星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
眠りから目覚めて瞼をひらくと、自室の天井が視界に飛び込んできてサガは驚いた。
サガと言っても闇のサガである。彼は起き上がり、自分の髪が黒いこと、手足を自由に動かせることを確認する。
善のサガと身体を共有してはいるものの、第二人格という立場から、基本的な生活行動は第一人格に任せている。起きてすぐに『こちらの自分』であったことなど、故意に企まぬかぎり無かったことだ。
胸に手をあてて精神の淵を探るも、もう一人の気配は感じられない。
(そういえば夢の中で、何かアレがしゃべっていた気がする。
『おまえに、この身体を、やろう』
確かそんなことを)
サガは頭を振って寝台から起き上がった。カノンは海界へ行っている。
(自分で食事の支度をせねばならないのは面倒だが、このような姿を弟に見られなくて良かった)
そこまで考えてサガは苦笑した。カノンはどちらのサガであろうと、気にしない。善のサガの思考回路につられたのかもしれないと流し、しかし、そこでサガは顔をしかめた。
(誰かが、双児宮に侵入している)
カノンではない誰か。直ぐにわからなかったのは、双子座の小宇宙が、その相手を取り巻いていたからだ。
(一体どういうことだ)
居住区を抜けて、双児宮の広間へと向かう。
そこに立っていたのは、アイオリアだった。
「起きたのか」
サガの気配を感じて、静かに振り返ったアイオリアの表情に違和感を覚えるも、彼はすぐに問い返す。
「誰の断りを得て、この宮へ入ってきたのだ」
「この宮本来の、主に」
サガを見つめるその瞳が、ゆっくりと紅く染まっていった。その瞳には覚えがある。かつて糾弾の声をあげたアイオリアを、禁断の技で黙らせたときのことだ。
精神を支配する魔拳、幻朧魔皇拳。
その支配を受けたものは、瞳を血の色に染める。
(まさか)
誰にでも使える技ではない。そして、アイオリアを包み込んでいる双子座の小宇宙。表皮を食い破るかのように、双子座の小宇宙の内側から、獅子座本来の小宇宙が攻撃的に立ちのぼっていく。
不可解な状況のピースが、サガの脳裏でぴたりとはまった。
(”おまえに、この身体を、やろう”…そうだ、おそらくあれは、もう一人のわたしがアイオリアに言ったのだ。アイオリアに仇をとらせるために)
何もなければ、アイオリアはそんなことをしないだろう。たとえそれを望む心があったとしても、聖闘士としての矜持から、その真っ直ぐな精神でもって憎しみを押し殺すだろう。
押し殺したからと言って、その感情が綺麗になくなるわけではない。
(このわたしのように)
光のサガは、幻朧魔皇拳でもって、アイオリアの意志ではなく自分がさせたという体裁をつくりあげ、その恨みを晴らさせてやろうとしているのだ。
憎しみの成就でしか得られない救いがある。
しかし、アイオリアの手を汚してしまうそれは正しいことだろうか?
否。
だから、もう一人のサガは善でありつづけることが適わず、消えた。
もう一人の自分の始末をアイオリアへ任せて。
どこか冷静に状況を分析している自分に気づき、闇のサガは自嘲した。
(アレが選んだことならば、まあ良い)
そして真っ直ぐにアイオリアを見る。
アイオリアはどこか苦しそうな目で、拳に小宇宙を溜めている。
「巻き込んで、すまなかったな」
サガが言うのと同時に、獅子のライトニングボルトが肉体を貫いた。
=============================
この話が双子誕用だったとかもう…
今朝、庭を見たら餌台のところに三匹雀が来てまして、みていたら一匹が餌をついばんでは残りの二匹に食べさせてあげているのです。三匹とも餌の目の前にいるのに。
そこではっと気づきました。少し小柄な二匹のほうは巣立ったばかりの子供なんですよ!わあ、可愛いな!
