「さよならだけが人生だ」…皆様もご存知の有名なこの詩を私も大好きでして、拙宅でも井伏鱒二氏による訳として表現していたんですが、どうも井伏氏のそれにはタネ本があるそうで、名訳というより名アレンジだったモヨウ。物識らずでごめんなさい。
このサイトも二次創作サイトの末席にあるということを考えると、原典尊重の立場で正確に記載しないといけないよなあ…という事で、TEXTのETC-2007年JUNK11頁の末尾にそれについての追記を致しました。
上記の件は高島著「お言/葉ですが7」で知ったのですが、同著書内にて日本名前の「郎」が中国の官名由来であるという話題も載っております。
中国で言う長子の大郎(郎は敬意表現)が日本に来て太郎になり、この変種として一郎が出てきた。さらに二郎の変種として次郎が出来た。ニ(じ)と次(じ)の音が同じだからだろう。しかし中国では二番目の子は二郎であり次郎とは言わない。次郎では出来の悪いぼっちゃんのように聞こえる…という内容なのですが、ここで思い出すのがデフテロスですよ。
以前もブログにてデフテロス(2番目)とプロトス(1番目)いう名前について書いたのですが、ギリシア的にはこの名前は「二郎」なのか「次郎」なのか。前者ですと単に順番を示すネーミングですが、後者ですとスペア的ニュアンスが入ってくる気がします。
「二番目なんて名前は可哀想!」とするのは簡単ですし、その方が話を作りやすいんですが、前者のニュアンスだったら先走って恥ずかしいしなあ。そもそもデフテロスは名前として成り立っているのか、囚人を番号で呼ぶような記号ニュアンスなのかも分からない。英語圏で兄弟にセカンド・ファーストと名付けちゃったような感じなんでしょうか。むーん(>x<;)
女神と黒サガのカップルとか凄い好きなんですけど、この二人だと女神×黒サガぽいですよね…白サガだとまだヘタレ攻めながら白サガ×沙織になれそうなのに。
あ、わかった!前者はカップルというよりも、飼い犬(黒サガ)と飼い主(女神)っぽいんだ!しかも黒サガは自分では「飼われてないぞ」って思ってる!実際女神の事を大好きなくせに噛み付こうとしますしね!
しかし、女神の方が絶妙の手綱さばきでいなしてるという。代わりに噛み付かれて被害にあうのがアイオロス犬。アイオロスはまともな忠犬ですよ。
サガと女神の距離感もたまらない。女神を愛していても、べったりくっつこうとはしないんですよね。それと同じように誰かを(例えばアイオロスを)愛しても、ある程度の距離を持っている。カノンに対してすらそう。冷静な部分が常にある。孤高の人です。
それでいて、激しい情熱・愛情で突っ走り始めると止まらない。そんなサガが好きです。
ちなみに、私のカテゴリの中ではサガは聖人系です。
腹黒の偽善者ではなく聖人。でも身のうちに魔を持っている。
両極端な聖と魔(ムウ的に言えばとてつもなく強い善と悪)の両方を持っているから、サガは深くて面白い人なのだと思っています。
その聖と魔の両方を手懐けることが出来るのが、拙宅では今のところ沙織さんと星矢とカノン。アイオロスは手懐けてないけれど、サガに絶大な影響力を持つ人間です。
ぱちぱち有難う御座います(>▽<)返信は仕事後にさせてください!
