今日は日食でしたね!曇っているので見れないと思い込んでいたら、雲の合間より見えた場所もあるようで、ちょっぴり残念。
=============================
「チャオ」
イタリアワイン片手に双児宮を訪れたデスマスクは、ソファーに寛ぐサガの髪の色が漆黒であることなど意にも介さず、目の前の椅子へ腰をおろした。
長きのあいだ上司と部下の関係(もしくは共犯者)であった二人だが、サガが偽教皇の座を退いた今は単なる同僚にすぎない。もっとも、聖域における上下関係の厳しさは、先輩後輩の間にも厳然たる一線を引く。デスマスクの態度は砕けているようで、常にサガを立てるものであった…形式的には。
「何の用だ」
「皆既蝕を肴に酒でもと思いまして」
「何の話だ」
「アンタも飲みますよね?」
デスマスクが指を広げると、手品のようにワイングラスが2つ現れる。食器棚からテレポートさせたのだろう。次に現れたのはコルク抜きで、彼は慣れた手つきで栓を抜く。
黒サガは身を起こして頬杖をついた。
「お前ならば肉眼を通さずとも、屋内に居ながらにして天体観測も容易いのかもしれぬが、皆既日食はハーデスとの聖戦の折にあったばかりだし、月食も時期が合わぬ」
「オレが見に来たのは、天体の蝕じゃあないんでね」
琥珀じみた色合いの赤ワインを、先にサガの前へと置いたグラスへ注ぐ。意を汲んだ黒サガは妙な顔をした。
「私を、蝕扱いするな」
「似たようなモンだろ。アンタはサガという光を覆う彼の同位体だ。今も完全にもう一人のアンタを隠しながら、それでいて押さえ切れぬ黄金の小宇宙が、アンタを透かして強く輝いている。まるで金環食のように」
「イタリア人は、皆お前のように口がまわるのか?」
怒る前に呆れたのか、黒サガはグラスを手に取る。とりあえず土産を受け取る気になっているようだ。デスマスクの持ち込む飲食物にハズレはない。そう黒サガに思わせている時点で、ある意味餌付けに成功しているとも言える。
自分のグラスにもワインを満たし、デスマスクはそれをサガのグラスにカチリと合わせて乾杯と笑った。
「じゃあ直球で、アンタに会いたかったからだと言っていいですかね」
「最初からそう言えば良かろう」
「オイオイ、言って良いのかよ」
「当たり前だ」
不思議そうに、しかし高圧的に黒サガは告げる。
(ああ、こいつも所詮サガだからなあ)
身内と判じた相手の感情には疎いジェミニの鈍さを、喜んだものか残念がるべきか、デスマスクは胸中で苦笑した。
=============================
たまには年下らしく甘えに来るデスマスク。
エピGでの黒サガとデスマスクの距離感は本当にたまらんです。
先日のたわごとまんまの双子話
=============================
サガの手により双児宮へ突然TVとDVD一式が運び込まれたと思ったら、「カノン、ちょっとそこへ座りなさい」などと真剣な顔で言われた上、『大自然の映像集・海の生態(3)』なんぞを放映され始めた日には、一体オレはどう対応すれば良いのだろうか。
サガは食い入るように画面を見ている。視線の先にはタツノオトシゴが育児嚢で卵を保護する様子が映されていた。
「…雄が輸卵管を体内に差し込まれて受精するというというのも、考えてみると凄い事だな」
しかも、ようやく発せられた言葉がこんな内容だったので、オレはとりあえず兄の頭の心配をすることにした。
「サガ、暑さで脳をやられたか」
「な、何を唐突に失礼な」
「唐突なのはお前だ。何だこれは」
「いや、その…」
もごもごと歯切れ悪く言いよどんだのち、意を決したのかサガが顔を上げてこちらを見た。
「た、たまには、お前と猥談でもして、親睦を深めようと思って」
「目的は分かった。しかし、それで何故この状況だ」
「交尾映像でもあれば猥談も可能かと思って…お前はシードラゴンだしな…」
「アホかーーーー!!!」
直球すぎるが、それ以外の言葉が出てこない。
どこから突っ込めばいいのだ。
「し、しかし、アレが…黒の私が、お前が乗ってきそうな話題は猥談あたりが無難だろうと…」
「そこにも突っ込みたいが、オレが海龍だからタツノオトシゴの産卵映像って何だ!」
「関連はあるだろう」
「微塵も無いわ!むしろ魚類の交尾で猥談が出来ると思ってるお前が凄いわ!海龍がタツノオトシゴで猥談出来るのなら、双子座のお前は双子がやってれば興奮するのかよ!」
「え」
サガがいきなり黙るものだから、不自然な沈黙が流れた。
しかも何か赤くなって視線を逸らした。ちょっと待て、今のは単なるツッコミで、意味など考えもしていなかったのだが、お前がそんな反応をすると妙な空気が流れるだろう!
