星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
[344]  [345]  [346]  [347]  [348]  [349]  [350]  [351]  [352]  [353]  [354

今日もLC感想!
杳馬のえげつないところは、己の介入によって相手が破滅しても「俺はきっかけを用意してやっただけよ?後は本人が自分で勝手に踊ったのよ?」と観客顔できるところですよね。

人間ならば誰でも持っている弱さの種を芽吹かせ、本来なら種のまま終わってしまったかもしれないそれに、水を与えるよう唆す。真っ直ぐで意志の強い者ほど、その方向性を曲げられると、どんどん曲がった方向へ行ってしまう。

メフィストフェレスの名が『光を嫌うもの』という意味を持つことから考えると、アスプロスは光り輝きそうだったからこそ目を付けられてマーブルにされたのかなと思います。あの当時のアスプロスは弟のために誰よりも頑張ってそうでしたものね。

神であるハーデスのこともマーブルにしたくて、自分の息子をハーデスのいる孤児院へ置いてきた…とかだったら凄いですが、あれはハーデスの方が追っかけをするために依り代をペガサスの傍に生まれさせたのでしたっけ?あれ?追っかけ関係把握のために、今度また最初の方の巻を読み直さねば…(汗)

それにしてもこうなってみると、デフテロスだけがアスプロスも忘れてしまった本当の兄の形を覚えていたのかなあ…とも思います。デフが目の前の本人の現状を見てなかった事には変わりないですが。

それは横へ置いといて、ハーデスと杳馬で小話
=============================

「絵ばっかり描いてて、よく飽きませんねェ」
アトリエを見回し、杳馬がハーデスへ差し出したのは、ほどよく温められたココアの入ったカップ。この時代ではまだ高級品だ。
ハーデスが筆をおいてそれを受け取ると、杳馬はそのカップへとミルクを落とした。
ココアはかき混ぜられていたのだろう、湯気のたつカップの中で、白のミルクがくるくると混ざっていく。
ハーデスはそれへ目を落としてから、杳馬を見上げた。
「お前は他人の舞台を見るばかりで、飽きぬのか」
「はは、趣味にハマってるのは、お互い様ってことですか!」
杳馬は帽子に手をやり、一本取られたと言わんばかりに笑った。
ハーデスは気にも留めずにカップへ口をつける。それは美味しかったが、くどいほど甘かった。
「余の冥闘士たちには、手を出すなよ」
その甘みを飲み込んでから、低くハーデスが伝える。
杳馬は心外そうに答えた。
「やだなあ、俺が好きなのは光に混ざる闇なんです。その逆じゃあない」
「そうか?」
「そうですよ。大体、光なんてものは自己主張が強くてですね、光に闇を落すと抵抗して綺麗なマーブルになるんですけど、闇に光を落すと余計輝きだすんです。ああやだやだ」
顔をしかめた杳馬をじっと見上げ、ハーデスはまたココアへと視線を落す。ミルクはすっかり混ざり終え、もう境目もない。
「だから、冥闘士には興味ないんです、俺」
「……」
安心して下さいよーと続ける杳馬の笑顔は仮面のようで、ハーデスは扱いにくい部下だと内心肩をすくめた。

=============================
杳馬×アスやデフアスもアスデフも書きたい!それ以上に読みたいな!
今日もぱちぱち有難う御座います!出社前のパワー源です(>▽<)

昨晩はLC感想書いてる途中で寝てしまったという体たらく。新キャラ美味しすぎです!
還暦などの年齢関係の呼称で250歳の祝いを天寿と言いますが、何でそんな無理めの年齢にまで設定があるのだろう…などと考えてみたところ、童虎のためだなという答えになりました。
かつて日本の長寿世界一の方のために大還暦という言葉が作られたのと同じ理屈ですね!シオンもあと2年頑張っていれば…!

