星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
昨日の記事で杳馬の技「リワインドバイオ」を「リマインドバイオ」と思いっきり間違えていたのでこっそり直しました(・~・)デフテロスの必殺技名も良く間違えるよ!
昨晩仕事から帰ったらLCキャラソンCDが届いていたので、さっそくタナトス様の歌声を拝聴しようではありませんか!とラジカセに突っ込んだら、ラジカセのスイッチが入りませんでした。今までもよくスイッチが入らなくなることはあったのですが、どうも完全にお亡くなりになったモヨウ。
(´・ω・`)ショボーン。
しょうがないので通販でラジカセを買いました。タナトス様ソング拝聴はラジカセ待ちです。
============================
「どこへ行くのだ」
皮袋へ荷物をつめている兄を見て、デフテロスは慌てた声を出した。
「まだ考えておらんが、どうにでもなるだろう」
アスプロスは振り向きもせず、荷物をまとめる作業に専念している。遠出でもするのかと予測していたデフテロスは、兄の返答に立ち尽くした。
「この家を出て行くのか」
「ああ」
袋の口を丈夫な紐で縛り、ようやくアスプロスは顔をあげる。
「今までお前の人生の邪魔ばかりしてきたな。これからは互いに独立した個人として、自由に生きよう」
「双子座の聖衣は」
「それはもう、お前のものだ」
穏やかに笑むアスプロスの表情は柔らかいが、その目には確固たる決意が浮かんでいる。
デフテロスは呆然と兄を見つめた。
兄が聖闘士であることを捨てるかもしれないとは、漠然と気づいていた。
しかし、まさか自分まで切り捨てられるとは思っても見なかったのだ。
アスプロスが皮袋を背負う。
「デフテロス、おまえはもう、おまえ自身だ…俺から自由を、お前にやる」
いつか弟が叫んだ言葉を、アスプロスは覚えていたのだろう。
「俺がただひとつお前に与えられるものだ」
その微笑みに、どこか寂しそうな表情が混じっているのは、アスプロスもデフテロスと離れがたく感じているからに他ならない。
「元気でな、デフテロス」
きびすを返そうとしたアスプロスの眉間へ、デフテロスは無意識に魔拳を放った。
「こんな処へ来客とは珍しいな」
アスプロスの住まいは辺鄙な田舎町の外れにある。聖域から離れ、連絡すらとっていなかったというのに、どうやって見つけたものか、獅子座のレグルスが尋ねてきたのだ。
「アスプロス、急に出て行ったのに手紙もくれないんだもん」
「どうやってここを見つけたのだ?」
「オレが目を凝らして辿れない痕跡なんてないさ」
くるりと目を光らせて、レグルスが笑う。もともと天才と呼ばれていた少年だったが、ますます天賦の才に磨きが掛かっているようだ。
「そうか」
アスプロスも笑ってレグルスを迎え入れた。狭い部屋だが、掃除が行き届いていて、こじんまりと落ち着いた雰囲気がある。
「仲良く暮らしてるみたいだね」
レグルスが言うと、アスプロスは目を丸くした。
「そんなことまで分かるのか」
「それくらいは、オレでなくてもこの家見れば判るよ」
アスプロスはそうか、と首を傾げると「デフテロス!」と呼んだ。
奥から出てきたデフテロスは、何も言わずにレグルスを見る。
アスプロスはデフテロスを招きよせて、その髪を撫でると苦笑しながらレグルスを見た。
「犬を飼い始めたのだ。聖闘士をしていたころは、生き物を飼うことなど考えられなかったが、一緒に暮らしてみるとなかなか愛着がわいてな」
怪訝な顔をしているレグルスを気にも留めず、アスプロスは続けた。
「しかし、珍しいな。デフテロスは俺以外の人間がくると大そう吼えるのに今日は大人しい。お前のことが気に入ったのかもしれん」
「アスプロス…デフテロスは弟だろう」
「は?」
アスプロスが手を留め、心底呆れたような視線を向ける。
「俺に弟などおらん」
レグルスは目を見開いた。それからゆっくりとデフテロスに視線を向ける。デフテロスは何も言わず、それから静かに視線を逸らした。
「遠路を尋ねてきてくれたのだ。茶でも出そう」
屈託の無いアスプロスの顔をもう一度レグルスは見る。
(飼われているのは、兄の方か)
レグルスは小さくため息をついて、勧められた椅子へと腰を下ろした。
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あわあわ推敲時間もなく通勤電車時間に(>ω<)
嬉しい拍手のお返事は夜にさせてくださいね!今日もぱちぱち有難うございます!妄想の活力源です!