サガは黙ったまま、何も言わないで映像に視線を戻した。
画面は珊瑚の産卵へと移り変わっている。
兄の無言をどう受け止めてよいのか判らず、オレは仕方なく隣で一緒に、退屈だけれども美しいその画面を眺め続けた。
=============================
忙しいとは言いつつも、プログラマ時代の忙しさと比べると、単に時間的なせわしなさなので全然余裕なのですが、やっぱり家に帰るとバタンキューなのでした。もう若くないから…(>ω<)
ちなみにプログラマ的忙しさとは、夜を徹して作業を続け、朝4:30になるとタイムカードを押し(徹夜だと法上自動的に翌日休みとなってしまう為)そのまま床に転がって7時頃まで仮眠し、起きたらまた出社のタイムカードを押して作業を続け、そんなことして仕上げたソフトが納入当日になって仕様変更を依頼されちゃうとか、まあよくあるそんな感じです。
昨日は人手が足りないので、予約センターの人間も鳴ってる電話を無視してフロント業務やご案内をお手伝いしました。
「何かございましたらフロントまでお申し付け下さい」
「手かざしって知ってるかね。気が綺麗になるんだよ(手かざしされる)」
「ありがとうございます」
「社長さんの分もやってあげるからイメージしなさい(続けられる)」
「恐れ入ります」
「家族の分もやってあげるからね(略)」
「お気遣いいただきまして(略)」
…(・▽・)ええと、勤務内休憩時間をありがとう!5分くらいだけど!
も~ホントにサガが泊まりに来ないかな!アイオロスと一緒に!身長188センチ用の浴衣もありますから!壁が薄いので夜にアイオロスといたすと隣の部屋から苦情が出るかもしれませんけど、こっそり声を押し殺していただければ大丈夫ですから!
サガが来たら、そのオーラで何かの有名人と間違えられて、団体客のおばちゃん達が囲んでサインを求めそうな気もするなあ。そしたら私もこっそり知らん振りして一緒に写真とって貰うんだ!
今日もサガが当日客として来てくれることだけを夢見てがんばる。
最近自分を騙す事も覚えました。
サガが避暑地としてエリシオンを選ぶのもいいなあ。エリシオンは常春のマリネラですしね。美しい泉で水浴びするサガとか似合いすぎです。前にも同じ妄想をした気がする。暑い時の定番妄想ということで。
でもってタナトスが野外でサガにアレやらコレやら色々教えるわけですよ。しっとり楽しんだら、夜は人間界へわたって花火を見たりね!
直ぐに散って、なおかつ一瞬の美しさを煌かせる花火は死の神タナトスもお気に入りです。神から見たら人間も似たようなものですよね。黄金聖闘士なんて、特に美しく命を輝かせる花火です。
塵芥とさげすみつつも、綺麗な花火ならタナトスも結構好きなんじゃないかな。
拍手有難う御座います!コメント返信は帰宅後にさせて下さいね(^^)
夏休み前の宿泊予約センターはてんてこまいです。
「何月何日に何名で、住所は何々です」
「ご予約ありがとうございます、それではお客様」
「お願いしますね。楽しみにしています(ガチャ)」
「お、お客様ー!お名前とお電話番号をー!」
そういうお客様に限って番号非通知というお約束。
その点、小宇宙通信は必ず発信者が分かりそうでいいですね。あ、でもこれも隠ぺい工作可能なのかな。
サガが偽教皇をしていた間、教皇として発した小宇宙通信は、相手に教皇であることはわかっても、サガであることは分からなかった感じがしますので。
全然関係ないのですが、弟と仲良くしたい白サガが、黒サガの間違った勧めによりアダルトDVDなんかを弟にプレゼントすべく、頑張ってセレクトしようとするというピンポイントすぎる妄想をしてました。
とりあえず白サガはAVのわけわからないタイトルをまず理解できなくて、仕方が無いのでパッケージで女の子が可愛いのにしようと思うんですけど、サガは美脚派なので胸派のカノンと微妙に趣味が合わないという、どうでもいい経緯を経て、結局BBC配信かなんかの世界の自然(魚の産卵シーン有り)みたいなDVDをプレゼントというオチ。
昔のカノンだったら速攻でゴミ箱行きなプレゼントですけれど、とりあえずアテナにDVDプレイヤーを借りて、サガと一緒に並んでその自然DVDを見るわけですよ。サガの方が海中の映像の美しさに夢中になってたりね!
