星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
[101]  [102]  [103]  [104]  [105]  [106]  [107]  [108]  [109]  [110]  [111
戦場に歌声がながれていく。
それほど大きな声量ではない。むしろ囁くような歌い方であるのに、悲鳴や雄たけびに紛れてしまうことなく、その美しい声は耳に残る。
歌っているのは、双子座のサガ。
戦場のなかでも激戦区にいるというのに、彼は聖衣を纏っていなかった。白の法衣を軽やかにさばき、全く息を乱すことなく敵を倒していくさまは、まるで戦士たちを天上へ誘う天使のようであった。
彼が舞うたびに、敵の闘士が倒れていく。よく聞けば、彼の口ずさむ歌はレクイエム。返り血の染みひとつない純白の法衣は、いっそ不気味ですらある。
全てが打倒されて、動く者がサガひとりとなった時、ようやく彼は歌うのをやめた。
「終わったぞ」
辺りをみまわし、息をしている人間が残っていないことを確認すると、サガは己のなかのもう一人へ話しかけた。
ぞろりと精神の狭間から、どこか不機嫌な声が返ってくる。
『なぜ、一息に吹き飛ばさなかった。そうすれば、この程度の小隊、一気に片付いたろう』
しかし、表のサガはおっとり首を傾げる。
「それではひとりひとりに祈ってやる時間が無いではないか」
そう、彼は丁寧にひとりずつとどめを刺した。恐れをなした者が逃げようとしても、事前に張り巡らされていた迷宮から逃れることはできない。歌いながら、彼は敵闘士たちに微笑みかけ、そして殺した。
『こんなものは、戦闘ではない』
汚いものをみたかのように黒のサガが吐き出す。
「そのとおりだ、わたしはただ、彼らを送り出しただけ」
かみ合わぬ会話であったが、白のサガがそれを気にすることはなかった。

この戦が始まってしばらくのこと、サガはアーレス神と遭遇した。
善戦するも、ずばぬけた戦闘力を持つ戦神に敵うはずもなく、サガは全身の骨を砕かれ、死を待つのみとなった。
その時、アーレスは何を考えたのか、サガへ己の血を与えたのだ。
神の血《イーコール》の力でもって、サガは回復し、一命をとりとめた。
しかし、その時からサガは変異した。聖衣を纏えなくなったことはまだ聖域に隠している。
黒のサガは神の血による浸食を厭いながらも、最初は策略を巡らせたのだ。
”もしもこれで光が堕ち、神の力を利用することが出来るようになれば得策”と。
しかし、半身の変化は、思った以上に不快でしかなかった。

「もっと、祈りを捧げなければ」
新たなる獲物を探して、サガは次の戦場へと飛ぶ。
それが祈りではなく殺戮であることを、もう白のサガには理解できていない。
そしてまた、祈りの先が女神ではなくなっていることに気づいているのも、闇をつかさどる方のサガだけであった。

===============================
少し前のバーサーカーサガ妄想の一端を吐き出し(>ω<)
類似でタナトスがサガへ血を飲ませるのもいいなって思うんです。エイトセンシズに目覚めたものは冥界の掟に逆らうことが出来ちゃうので、神の血を飲ませて自分のものにしてサガを精神的に拘束しちゃうタナトス様。そんな強引な設定でもないとサガがタナトスにデレてる場面は難しいと思うんですけれども、見たいです安西先生!
サガは中ボスをしていたお蔭で、いろいろなキャラとドラマを繰り広げることが出来るのも美味しいですよね!かつ二重人格なので二倍美味しいですよね!
例えば同じキャラを使った三角関係でも、アイオロス←白サガ←シュラ←アイオロスと、アイオロス→黒サガ→シュラ→アイオロスの同時進行だって出来るわけですよ。一部キャラを他の黄金聖闘士に置き換えてもいいですし。

上記は愛情三角関係ですが、憎悪の混じった三角関係だって美味しいですとも!ラダがカノンを「俺の獲物だ!」ってやったように、ムウとアイオリアと黒サガあたりで三角関係\(^▽^)/
===============================

「私の方がずっと、サガを憎んでいます」
ムウがアイオリアへ宣言した。冷静な彼が、このように己の私情をはっきりと表現することは珍しい。性根の優しい彼が負の感情を口にしたという意味でも、とても珍しいことであった。

一方のアイオリアも珍しく引こうとしない。
「俺は13年のあいだ聖域で教皇を近くに見てきた。信じた年月の長い方が、痛みは深いはずだ」
痛みと表現してはいたが、自分のほうがサガを憎んでいると言っているも同じである。竹を割ったような性格の彼が、過ぎた恨みを口にすることも非常に珍しい。

