星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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「この愚弟(愚兄)が!」という台詞は、拙宅でよく使われています。
ためしにオンライン辞書で愚弟という単語を引いてみますと

ぐ‐てい【愚弟】-日本国語大辞典
〔名〕愚かな弟。また、自分の弟をへりくだっていう語。


とありまして、私は前者的な意味でよく使っちゃってるんですけど、高島俊男氏の本を読んでいたところ、こういう「愚」は拙宅の拙などと同じような一人称であり、本来、愚妻・愚弟・愚息などは自分(側)をへりくだらせている表現なのだが、最近は『愚かな妻』的に使われることが多いという一文を見つけ、そういえば本来はへりくだるための単語だよなあ、対象に直接ぶつける単語じゃないよなあと思い返した次第です。ぴゃー(・ω・)。

ちなみに愚も引いてみますと

ぐ【愚】-[ 大辞林 提供: 三省堂 ]…(代)一人称。自分を謙遜していう語。

とあり、確かに愚は一人称でした。
これについて検索している途中で『「愚」が自己の卑称であるため「愚妻」を単に「私の妻」と解釈する人がいるが、これは誤りで、見た通り「愚かな妻」の意である。これは「愚臣」という語が「愚かな臣下」という意の臣下の自称で、「私の臣下」という意ではないことから明らかだろう』と記載しているサイトさんも見つけたんですけど、愚臣は主に対して臣側が自分をへりくだって使う言葉であって、主が臣を卑しめて使う単語ではありませんので、夫が妻を愚妻と呼ぶのと比較しても、使いどころが違いますよね。比較するなら妻が自分を愚妻と呼ぶ場合ですよね(^^;)
<追記>
なおやはり「謙称は自分にしかかからない」とのこと(伊原吉之助教授の読書室より)
考えてみればそりゃそうですよね。
「愚妻」は「愚なる私の妻」ということで、愚兄も左に同じです。

そんなわけで、カノンがサガに「この愚兄が!」って言っちゃうのはたぶん誤用だとは思うんですけど、今後も気にせず誤用でいこうと思います(・▽・)
それに、カノンは口では愚兄と言ってたって、心の奥底では「兄さんは心優しき神のような男(by原作)」とか思っちゃってますしね!
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