=============================
目の前でサガが星矢の顔の泥を拭いてやっている。
星矢は顔だけでなく、服も埃で汚れていた。何故かと言うと俺がみっちりと稽古をつけたからだ。
サジタリアスの聖衣を纏うことのある彼を、同じ射手座である俺が鍛えるのは当然で、それは先達としての義務とも言えるだろう。
もっとも、ペガサスの聖衣は神聖衣へ進化することが可能なので、今さら黄金聖衣は必要ではないかもしれないが。
稽古を終えたあと、人馬宮へ戻ろうとした俺に、星矢は双児宮へ寄っていこうと提案した。星矢とサガは仲が良いのだ。
サガは己の野望を星矢によって阻まれたにも関わらず、何の遺恨もなく星矢へ愛情を向ける。もう一人のサガの時ですらそうらしい。星矢も屈託なくそれに応える。
今もサガは、それはそれは嬉しそうに星矢の面倒をみている。彼が年下の者へ優しい事を差し引いても、これほど愛情全開の視線を受ける事が出来るのは、星矢くらいしか思い浮かばない。他の者に対しての愛情の発露は、何らかの自制心・遠慮・体裁などのフィルターを通すのがサガの常だというのに。
俺相手のときとは大違いだ。
内心でこっそりと溜息をつく。
分かっている、サガが星矢に優しいのは後輩だからだ。そして誰よりも星矢が頑張る者だからだ。ほうっておけないのだ。
俺に構わないのは、同輩かつ対等と認めてくれているからであり、俺もサガに面倒をみられたいわけではない。
しかし、しかしだ。甘やかさずとも、俺とて優しくはされたいのだ。
星矢は13歳、俺は14歳。1つしか違わぬはずの年齢を思い出してまた落ち込む。聖戦後に蘇生されて最年少黄金聖闘士となり、仲間たちとの年齢が逆転して気づいた事がある。かつては年長という立場で封じられてきた我侭な感情を、俺も人並みに持っていたということを(だからといって、感情をそのままに露わとして許されるわけはない。俺が教皇候補であるという立場は変わらない)。
ぼんやり頬杖をついて、テーブルの向こうの二人を見ていたら、ふいに冷たいものが頭から降ってきた。びっくりして顔をあげる。視界に映ったのは、グラスを両手に持ったカノンだった。
「うっかり手が滑ったすまんな」
あきらかに棒読みなセリフだ。
黄金聖闘士である俺が、カノンの接近に気づかず、水をかけられるまで放心していたという状況は褒められたものではない。それほどまでに内面に浸っていた己を反省する。もっとしっかりしなければ。
カノンは口で謝罪しただけで、まだ水の入っているほうのグラスを星矢の側のテーブルへ置きに行った。代わりにサガが慌てて乾布を持って俺の方へ来る。
「弟が粗相をしてすまない、大丈夫か?」
乾布を濡れてしまった服に当てながら、心配そうに聞かれた。
「いや、これくらい何ということもない」
「しかし…」
実際大した被害でもないのだが。
サガは俺の顔をみて目をパチリとさせ、それから少し笑った。
「よく見れば、お前の顔も泥だらけだな」
程よく水で湿った布が、俺の顔にも押し当てられる。先ほど星矢がされていたように。
間近で見るサガの睫毛はとても長く、それが瞬くさまはとても綺麗だ。
こしこしと顔を拭かれながら、俺はふとカノンを見た。カノンはこちらに背を向け、サガと入れ違いに星矢と話をしている。
「すまないな」
サガが目を伏せて、もう1度呟いた。
それは何故かカノンに向けられているような気がした。
=============================
カノンはライバルであっても弱っている相手には優しいのです多分。
アイオロスも聡いので、後でカノンに気遣われた事に気づきます。
でもってサガは、星矢に構いすぎてアイオロスを放置していると気づかせてくれたカノンに謝るのでした…という説明なしでも分かるような文章力が欲しいよう(>△<;)
サガやアイオロスの一人称で話を書くと、堅い感じになりますね。
シジフォスはやはり皆を導く男なのだなあと、今週のチャンピオンを読んで思いました。以下ネタバレ注意なのです。
テンマは星矢よりも器用な子です。精神も戦闘センスも。しっかりしてるので、見てる分には星矢より安心出来ると言いますか。同じように無茶するんですけど、わりと成長レベルが危機に見合う程度に順次追いついているのが見ていて分かるといいますか。
星矢も隠された実力は凄いんですが、テンマより直感的に真っ直ぐ進む子なので、理屈は後回し(でも正しい道を選べる)なのです。普段とギアの入った一瞬の差が激しい子ですね。
例えば今週のテンマがヤトに「今アテナ様の側にいてやんなくていいのかよ」と、船べりで聞かれたとき「そんなん…今のサーシャは求めてねェよ」「あいつは今アテナでなきゃいけねェんだ そうであろうとしている だったら今は俺も聖闘士だ」と答えます。
ここできれいに説明出来るのがテンマ。同じ意思を持ちながらも、もう少し言葉少なで説明下手なのが星矢。(というイメージ)
関係ないですけど上記のセリフの中の「ねェよ」「いけねェんだ」の「ェ」はエピGのリア仕様のようだ。
サガがテンマと星矢の二人揃っている場面にいたら、両方大事なペガサスながら、テンマのことはシジフォスに任せて、星矢の面倒は全力で自分がみるよ!きっとほっとけない!テンマのほうは童虎やデフテロスがほっとかないんですけどね!
