星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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「お前の悩みなんて、どうせ見た事もない女神だの、地上の人々のことだの、キレイな宝箱と変わらぬお飾りだろ」
そう言ってやったら、サガは眼をパチリと瞬かせ、それから
「そんなことはない」
と、何時ものようにおっとりとも聞こえる声で答えた。
ああ、こいつには1日両手分も人類を心の中で滅亡させているオレの内面なんて、理解できやしないのだと思う。心の中で殺した人間の数に比べたら、実際に手をかけた奴の数なんてささいなものだ。
オレの怒りには理由なんてない。だから和らげる方法も判らない。八つ当たりをする以外に、この憎しみを宥める手段を持たない。人は死ねばいい。世界は滅べばいい。オレは世界を呪っている。

するとサガは眼を伏せた。
「私もお前と変わらない。私は…代わりに心で神を殺している
声にならない後半の呟きは、オレの耳に届く事はなかった。
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