星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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いつものように目覚めたサガは、内面にもうひとりの自分の気配を感じぬことに気づいて目を瞬かせた。
よくよく意識を集中させてみれば、全く存在が消えたわけではなく、自身の奥底深くに身じろぎもせず沈んでいるようだ。
サガは深層意識のほとりで佇み、それから意をけっしてその中へと降りていった。本能と呼ばれる原始的感情の源泉近くに、黒サガと呼ばれる半身が横たわっている。サガはそっと話しかけた。
「何をしているのだ?」
黒のサガは、白のサガの呼びかけに振り向いたが、すぐにフイと視線を逸らした。
「お前こそ何をしに此処へきたのだ」
「お前を呼びに」
間髪いれず返された声を聞いて、黒のサガは苦笑する。
「今日が何の日か知らぬお前ではあるまい」
「誕生日、だろう?私の。つまりお前の」
白のサガは黒のサガの隣へと腰を下ろした。
黒サガは相変わらず視線を合わせない。
「女神が私とカノンの為に、ささやかながら一席を設けてくれたそうだよ」
「知っている」
最低限の言葉でしか答えようとしない半身に、白のサガも苦笑した。頑固なところも自分たちは共通している。
手を伸ばして半身の頭をぽふと叩く。その手は振り払われなかったものの、ギロリと初めて黒のサガが睨み返した。
「祝われるのはお前だけであろう。私は邪魔にならぬよう此処にいる」
「何だ、拗ねているのか?」
「違う」
「そんな理由であるのならば、私は力づくでもお前を連れ出すぞ」
いつになく強引な半身に、黒のサガが目を丸くする。
「何のために」
「お前が私だというのなら、祝いも侮蔑も等しく受けるべきだからだ」
白のサガは、半身を撫でていた手を離して腕を掴んだ。
「もっとも本当にお前が望まぬのなら、私も行かない。ここで一日お前と過ごす」
「……」
黒のサガは諦めたように小さな溜息を付いた。
対照的に白のサガは微笑んで「Happy Birthday」と囁いた。

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黒白サガでお祝い!うう、拍手返信させて頂く前に出社時間になりましたので夜にお返事を…

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