星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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NDと同じチャンピオンで連載をしている「空が灰色だから」を最新刊まで大人買いしてしまいました。こういう時だけ大人でよかったなあと思います。

サガは物欲無さそうですよね。教皇になりたいとか、人より優れた自分でありたいとか、そういう欲求は強そうですけれど、贅沢したいってわけじゃない。あ、アニメの悪サガは別枠で(笑)。
カノンは物欲含めて世界征服したさそうな感じでしたけど、いざ海将軍筆頭になって、やろうと思えば贅沢できるぞという状況になると「女も金も別に…」って感じになっていそうな気が。
大体、ポセイドンを迎えて心の清らかな人間だけのユートピア作るための準備しているのに、その筆頭が酒池肉林してたら人望失いますものね(>ω<)

で、組織の長として二人とも倹約・節約も身についてるんじゃないかと思うわけです。自由に金を使える立場とはいえ、自分の金じゃなくて名目上はアテナとポセイドンの金ですから。

そんな彼らが、アテナから銀河戦争の話を聞いたら、その出費額に「なにいいいいい」ってなるんじゃないかなあ。
収容人数5万5千人の東京ドームの建設費が3年かけて350億円らしいですが、コロッセオは10万人収容で、平成レベルで考えても超ハイテクが使われてて(聖闘士の拳速や衝撃度・圧力・ダメージを全て3D自動計測の上、瞬時にデータ表示とか)、天井にプラネタリウムなどを映したり、実際に沙織さんが登場したときに背景と合成して星の川を渡ってるように見せる舞台装置とか、入場できない人用に外部へ映像を流す設備とか、新国際航空近くの土地購入費も必要ですし(っていうか成田空港をこう呼んでいたことに時代を感じますね)、広告費用+運営費その他も含め、軽く1桁違う見積もりです私のなかで(`・ω・´)
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「あの時は聖域に…いえ、貴方に私の存在を伝えるのが目的でしたから、とにかく目立たせようと思って、金に糸目はつけませんでした。オリンピック開催を参考に、主要交通機関からの距離も考えて一等地にコロッセオを建設いたしましたし、宣伝費もかなりつかいましたし」

懐かしそうに思い出を語る沙織に悪意はないが、話を聞いていたサガの胃はキリキリ痛んでいた。アテナの決めた手段であるとはいえ、元凶は自分である。自分のせいでそんな無駄遣いをさせてしまったとしか思えない。

「具体的にはいかほど…」

それでも数値を尋ねたのは彼らしい。情報に正確さを求めずにはいられないのだ。
しかし、さらりと返ってきた答えが国家予算的な数字であったため、今度こそサガの顔から血の気がひいた。崩れ落ちそうになる膝をなんとか保ちながら訴える。

「畏れながらアテナ…聖闘士の名を出しさえすれば教皇のもとへ情報は届きます。その時点でアレも気づきますので、そこまで金をかけずとも開催は代々木競技場あたりでもよろしかったのでは」

サガの本音からすると、それだって高額である。

「日本をよく知っているのですね、サガ。でも国の施設を聖闘士のパワーで壊すわけにもいきませんし、何よりギリシアの雰囲気が出ませんもの。そんなところで予算を切り詰めても仕方がないでしょう?」

これが財閥育ちの金銭感覚か。

「し、しかし、わたしが申し上げるのも何ですが、偽教皇への挑発ということであれば、わたしが聖闘士を討伐に派遣することは予測できたはず。壊されるであろうと判っているものへ、そのような巨額をつぎこむなど」

聖域予算額の何十年分に相当しそうな金額なのである。教皇として世俗と切り離された生活をしていたサガでも、その金の価値はわかる。今更言っても仕方のないことではあるが、金遣いに思い切りが良すぎではないか。
青くなっているサガを見て、沙織はころころと笑った。

「大丈夫ですよ、保険はしっかりかけておりましたから」
「そ、そうなのですか…?」
「銀河戦争の世界各国TV放映権の収入もありますし、チケット代…これは後半分を払い戻ししなければなりませんでしたけれど、グッズやパンフレット販売も致しました。オフィシャルホテルとした近隣の系列ホテルは連日満室、飲食系の企業でも随分儲けさせてもらいましたので」
「……」

当時、命を狙われていたと言うのに、随分と精神的に余裕があったようだ。
尊敬するアテナの世俗的な辣腕ぶりに、サガとしては微妙な顔をするしかない。沙織はにこりと女神の笑顔をみせる。

「それに、幾らかかろうとも、お金など所詮は人間の流通貨幣ではありませんか」

女神にとって、マネーゲームは言葉どおり、ゲームに近いのかもしれなかった。神の能力と祝福があれば、金など簡単に増えていくだろう。

(アテナに任せれば聖域の収入や経済規模は飛躍的に向上するに違いない。だが、財政面は教皇や神官などの人間に今までどおりお任せいただこう…)

それが聖域を健全に保つすべだとサガは思った。

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でもすぐ黒サガには「利用できるものは利用すべきだ」と反対されるんですけど!
聖域はとくに大規模な経済活動はしていないので、世界への政治的影響力はあっても、予算はそんな巨額じゃないと思うんですよね。つつましく自給自足方向。
あと沙織としては、恩返し代わりに史上最大の格闘技試合を行うという城戸光政の夢を叶えてやりたいという気持ちもあった予感。

今日もぱちぱち有難うございます!毎日の潤いです(^-^)

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