シュラは顔色も変えずに答え、くるりと背を向けて部屋を後にした。
「何をやっているのだ俺は」
彼の想い人が追ってくる確率はかなり低いだろうなと思いつつ、シュラは自分の意外な大人げなさを自覚して、双児宮の外で大きく溜息をついた。
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そんな惨状。
そんでもってシュラ黒
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シュラが任務帰りに双児宮へ立ち寄ると、そこには馴染みの気配とともに、青銅の小宇宙があった。星矢がよく遊びに来ることは知っているので、気にせず足を踏み入れる。居住区に入り込み、視認で部屋の中を確認できる位置まできてみると、そこには寝相悪く昼寝をしている星矢と、その星矢へ膝枕をしてやっている黒サガがいた。
「何をやっているのですか」
シュラが思わず問うと、黒サガは人差し指を口元に当て、静かにというジェスチャーをする。動作だけ見れば、もう一人のサガが子供達の面倒をみるときによくする仕草だ。
(アレが…もう一人の私が、星矢に膝をかしたようでな。困った)
小宇宙で返される。
白サガと星矢の交流において、二人でシェスタでもしていたのだろう。
片割れが眠ったことによって出てきた黒サガが、気づいてみれば星矢が膝を占領していたというわけだ。
困ったと言いながらもペガサスへ向ける黒サガの視線はとても穏やかで、シュラはなんとなく複雑な気分になった。白い方のサガであればともかく、黒い方のサガがそのような表情を見せる相手はそういない。
(それでは、当分そこから動けないのですね)
シュラは近づいて行って、ソファーへ座る黒髪のサガを見下ろした。
何事かと見上げているサガの唇へ、軽いながらもしっかりと啄ばむようなキスを落とす。
「……シュラ!」
(大声を上げると、星矢が起きますよ)
不意を衝かれて抗議の声を上げようとした黒サガへ、シュラは顔色も変えずに答え、くるりと背を向けて部屋を後にした。
「何をやっているのだ俺は」
彼の想い人が追ってくる確率はかなり低いだろうなと思いつつ、シュラは自分の意外な大人げなさを自覚して、双児宮の外で大きく溜息をついた。
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