でも彼らがシルバー割引のホテルへ泊まりに行っても、確実にフロントで「お客様、宜しければ年齢を確認できるものを…」とチェックが入ります。

拍手コメントを貯めておりまして申し訳ありません(>ω<)LC感想前にお返事タイムなのです!
ロストキャンバス双子
こんなヘボ絵でも色を塗ると1日潰れる遅筆さです(T▽T)

(勝手に)アスプロスのお相手候補のメフィストフェレスも出てきたので、デフテロスは気を抜けないね!頑張ってお兄さんの貞操を守りぬかないと!杳馬×アスでアス×デフ。いや、杳馬が双子セットで食っちゃっててもいいですよ。デフ×アスも美味しいから困る。どちらの場合でもお兄さんがフリーダムかつゴーイングマイウェイですが。

テンマに修行をつけてあげていた頃のデフテロスの事を、何てマイペースな奴だろうと思っておりましたが、ごめんなさい、お兄さんの方がもっと凄かったんですね。お兄さんの前だと、何だか可愛くなるのはカノンと一緒だと思いました。

杳馬の嫁さんの現状も気になります。外伝のタナトスは冥闘士が覚醒する時に家族の命を捧げさせてましたが、そうすると当然杳馬も嫁さん殺害済みでしょうか。
平気で嫁さんを殺すタイプか、嫁さんだけは大事にするタイプなのか、まだ杳馬の性格がつかめていないので今後が楽しみです。

デフテロスはオープンブラコンなので、アスプロスにぎゅーっと抱きついたりもしそうですが、カノンはツンデレなので、抱きつくつもりが殴りかかってしまい、サガに反撃されて両拳を封じあうリアシャカ型千日戦争になっていればいいと思いました。

でも海界で「今度の休暇では、ちゃんとお兄さんと親交深められましたか?」とか聞かれた時に、見栄を張って「数時間手を繋いできた」とか答えている弟さんです。
発売日を過ぎると、唐突に隠しもしないLCネタバレが語られますのでご注意ください(汗)

メフィストフェレスの介入が精神的なものであった場合で、またアスプロスを動かそうとした時、デフテロスの鍛えた我が兄を守ってくれないかな!双子フュージョン前提ですけれども。2年間デフテロスが頑張った成果が兄を助けてくれるような、そんな状況でも萌えます。

そして昨日の続きのタナサガ+闘衣
=============================

双児宮の控室では、どんよりとした空気が漂っていた。
といってもそこに居るのは双子座の闘衣たちだけだ。黄金聖衣はその輝きを曇らせ、冥衣は闇の色を濃くしている。
双子座の黄金聖衣がぽつりと呟く(文中の表現はイメージです)。
「…いざその場になったなら、外れて逃げれば良いのではないか?」
それに対して、冥衣の方はどんよりと答える。
「女神の守護下にあるお前はそれが可能かもしれぬが、わたしは所属界の神に逆らえるかどうか…」
「不甲斐ない!主がタナトスに辱めを受けようとしているというのに、闘衣としての気概はないのか!」
「我が界の神を愚弄するな、あれは合意だ!」
「…ならばお前は、あの行為を許すのか」
「………嫌だ」
「………だろう」
双子座の聖衣と冥衣の困惑は、隣室でのタナトスとサガの会話が聞こえた事から始まる。こともあろうにタナトスは『闘衣を着たままのサガを抱いてみたい』などと言い出しているのだ。
黄金聖衣の方は断固として拒否をするだけでなく、主の貞操を守るつもりではいるものの、過去には数体の黄金聖衣を一瞬で砕いたタナトスだ。力での抵抗が出来るとは思いにくい。
まして冥界に属する冥衣のほうは、造ったのはハーデスであるとはいえ、その従属神に逆らえるかどうか。

「仕方が無い、主の方へ訴えかけるしかあるまい…」
「どうするのだ?」
黄金聖衣の言葉へ、真剣に冥衣が耳を傾ける。珍しく二つの闘衣の思惑が一致した空間であった。


サガは律儀に双子座の冥衣を纏ってエリシオンを訪れた。黒の輝きを誇る闘衣の上を、青みがかった銀糸の髪が流れ、その美しさに厳しい審美眼をもつタナトスの目も細まる。
タナトスの呼びかけに応え、サガは多少の恥じらいを見せながらもヘッドパーツを外し、サイドテーブルへと置く。
「やはりお前には冥界の色が似合うぞ、サガ」
「…そうだろうか」
そのまま顔が近付き、唇が重なりそうになったその時。突然室内に湿気と不穏な空気が流れ、サガは恐る恐る発生源たるそちらを見た。

そこには滂沱の涙を零している双子座冥衣のヘッドパーツがあった。

サイドテーブルの上から溢れ、床に零れ落ちるほどの滝涙がとめどもなく続いている。
サガは慌てて乾布を取りに走り、邪魔をされたタナトスはとりあえずヘッドパーツを床へ落して、その頭を踏んづけた。

=============================
<<< 前のページ 次のページ >>>
ブログ内検索
フリーエリア

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.