二人の間には、サガが困った顔で立ちすくんでいた。二人の言い争いを目に留め、仲裁しようと近づいたものの、原因が自分のこととあっては、そのような権利など無いようにも思える。かといって今更立ち去るわけにもゆかず、どうにも気まずい。
それでも、千日戦争になりかけているムウとアイオリアへ、サガは思い切って声をかけた。

「わたしに思うところがあるのならば、直接言えばよい。お前たちが争う必要はまったくないではないか」
「直接物申したいから、争いになっているのです」
しかし、ぴしゃりとムウが返し、隣でアイオリアが頷いた。争っているといいつつ、とても息が合っている。
「そもそも俺が先に教皇のもとへ乗り込んだのだ。あの時はシャカの邪魔が入ったが、順番から言えば俺が先に黒髪のサガへ一言いう権利があるはずだ」
「その時にもう1番言いたいことはおっしゃったでしょう。今度は私に譲りなさい」
そして、息が合いながらもやはり口論は続いている。
どうも争いの内容は『どちらが先に黒サガへ恨み言をぶつけるか』であるらしい。

光をつかさどる方のサガには、善良であるはずの二人が何故そのようなことで争うのか、また己の中の闇をつかさどるもう一人の自分が何故満足そうに笑っているのか、まったく理解ができないのであった。

===============================
という変則三角関係痴話喧嘩(>ω<)…恋愛感情のない三角関係て、三角関係と呼んでいいのかな。アイオリアとムウだけですと黒サガの闇に引きずられますが、聖戦後ならシオンとアイオロスがいるので大丈夫!というおまけ設定付です。

争いの起きない三角関係もとい双子丼も大好きです(^▽^)
ラダ×双子とかアイオロス×双子とかどんと来いです!前者はラダが胃薬飲んでるイメージが何故か強くわきますが、アニメの恰好いいラダが双子ハーレムしてたっていいじゃないと自分を洗脳する秋の夜長。
シャロームという言葉は、「平和」であり「こんにちは」であり「さようなら」でもあるそうですね。イスラエル民謡のシャロームの日本語詞は、井田誠一氏版では「どこかでまたいつか 会えるさ」「また会おう、どこかで」となっており、別れの歌なんですけれども、NDでの氷河と紫龍のやりとりが頭に浮かびました。
春麗との平和な(一般人としての)生活を選んだ紫龍に対して、氷河が『もう会うこともあるまい』と黙って去って行ったあのシーンです。紫龍は友情のために決意を覆しましたけれども、聖闘士がもしも戦う道を捨てたのなら、仲間とはもう会うことはないんですよね。きっちり道が分かれてしまう。
それに対し、聖闘士同士であれば、たとえ死という別れがあっても女神の名の下にいつかまた会えるんですよね。シオンと童虎しかり、嘆きの壁の前で集った黄金聖闘士たちしかり。彼らは「また会おう、どこかで」と言えるのです。会える場所は戦場か涅槃ではありますが(>ω<;)

なので二次創作で聖戦後設定を考えたとき、もしサガが聖闘士であることを本当にやめて市井に下ってしまったら、聖域の教皇となるアイオロスとは二度と会えなくなるのかな、お別れのときが本当のさよならになってしまうのかな…などと考えてしまいもだもだします。
これがカノンとサガの場合だと、兄弟という絆がまだあるので、ちょっと会える可能性があるのだろうか。カノンが双子座になるのか海龍になるのかでまた変わりますが。

俗人となったサガ側からは神域である聖域や海界に行くことが出来ないけれども、数年に一度カノンがふらりと現れて、またふらりと去っていく。それは街中ですれ違うだけであったり、家の前に土産が置いてあるだけだったりで、まともな逢瀬じゃないんですけど、そういう状況ならまだ、サガはカノンに想いを馳せつつ「どこかでまたいつか会おう」と呟けると思うんです。

しかして、サガが小宇宙剥奪のうえ記憶も封じられて聖域から追放され、一般人として暮らすうちに家族もできて、贅沢ではないけれども幸せな生活を送るようになったとき、それって幸せだけど凄い罰でもあるんだよなあ、聖闘士である自分と仲間と弟を全部失ってるんだよなあ、そして罰であることすらサガは気づかないんだろうなあ…って考えると、聖域の針の筵のなかで罪を償うのとどちらが本当の幸せなのだろうと考えます。
私は星矢vサガも大好きなので、彼らバージョンも妄想するんですけど、たとえば記憶のないサガのところに星矢がやってきて彼の生活を垣間見て「よかったな」と行って去っていくとします。その時にサガが記憶がないながら星矢に惹かれて「また会えるだろうか」って聞いても、星矢は笑って「これでお別れだ」って返すわけですよ。
星矢が去って行ったあと涙が零れ落ちても、その理由がわからないサガ。
何が罰で何が幸せなのかは結局はサガ次第ですね(>ω<)

