星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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オフ活動をなさっておられる皆様は、そろそろパラ銀合わせの原稿が佳境なのでしょうか。心より応援申し上げます。今回も通販しまくるんだ…!

以下、ロスシュラサガで三角関係且つそれぞれ両想いという無茶SS。
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「では、教皇として双子座のサガへ魔獣討伐を命ずる」
「は」
「封印が綻んだ原因調査も頼む。鎮められるようであれば再封印だけで構わない。あれは地元住人たちにとっては、神獣でもあるからな」
「御意に」
「片付いたなら、直接俺の私室のほうへ報告に来てくれ」
「判った、アイオロス」

公私の会話を使い分けつつも、サガは常に即答した。
最後の台詞など報告の名を借りた逢引要求だというのに、咎める事もしない。アイオロスが命ずれば、必ずサガは受け入れるのだ。
ただし、必要以上の会話はない。
サガの方から話しかけることは、殆どないと言って良い。

黄金聖衣を身に纏い、マントを優雅に捌いて教皇の間を出て行ったサガの背中を見送り、アイオロスは溜息とも付かぬ息を吐く。
「なあ、どう思うシュラ?」
「オレに振らないで下さい」
隣へ控えていた山羊座が、話しかけられて冷たい視線を返す。それでもきちんと律儀に答えるのが、彼の真面目さだ。
「どうしたら、サガは俺に心を開いてくれるのだろう」
「サガは充分貴方に対して親和的に見えますが」
「だけど、壁がある」
既に着慣れたものとなった教皇の法衣姿で、アイオロスは再度息をついた。
「シュラはこんなに素直で可愛いのになあ」
「戯言は止めて下さい。それに、サガは素直なひとだ」
「俺以外にはね」
「しかし、この状況を作ったのは貴方だろう」
「そうなんだけどね…」


聖戦後に再開を果たした黄金聖闘士たちは、アイオロスを教皇と掲げ、聖域再建の道を歩んでいる。しかし、双子座だけは聖衣を辞して去ろうとした。
その彼を引きとめたのは射手座の一言だった。
『今度は俺が君の命を貰い受けたい』
それは、13年前に命を奪われたアイオロスによる痛烈な宣告。
振り向いたサガは目を丸くして、じっとアイオロスを見つめた。そして目を閉ざし…次に目を開いたときにはもう感情の色は見えなかった。
『13年だ』
サガは言った。
『13年分、お前にわたしの命を預ける』
それ以来、サガはアイオロスの言葉に決して逆らわない。


「誓約の13年のうちに、彼の感情を変えてしまえば良いと思っているんだけど…」
はあ、と何度目になるか判らない息をアイオロスは零す。
愚痴めいた台詞をぶつぶつ零す姿は、とても配下の聖闘士たちに見せられたものではないが、そんな姿を見せるのはシュラの前でくらいだ。わきまえた上で、気心の知れた相手へ甘える事くらいならば、堅物のシュラも大目に見る。
「あの人は貴方のことが好きだと思うが」
「それは知ってる」
「………」
「でもサガが自覚ないんじゃ意味がない」
きっぱりとアイオロスは言い切った。
「もっと、俺なしではいられないくらい、切羽詰って欲しいんだよね」
「………」
今度はシュラが盛大に溜息を付く。心の中でだが。生き返ったアイオロスは、13年前の落ち着きが嘘のように奔放だ。彼は彼で、死んでいる間に色々と思うところがあったのかもしれない。
「なあシュラ、今度サガの前で俺とイチャついてみないか?」
「オレを巻き込まないで下さい」
「教皇命令でも?」
「それを実行したら、黒い方のあの人が黙ってはいませんよ」
溜息を胸中に収める事はやめ、シュラはアイオロスの前でわざとらしいくらい大仰に息を吐いた。
しかし、その時の黒サガの反応を見てみたいと思ってしまうのは、自分もアイオロスに影響されているのかもしれないとシュラは思う。サガはどちらに妬くのだろう。

「いいなあ、君はサガに愛されてて」
「貴方は本当に英雄だな」

皮肉とも愛情ともとれぬ応酬をしながら、望んだ平和を今日も噛み締める。多少歪んでいようが、これが聖戦の成果だというのなら、結構なことだと二人は思うのだ。

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三角関係というか下手をすると3Pなんですかこれ。
いやプレイはしていない。分類が良く判らないココロ(>△<;)。

DVDのLC2巻をみました!戦闘シーンが相変わらずいい動きです(といっても他のアニメをほとんど見ないので比較対象がエリシオン編DVDとかなんですが)。感想はまたのちにでも。

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