星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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星矢をプラトニックに大好きなサガが、強制的にカノンに転げ落ちたらいいのになっていう、いつもの生暖かい妄想。
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それは後輩の何気ないひとことだった。
「サガとカノンって、双子だし、二人で小宇宙を合わせたら、何か特殊能力を発揮出来たりしないのか?」
無邪気なペガサスの発案は、雑談の延長上にすぎない。
しかし、黄金聖闘士ともなると、どのような可能性をも笑い飛ばしたりしないものだ。実際、過去の戦いにおいて、小宇宙を合わせた青銅たちの力は、掛け算ではなく乗算的に跳ね上がっていたのを、わたしもカノンも目の当たりにしている。
「試したことはないが、面白そうだな」
カノンはもう乗り気でいた。基本的に面白いことが好きで、探究心に篤い性格なのだ。
「だろー、アニメで見たことがあるんだ、身体を触れ合って気合い込めると、超能力を発揮する二人組の話!」
「アニメなど見ているのかお前」
「日本に行ったとき、星の子学園で子供と一緒にみたんだ」
「星の子学園…ああ、お前の出身施設だったか」
「たまに手伝いにいってるんだよ」
カノンと星矢が会話を弾ませているよこで、わたしは過去を振り返っていた。
(そういえば、生きている間にカノンと小宇宙を合わせたことなど無かったな)
まだ修行中の身であったころ、小宇宙の使い方を教えるのに同調をしたことくらいならある。しかし、青銅たちのように、命を預けるほど小宇宙を重ねたことなど、あったろうか。
わたしは手を伸ばしてカノンの背へ触れた。
静かに、カノンの生命の核へ沿うように、そっと小宇宙を流し込む。
カノンが星矢との会話を止めて振り向いた。
「なんだ、もう試してるのか。せっかちだな」
呆れたように言いながらも、小宇宙を燃やし、わたしのなかへと注ぎ返してくれる。わたしの生命力がカノンのなかへ、それがカノンの命を通じてわたしのなかへ、対流のように循環する。
今までに味わったことのない感覚。お互いにひとつになっていく気持ちよさ。欠けてた空虚に他人が流れ込んで来る充足。いや、カノンは他人ではない。本来ひとつであったものが、元のかたちに戻ろうとする引力。
思わず没頭しそうになって、いつの間にかカノンへ身体を預ける形になっていることに気づき、ハッと身体を離した。
カノンは苦笑しながらも、引き止めることなく離れるままに任せている。
「小宇宙の研鑽は、客が帰ったらな」
カノンの言う通りで、後輩とはいえ客人を放置したまま、目の前でカノンとの同調にのめりこみそうになっていた自分が恥ずかしく、顔が火照る。
このままさらに同調を深めたらどうなってしまうのか。
星矢の前では、とても見せられない。
星矢は、そんなわたしの感情に気づくこともなく、感心したような目を向けてくる。
「今の小宇宙、すっごく綺麗だった。銀河が渦巻くような感じ」
そういう星矢の小宇宙こそ、きらめく流星のようであるというのに。
わたしの大好きな、ペガサスの小宇宙。
だのに、わたしの頭のなかは、早くもう一度カノンの小宇宙とひとつになりたいと、そのことばかりでいっぱいになっていた。

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ダーティーペアっていうSF小説のなかで、主人公の女の子二人が肉体的接触により遠見&予知の超能力を発動するという設定がありまして、アニメにもなっているんです。星矢はそれ見たんです。っていうどうでもいい流れ(>ω<)
今日もぱちぱち有難うございます!毎日の潤いです。
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