あと、お別れをテーマに双子の二次妄想をした場合、やはりスニオン岬とサガの自害の二点は欠かせないですよね。拙宅では毎回サガに置いて行かれるカノンに凄いトラウマがある設定です。聖戦後、サガは全力でそのトラウマを受け止めてあげて欲しいココロ。カノンが充分癒されて、再び起こる神々との戦いの際に、「いつかまた会おう」と自分からサガへ告げて戦場へ向かえるくらいには!

今日もぱちぱち有難うございます(>▽<)毎日の潤いです!
秋らしくロシア民謡コロブチカを聞いてアンニュイな気分に浸ろうと思っていたのに士気やる気があがった件。音楽を表現するのに楽器は最高のツールだと思いますが、肉声はさらにそれを上回ると個人的に思うココロ。合唱最強!タナトス様ももっと人間文化に触れて人間好きになってくれればいいのに(>▽<)
あ、でもタナトス様は絶対カラオケ大好きになると勝手に思ってる!
ちなみにサガやアイオロスは歌声喫茶系。
そういえばアニメの星矢はギターを弾けた気がする。星矢が楽器を弾けることを知ったサガが意外だなって顔を隠さないので、星矢が「結構上手いんだぞ俺!」って、サガを夜の海辺とかに連れ出してシャロームやグリーンスリーブスなんかを聞かせてあげて、最後に愛のロマンスでしめた日には、もうこれデートってことでイイですよね?星矢のギターに合わせてサガが囁くように歌ってくれるよ!そんな場面を岩陰からストーカーできるようデフテロスに弟子入りしたい。

闘士たちがそれぞれの国の民謡歌う妄想はちょっと心がなごみます。
考えてみると、各界闘士たちは国籍関係なく仕える神のもとに世界中から集まってるわけで、ワールドワイドで凄いなあと思いました。

…ホントはピエロのトランペット(原曲La tromba del pagliaccio) とか長い道(Дорогой длинною)みたいなのを聞いて強引に郷愁モードの秋妄想でもしようかと思っていたんですが、まあいい(・▽・;)
こ、今週のΩ…もラストですべてを持っていかれたといいますか…(^ω^)
えええええええええええええ、そう来たか!という感じです。

先週は昴が意識を失ったところで終わっていますが、その無意識(夢?)の中でエクレウスの聖衣と対話しようとする昴。しかしその目の前で聖衣は消えていきます。エクレウス!と叫びながら目を覚ます昴。そして彼を見守っていたらしきセレーネと光牙。
そこでの昴の第一声が「俺の聖衣は!?」なんですけど、うう、前所持者のケレリスを失ったセレーネの前でその台詞は…!と、TVの前のこちらがドキドキしました。だってセレーネからしたらそれはケレリスの聖衣じゃないのか(>ω<)
しかしそんな心配は無用で、セレーネはケレリスの死やエクレウスの継承を前向きにもう受け止めていたモヨウ。昴が「これからは俺が頑張る」という意思を見せているのを温かく見守ります。

光牙の説明によると、昴の意識のない間に地下通路はパラサイトによって破壊されてしまったとのこと。ややや、地下からの青銅聖闘士有志による少人数突撃にはならなかったんですね。
エデンは今回もさりげなく昴のストーカーを決意しております。セブンセンシズにも目覚めていない昴の聖衣がバージョンアップしたり、膨大な小宇宙量を見せたりと不可解なことが多いので、ちょっと見張っておかないとな…という感じで。(監視というより、あくまで見守るというソフトな感情です)。

一方街中にはラキちゃんが!超能力を使えるとはいえ、たった一人でよこす貴鬼は、ラキを信頼するにもほどがある(・ω・;)まあポセイドン編のころには、貴鬼も海界へお使いに行ってましたが。
そして予想通りハリメデに襲われるラキちゃん。攫われそうになった彼女を奪還したのは光牙と昴でした!
しかして、光牙は聖衣がぼろぼろなせいもあるんですが、劣勢です。ハリメデにも「神を殺したというわりに大したことねーな」と言われていて、ほんとそのとおりだよーって思います(・ω・)原初の神を倒しているのに大人の都合とはいえ弱体化しすぎだよ!
昴が助太刀しようとするも、聖衣が鉛のように重く、むしろ鎖で拘束されているかのように動けません(実際に昴が鎖につながれているイメージ映像あり)。エクレウスの聖衣に触れたラキは、「聖衣が泣いているのだ…」と告げるのでした。

