星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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ここ数日涼しくなってきたので、大分過ごしやすくなりました(>▽<)
やはり卓上扇風機だけで過ごすには限度が…

そんな朝のロス+サガ+カノン+星矢妄想
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小高い丘の上に腰を下ろしたアイオロスは、ぼんやりと闘技場を見下ろしていた。青々と茂る草のにおいが、夏を感じさせる。
「何をしているんだ」
突然話しかけられて振り返る。
「カノン」
「お、間違えなかったな」
「サガの振りをしたりせず、カノンとして目の前に立つのなら間違えるわけがない。それにサガはあそこにいる」
視線で闘技場を指し示すと、その先には星矢へ稽古をつけているサガがいた。
星矢に甘いサガも、指導のときはとても厳しい。だが、星矢は土埃まみれになりながらも楽しそうだった。それを見つめるサガの目も信頼に満ちている。理想的な先輩と後輩の図だ。
「あれがお前の腑抜けてる原因か」
「腑抜けてなど」
カノンへ反論しかけて口ごもる。考え込んでいたのは確かだ。
「サガがあの小僧を好きなのは仕方ねえよ」
サガと同じ顔の双子座が、子供をあやすように言う。ともに修行してきたサガのことは、蘇生後に年齢差がうまれたとて同期と思えるのだけれども、突然振って沸いたサガの弟は、出会ったときから年上で(もしかしたら過去もサガの振りをした彼に会っているのかもしれないが、自分には分からない)、どうもやりにくい。
それでも素直に話してしまうのは、やはりサガと同じ顔だからかもしれなかった。
「あんな風に、まっすぐな好意だけで傍にいられる星矢が羨ましい」
ぽつりと零すと、カノンは笑って肩をすくめた。
「ざまあみろ」
「あ、ひどいな」
「お前だって、13年前のオレにそう思われてたんだぜ?」
アイオロスは驚いてカノンの顔を見る。
「そうなのか」
「ああ、そうだ。オレはお前の隣にいるサガを見てるだけしかできなかった。サガとオレが双子だとバレるような真似は許されなかったからな。しかし、お前は違うだろう」
なのに、行動もせずに悩むなんて贅沢だとカノンは続ける。
「あの小僧はサガに愛されてるが、ライバルだとは見られていない。あいつにそう思われているのは、お前とオレくらいのものだろうよ。…今はまだ」
「何故、そんなことを私に」
首をかしげたアイオロスへ、フンと鼻をならしたカノンがデコぴんを食らわせた。
「お前が気に食わないからに決まってるだろう」
デコぴんは結構痛くて、額を押さえている間に、カノンはまたふらりと去って行ってしまった。
「…贅沢、なのかな?」
アイオロスは闘技場を見下ろし、それから二人を目指して丘を下りはじめた。

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14歳復帰アイオロスには、わりと黒サガやカノンの当たりが柔らかい予感…27歳アイオロスだとサガが振り回される側なので、カノンも全力で兄を奪い合いますよ。どっちも勝手な脳内妄想ですけど!

で、14歳ロスからすると、サガは「もと同年代の友達が復活したら大人になってました」なんですが、カノンのことは最初から「大人状態が初対面」なんですよね。微妙にサガとカノンへの対応に差があったりするのを妄想するのも楽しいです。サガの側もね、アイオロスのことは昔に比べてやっぱり年下に見えるんですけど、それでも対等に感じることが時折あって、その時はサガの側が昔の気持ちに戻っていたり、逆にアイオロスが背伸びしてサガに合わせてたり、いろいろ感情の絡み合いがあると思うのです。
あんまり拙宅では描かれてませんが、サガはアイオロスを根本のところで気になってしょーがない人なので(いろんな意味で)、最終的にはサガも自分の気持ちを自覚して、ロスと心を通わせあって聖域の双璧になってくれればいいなあと思います。

今日もぱちぱちありがとうございます(>▽<)元気の源です!
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