昨晩仕事から帰ったらLCキャラソンCDが届いていたので、さっそくタナトス様の歌声を拝聴しようではありませんか!とラジカセに突っ込んだら、ラジカセのスイッチが入りませんでした。今までもよくスイッチが入らなくなることはあったのですが、どうも完全にお亡くなりになったモヨウ。
(´・ω・`)ショボーン。
しょうがないので通販でラジカセを買いました。タナトス様ソング拝聴はラジカセ待ちです。
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「どこへ行くのだ」
皮袋へ荷物をつめている兄を見て、デフテロスは慌てた声を出した。
「まだ考えておらんが、どうにでもなるだろう」
アスプロスは振り向きもせず、荷物をまとめる作業に専念している。遠出でもするのかと予測していたデフテロスは、兄の返答に立ち尽くした。
「この家を出て行くのか」
「ああ」
袋の口を丈夫な紐で縛り、ようやくアスプロスは顔をあげる。
「今までお前の人生の邪魔ばかりしてきたな。これからは互いに独立した個人として、自由に生きよう」
「双子座の聖衣は」
「それはもう、お前のものだ」
穏やかに笑むアスプロスの表情は柔らかいが、その目には確固たる決意が浮かんでいる。
デフテロスは呆然と兄を見つめた。
兄が聖闘士であることを捨てるかもしれないとは、漠然と気づいていた。
しかし、まさか自分まで切り捨てられるとは思っても見なかったのだ。
アスプロスが皮袋を背負う。
「デフテロス、おまえはもう、おまえ自身だ…俺から自由を、お前にやる」
いつか弟が叫んだ言葉を、アスプロスは覚えていたのだろう。
「俺がただひとつお前に与えられるものだ」
その微笑みに、どこか寂しそうな表情が混じっているのは、アスプロスもデフテロスと離れがたく感じているからに他ならない。
「元気でな、デフテロス」
きびすを返そうとしたアスプロスの眉間へ、デフテロスは無意識に魔拳を放った。
「こんな処へ来客とは珍しいな」
アスプロスの住まいは辺鄙な田舎町の外れにある。聖域から離れ、連絡すらとっていなかったというのに、どうやって見つけたものか、獅子座のレグルスが尋ねてきたのだ。
「アスプロス、急に出て行ったのに手紙もくれないんだもん」
「どうやってここを見つけたのだ?」
「オレが目を凝らして辿れない痕跡なんてないさ」
くるりと目を光らせて、レグルスが笑う。もともと天才と呼ばれていた少年だったが、ますます天賦の才に磨きが掛かっているようだ。
「そうか」
アスプロスも笑ってレグルスを迎え入れた。狭い部屋だが、掃除が行き届いていて、こじんまりと落ち着いた雰囲気がある。
「仲良く暮らしてるみたいだね」
レグルスが言うと、アスプロスは目を丸くした。
「そんなことまで分かるのか」
「それくらいは、オレでなくてもこの家見れば判るよ」
アスプロスはそうか、と首を傾げると「デフテロス!」と呼んだ。
奥から出てきたデフテロスは、何も言わずにレグルスを見る。
アスプロスはデフテロスを招きよせて、その髪を撫でると苦笑しながらレグルスを見た。
「犬を飼い始めたのだ。聖闘士をしていたころは、生き物を飼うことなど考えられなかったが、一緒に暮らしてみるとなかなか愛着がわいてな」
怪訝な顔をしているレグルスを気にも留めず、アスプロスは続けた。
「しかし、珍しいな。デフテロスは俺以外の人間がくると大そう吼えるのに今日は大人しい。お前のことが気に入ったのかもしれん」
「アスプロス…デフテロスは弟だろう」
「は?」
アスプロスが手を留め、心底呆れたような視線を向ける。
「俺に弟などおらん」
レグルスは目を見開いた。それからゆっくりとデフテロスに視線を向ける。デフテロスは何も言わず、それから静かに視線を逸らした。
「遠路を尋ねてきてくれたのだ。茶でも出そう」
屈託の無いアスプロスの顔をもう一度レグルスは見る。
(飼われているのは、兄の方か)
レグルスは小さくため息をついて、勧められた椅子へと腰を下ろした。
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あわあわ推敲時間もなく通勤電車時間に(>ω<)
嬉しい拍手のお返事は夜にさせてくださいね!今日もぱちぱち有難うございます!妄想の活力源です!