そして聖域では女神が目覚めました(^▽^)
よろけてフドウに支えられたりという美味しいシーンも。その場にいたのは黄金聖闘士三人なんですが、ハービンジャー・貴鬼・フドウというメンツだと、フドウが1番支えなさそうなキャラに見えていたので新鮮でした!
女神はパラスとの戦いに必要だと、女神神殿で自身の聖衣を復活させ、それをハービンジャーへ預けます。ハービンジャーが「俺?」「かつては敵側にいた俺でいいのかよ」「人を見る目がねー」みたいな反応で彼らしい!でも女神は「信じています」とほほ笑むので、ハービンジャーも「後悔しても知らないぞ」と、その聖衣を奪い取るようにして預かりました。この一連の流れいいなあ(>▽<)そして横でフドウと貴鬼が何を考えていたか、いろんなパターンで想像するのも楽しいな!

場面はもどり、ラキがエクレウスの聖衣の気持ちを代弁します。優しいエクレウスはいっつも自分を纏った者が死んでしまうので、戦うのが怖くなってたんですね。そんなエクレウスを昴は説得し、無事ハリメデに圧勝します。
そんでもって、アテナ+黄金聖闘士三人がパラスベルダへ乗り込んでまいりましたよ!わあ、なんか黄金聖闘士が三巨頭的な位置に見えるといいますか、なんか悪役が乗り込んできた!ってイメージに見えてしまったのはなぜ!…いや、理由はわかります。だって雑魚パラサイトの大群たちに対して、黄金聖闘士が無双すぎて超狼藉状態なんですもん(・▽・)
それを城から見下ろすタイタンとパラス。パラスは「お姉さまが来てくださった!」と無邪気に喜んでますけれども、その隣でタイタンが「ついに…」と一瞬顔を曇らせます。その後ろからハイぺリオンが「あんまりパラスに入れこむなよ」みたいな忠告をし、タイタンが「判っている、これは任務だ」みたいに答えるんですね。彼らの真意は一体!

アテナがパラスベルダへ降臨したとき、街の各地の聖闘士たちの様子がそれぞれ映りまして、戦ってる星夜・瞬・氷河、そして街の怪我人たちを助け看病している紫龍などの場面もあったんです。えええええええいつの間にか参戦してた!でも伝説の聖闘士たちなら本来とっくにパラスのところに辿り着けててもいいと思う!

でですね。今週のハイライトです。
いきなりモニターのいくつもあるハイテクな部屋が出てまいりまして、それを見つめるオジサマが…あれ、なんか急に近代的な別場所なんですけど、敵側の新しいキャラとか設定が出るのかな?などと思っていたんです。
そうしたら「麻森博士」って…しかも「君たちをまた戦わせることになるとは思わなかった」みたいに話しかけた先に、例の彼らが…そう、初代スチール聖闘士が!!!!!!
オリジナルスチール聖闘士って呼ばれてた!ええええええええ!いやそれはその通りなので別にいい。しかし次週予告では伝説のスチール聖闘士って呼ばれてるんですけど!(^▽^)
伝説ってつければ何でもいいんですか!ていうか彼らはなんかかつてフェードアウトした記憶しかない!し、しかしてきっとかつて青銅が活躍してアテナを助けた時も『青銅が!?』って感情を持つ勢力がいたんだろうなと思うと、闘衣の格で判断してはいけないなって…いやでも青銅は実際に活躍したけど伝説のスチール聖闘士はどこで活躍したの(^ω^)
おそらく皆がTVに突っ込んでると思いますので、来週そのあたりの説明がなされるのが楽しみすぎて仕方がない。2013/02/28の記事で『旧スチールの皆さんも生きてますか、星矢たちと同じくらいの青年になってるはずなんですけど』って呟いていたきんのすけですが、まさか本当に拝めるとは!彼らの成長を見れるなんて感慨深いなあ…(T▽T)

いやあホント最後で全て持ってかれましたね。Ωは毎回ヒキが最強すぎるよ!
そんなこんなの今週回でした。いろんな派生作品を拝めるうえ、アニメ続編(Ω)も原作続編(ND)も拝めるというのは凄く贅沢なことですよね。星矢ファンでよかったと思います。

今日もぱちぱち有難うございます!仕事前のエネルギー源です!そしてD様メールのご返信が遅れていて申し訳ありません(>ω<)ノ)) なるべく早めに…!
<<< 前のページ 次のページ >>>
ブログ内検索
フリーエリア

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.