願望で語ってすみません。ていうかどんな無茶なクロスオーバー状況。いや無茶でもないのか。時空を渡る車田先生版ND設定なら!
シジマとシュラやオックスとアルデバランを会わせて語り合わせたいココロ!現聖闘士たちも年功序列で先輩方にはきっと頭があがらないに違いない。ND版の前聖戦双子座も見たいなあ。早くND再開されないかなあ。
前聖戦のND双子座にカノンとサガの二人が頭を撫でられたり若輩者扱いされたりしたら、もう死んでもいい。まだキャラの影すら出てきていないのに夢見すぎですよ。
LC双子座のデフテロスに対しては、カノンもサガも大人しくなさそう。あっ、こっちはこっちで夢が広がりんぐ!
…今週のLC感想のはずが妄想が横に逸れまくりです。そうだ、冥界軍に渡し守が出てきたましたよ!アケローンは美味しい人のイメージが(カロンで)ついているので、何か今回も良い味出してくれる予感!
サガはあれだけ強くて完璧なのにも関わらず、この人を護らねばという感情を周囲に沸かせる男であるイメージです。対してアイオロスはこの人に付いていきたいと思わせる男。
何でだろうと考えてみたところ、サガは女神を排しての偽教皇であったため、当時の聖闘士たち(主に年中組)の直接の守護対象なんですよね。護られるべき女神の位置に教皇が収まってるわけです。12宮編での彼は、聖域とともに護られる側のキャラクター。そこへ青銅と女神が攻め込んでいくと。
対してアイオロスは聖闘士の鑑であり、正義を貫いた人。聖闘士としての意識を喚起させ、女神を護ろうと思わせる、そういう立場のキャラクターです。
性格的にはアイオロスは盾でありサガは剣なのですが、「オレが君を護るよ」「ならば、わたしはお前の剣となろう」…というような、バランスのとれた関係になれる二人だと思います。
上手く行かないとと両雄として対立しちゃうんですけどね(^^;)
でも対立しても、どうせお互い両想いですけどね!(根拠なし)
だから、どちらが教皇になってももう一方が補佐となれば、大変上手く行くような気がします。ただ、二人とも人の上に立つ器を持つだけに、聖域の下々の皆さんがサガ派とアイオロス派に分かれないよう手綱をとるのが面倒そう。
そうならない為に一番簡単なのは、二人の信頼の深さをいつでも周囲へと示すことではないでしょうか。
つまりアイオロスとサガは隙あればイチャイチャしていれば良いってことですよ。周囲が「もうあの二人は夫婦みたいなものだから」と諦めてワンセットで考えるくらいになれば完璧ですね!やりすぎると士気は多少落ちるかもしれませんが、聖戦後は平和だから大丈夫!
…もう少しバランスのとれた三段論法でロスサガに到りたい。
それはさておきサガが誰かにデレてるお話を読みたい&書きたい周期です。相手は誰がいいかなあ…突然ラダマンティス相手にとかでも萌えるんですけど…でもラダマンティス側は困りそうだな…
今日もぱちぱち有難う御座います。日々の癒しです。