星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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「あけましておめでとう!」
そう言いながら双児宮へ飛び込んできた星矢は、サガから身体を抱きしめられるという篤すぎる歓迎を受け、目を白黒させた。
「ちょ、ちょっとサガ、土産がつぶれる!」
抱えていた紙袋を庇いつつ、何とか身をよじってホールドから抜け出す。
サガは身体を離し、花のほころぶように微笑んだ。
「今年は午年なのだろう?新年早々ペガサスの来訪とは幸先がよい」
「あ、知ってるんだ?サガも干支に詳しくなったなあ」
「おまえのお陰だよ、星矢」
ちなみに星矢はアテナへの年始詣でを毎年する。というより聖闘士は皆そうするのだが、星矢は十二宮を通る際にかならず双児宮へ立ち寄っては干支をネタにした挨拶をしていたのだ。そのため双児宮ではすっかり干支が周知のものとなっていたのだ。
サガと星矢がほのぼのと親交を深めていると、眠そうな顔をしたカノンも起きだしてきた。
「よう、小僧」
「カノン、あけましておめでとう。これ今年のお土産」
星矢はこれまた毎年、律儀に二人分の土産を用意している。紙袋からがさごそと取り出されたのは馬蹄パイであった。
「馬ネタ土産というなら、フェラーリやポルシェくらい持ってくる甲斐性がないとな。エルメスでもいいぞ…いてっ、いきなり殴るなサガ!」
「お前が図々しいからだ。いらないならわたしが貰う」
「いらないとは言ってねえよ。それに、それくらい貢がないとサガはやれねえよって話だろ」
「何故星矢がお前に貢がなければならないのだ」
「おまえ、馬鹿だろ」
星矢は双子の口喧嘩など慣れたもので、馬耳東風に聞き流しながら、もう1つ残っていた方をサガへ渡した。横でカノンが悪態をつきながらも、さっさと菓子のパッケージを破って齧り付いている。
「割とウマいな」
「それならよかった。馬糞まんじゅうとかも考えたんだけど、やっぱり餡子よりはパイのほうがギリシアの人には馬が合うかなって」
「それを言うなら『口に合う』ではないだろうか」
「それ以前に正月から馬糞はねーな」
和気藹々と軽口を流したのち、星矢は本来の用事のため十二宮を順に登って行った。

星矢が去ったあと、カノンがにっこりサガへ伝える。
「俺も馬にちなんだコミニュケーションを取ってやろうか」
「どんなコミニュケーションだ」
「オレが馬になってお前が騎乗するとか」
「…すまぬ、本当に意味が分からない」
「おまえ、やっぱりバカだよな…だが、そのままでいろよ」
「喧嘩を売っているのか?」
「違うって」
カノンは近づくと、正面から鼻先を軽くサガの鼻へと合わせた。
「兄さん、一番馬が合うのはオレなのだから、オレにしとけよ」
「まったく、口だけはうまいのだから」
サガはそっと鼻先をずらし、さらに顔を近づけていった。

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あけましておめでとうございまーす(>M<)今日は7時出勤!
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