「上に仰ぐお方が女性というのは、どういう感じなのだろうな」
バイアンが呟いたのは、別に深い意味あってのことではない。先日、三界会議に海将軍筆頭補佐として付いていった席で、パンドラを護衛する冥界のラダマンティスや、女神と和やかに話す聖域の教皇を見る機会があり、何となくその場面を思い出したというだけだ。
「気苦労が多くなる気がするぞ」
と返したのはカーサで、
「女性がいるという意味では多少華やかになるかもしれないけど、うちにもテティスがいるからあまり変わらないと思うな。何で急に?」
と聞いたのはイオだ。
バイアンは「凄くどうでも良い事なのだが」と前置きしてから続ける。
「いや、女性が会議に参加するとな、休憩時間のお茶請けにスイーツが出るのだ」
「本当にどうでも良いことだ…」
横に居たアイザックがぼそりと呟く。イオは小さく首をかしげた。
「あれ?アテナは毎回出ているんじゃないんだ?」
「基本的に神は参加しておらんぞ。休眠中のハーデスと半封印中のポセイドン様を差し置いてアテナのみ出席しては、色々と偏ろう」
「前回も会議後の交流会には顔を出していたようだが、会議自体には参加していない。議事録を読んでいないのか?」
クリシュナとバイアンの指摘にスキュラの海将軍は素直に頷いている。話題はそこから会議のシステムや狙いなどの横へと流れてゆき、それはいつもの雑談の1つとして、とくに誰の記憶に残ることもないままに終わったのだった。
だから、まさかポセイドンがそれを聞いていて、なおかつ悪戯心を起こすなどという事は、海将軍たちも予想だにしなかったのであった。
=============================
双子が出てくるところまで書けてないのはヒュプノス様のせいです。
セラフィナのような清楚タイプはサガの好みだと思うんだ…(妄想)
それにしても、イベント販売や通販などで手元に届いた同人誌の山による充実しすぎの日々万歳!\(^▽^)/これがリア充ってヤツですね!(違)
そしていつもパチパチ有難う御座います(>▽<)夢の活力源です!