そんな兄を見たカノンが「海界には、もっと綺麗な場所があるぞ。今度連れて行ってやる」と言ってやると、サガが目を輝かせるという。カノンと仲良くしたいというサガの目的は無事達成されました。
…無理矢理感MAX。仕事が忙しいよー(>△<。)
美味しいものいっぱい食べました!美術館も堪能しました!お祭りも良かった!ホテルは天蓋つきベッド!ALLタクシー移動とか贅沢すぎる!旅行ブラボー!超ブラボー(>▽<)
ほぼ地元(地元駅より1時間以内)ですが旅行と言い張る。
以下今週もチャンピオンLC感想。ネタバレ注意です。
その前に今さらですが、アテナエクスクラメーションは三人で一人の人間に対する場合に卑怯だとして禁止されてるだけです…よね?壁相手ならモーマンタイの予感。原作では×3人どころか×12人で嘆きの壁に対応していますし。
対人でない場合も軽々しく使ってはならないのは、どちらかというと、威力がありすぎて使用者である黄金聖闘士や周囲に危険が及ぶ可能性があるという意味で、女神が慮って禁止にしているのではないかと思います。簡単に威力のありすぎる爆弾を使ってはならないのと同じで。
そして、今週はデフテロスの巻!デフテロスの肌には毎度トーンが張られているので、浅黒い肌の人なのかそうでないのか気になりすぎます。でも最初のカラーの時には普通の肌だったしなあ。それはスペアの人?別人?フェイントで同一人物?
あの色素がサガのように移動するのかしないのかも気になります。
1番気になったのは、死してデフテロスの元へ届くシジフォスの羽根なんですが!
あの羽根は少女漫画的背景効果だと思っていたのですが、実際にシジフォスの小宇宙(?)を可視化した表現と思って良いのでしょうか。シジフォスの散った空は、チベット山奥の天上だった気がするんですが、聖域近隣へまで羽根が大量に舞い散ります。(もう人間を超えたレベルの小宇宙の気が)
その羽根を手に取り、「馬鹿な男よ 弱者どもを生かして己が散るとは」「つくづく俺には理解できん」「…だが お前が己を全うしたのは分かる」などと呟くデフテロス。
デフテロス的には、より強いものが残り、敵を確実に倒すことこそ弱者(一般市民)を守る道という考え方なのかもしれません。
そしてデフテロスは洞窟へ。そこには座して眠る童虎と、彼を守るように取り囲むてんびん座聖衣の武器たちが。侵入してきたデフテロスに対して、それらの武器が1度に襲い掛かります。めちゃ主人思いの聖衣ですよ(>ω<)
でも、あっさりデフテロスは防いでしまうんですけどね!武器を壊さず(黄金聖衣の武器を壊せるのかは別として)捕まえてあげるところが、デフテロス的優しさです。まあここでまた黄金聖衣の装備を損なったら、童虎(と女神軍)が困るからなのでしょうけれども。
童虎はハーデスに受けた胸の傷がもとで目覚める事が出来ないでいます。そんな彼の胸の傷へ、デフテロスは持っていた小瓶に入っている液体を指先に垂らし、その指を突っ込みます。
「さあ立て 猛虎よ」
その言葉とともに猛る小宇宙を蘇らせて目覚める童虎。あれっ、童虎はデフテロスと面識があるモヨウ!真っ先にハーデスのことを確認するのは当然として、その次の確認事項がテンマの無事!そんな童虎が好きですが、一緒に逃がしたシオンとユズリハの心配もしてあげて!
テンマの無事と、戦地がロストキャンバスへ移った事を知らされた童虎は、自分も戦うべく空へ向かおうとしますが、デフテロスに止められ小瓶を託されます。小瓶に入っているのはアテナの血でした。それを聖域のアテナ像へ捧げろと命じるデフテロス。疑問をもつ童虎に対して「ここから先は教皇のみに伝えられる極秘のもの」と返します。
ややや、何でその秘密をデフテロスが知っているのですか!?じつは教皇候補でしたか!?でも候補ってだけじゃ、大切な女神の血を預からないですよね。女神の血を守ることこそが彼の任務だったのかな?
さりげなく童虎に行かせてますが、自分で捧げに行ってもよいのですよデフテロス様。
何故今まで聖戦から遠ざかっていたのだと問う童虎に、さてなと答えつつ、溶岩の中から現れた双子座の聖衣を纏うデフテロス。やった!これでデフテロス=ジェミニでOKですね!
この聖衣チェンジの時も、何でか手のひらにシジフォスの羽根を掴もうとしているポーズなのが気になりすぎます。前半の台詞から、シジフォスとデフテロスも知己であったことが伺えます。アスミタともお友達でしたし、何気に交流範囲広いなデフテロス…
あとデフテロスは牙っ子!笑うとき口元に牙が見えるのが美味しいココロ!可愛い格好いいなー!
先がいろいろ楽しみです。そんでもって、デフテロスとレグルスが将来会話しないか、今からワクワクしてますよ(腐的に)