さっそくサガがカノンと黒サガの世話をして育ててあげる場面に置き換えました。
今週は15年一緒に暮らしたにゃんこが旅立ったりして、凹んだりもしていたのですが、成長と別れの季節だなあ…と気を取り直した次第です。
今週は仕事その他もバタバタして、パラ銀の御本で乗り越えてました。ご感想も送り捲くりたい!(>ω<)
サガと言っても闇のサガである。彼は起き上がり、自分の髪が黒いこと、手足を自由に動かせることを確認する。
善のサガと身体を共有してはいるものの、第二人格という立場から、基本的な生活行動は第一人格に任せている。起きてすぐに『こちらの自分』であったことなど、故意に企まぬかぎり無かったことだ。
胸に手をあてて精神の淵を探るも、もう一人の気配は感じられない。
(そういえば夢の中で、何かアレがしゃべっていた気がする。
『おまえに、この身体を、やろう』
確かそんなことを)
サガは頭を振って寝台から起き上がった。カノンは海界へ行っている。
(自分で食事の支度をせねばならないのは面倒だが、このような姿を弟に見られなくて良かった)
そこまで考えてサガは苦笑した。カノンはどちらのサガであろうと、気にしない。善のサガの思考回路につられたのかもしれないと流し、しかし、そこでサガは顔をしかめた。
(誰かが、双児宮に侵入している)
カノンではない誰か。直ぐにわからなかったのは、双子座の小宇宙が、その相手を取り巻いていたからだ。
(一体どういうことだ)
居住区を抜けて、双児宮の広間へと向かう。
そこに立っていたのは、アイオリアだった。
「起きたのか」
サガの気配を感じて、静かに振り返ったアイオリアの表情に違和感を覚えるも、彼はすぐに問い返す。
「誰の断りを得て、この宮へ入ってきたのだ」
「この宮本来の、主に」
サガを見つめるその瞳が、ゆっくりと紅く染まっていった。その瞳には覚えがある。かつて糾弾の声をあげたアイオリアを、禁断の技で黙らせたときのことだ。
精神を支配する魔拳、幻朧魔皇拳。
その支配を受けたものは、瞳を血の色に染める。
(まさか)
誰にでも使える技ではない。そして、アイオリアを包み込んでいる双子座の小宇宙。表皮を食い破るかのように、双子座の小宇宙の内側から、獅子座本来の小宇宙が攻撃的に立ちのぼっていく。
不可解な状況のピースが、サガの脳裏でぴたりとはまった。
(”おまえに、この身体を、やろう”…そうだ、おそらくあれは、もう一人のわたしがアイオリアに言ったのだ。アイオリアに仇をとらせるために)
何もなければ、アイオリアはそんなことをしないだろう。たとえそれを望む心があったとしても、聖闘士としての矜持から、その真っ直ぐな精神でもって憎しみを押し殺すだろう。
押し殺したからと言って、その感情が綺麗になくなるわけではない。
(このわたしのように)
光のサガは、幻朧魔皇拳でもって、アイオリアの意志ではなく自分がさせたという体裁をつくりあげ、その恨みを晴らさせてやろうとしているのだ。
憎しみの成就でしか得られない救いがある。
しかし、アイオリアの手を汚してしまうそれは正しいことだろうか?
否。
だから、もう一人のサガは善でありつづけることが適わず、消えた。
もう一人の自分の始末をアイオリアへ任せて。
どこか冷静に状況を分析している自分に気づき、闇のサガは自嘲した。
(アレが選んだことならば、まあ良い)
そして真っ直ぐにアイオリアを見る。
アイオリアはどこか苦しそうな目で、拳に小宇宙を溜めている。
「巻き込んで、すまなかったな」
サガが言うのと同時に、獅子のライトニングボルトが肉体を貫いた。
=============================
この話が双子誕用だったとかもう…
今朝、庭を見たら餌台のところに三匹雀が来てまして、みていたら一匹が餌をついばんでは残りの二匹に食べさせてあげているのです。三匹とも餌の目の前にいるのに。
そこではっと気づきました。少し小柄な二匹のほうは巣立ったばかりの子供なんですよ!わあ、可愛いな!
さっそくサガがカノンと黒サガの世話をして育ててあげる場面に置き換えました。
今週は15年一緒に暮らしたにゃんこが旅立ったりして、凹んだりもしていたのですが、成長と別れの季節だなあ…と気を取り直した次第です。
今週は仕事その他もバタバタして、パラ銀の御本で乗り越えてました。ご感想も送り捲くりたい!(>ω<)
折角素敵なお言葉をいただいておりましたのに、ご返信が遅れまして申し訳ありませんでした(汗)ブログを書けない間も物凄く励みとさせていただいておりました!
5/30 15時頃>トップページを見たら~様>ありがとうございます、絵だけは何とか当日に間に合わせようと足掻いてみました(>ω<)最初は二人でダンスしてる的な躍動感ある絵にしたかったんですが、そんなデッサン力はないので、あのような感じに…。サガの法衣がドレスっぽいのはそのせいです(笑)「サガからもカノンの背に手を回しているのは珍しい気がしました」とのお言葉を頂戴し、そういえば!って思いました。サガもカノンのことをしっかりと繋ぎとめておきたい気持ちは、きっとあると思うのです。サガなのでそういう自分の私心は押し殺してしまうだけで。でもカノンだって、たまにはお兄さんに求められたい・必要とされたいって思いますよね!
へっぽこ絵に温かいご感想をいただき、とても励みになりました。また宜しければお気軽にお声をかけてやって下さい。
5/30 23時頃 聖衣はんぶんこの絵を拝見して~様>バケツ…じゃなかった、ヘッドパーツが無い事にお気づきになられたのが、愛だ!って思いました。そうなんです、半分こにも出来ないので、本当は二人の頭上に王冠のように輝かせようって思ってたんです。でも時間が←
そんなわけで、おそらくご指摘のように多分隅っこで滂沱の涙を流していると思います(>ω<)
Ω判の髪飾り風ヘッドパーツも、取り外し可能だったら1個ずつお面になっていいですよね!Ωバージョンの聖衣もぜひ1度は無印双子に着用させてみたいのですが、サガの股間をどうするかがポイントで…また法衣スカートで露出を防御するしかないのか!
双子の誕生日に楽しいコメントをありがとうございました!
5/31 A様>お手元に届いてなによりです。いつもありがとうございます!御手紙出しましたー(>ω<)
6/3 HN様>「選別カノンは私得でもあります」とおっしゃって頂き、仲間!って嬉しくなっておりました!カノンはサガの交流関係にしっかりマネージャーのごとく目を光らせていて、サガに踏み込もうとした相手の前に立ちはだかってくれたらいいのにな!って思っております。でも理不尽な邪魔はしなくて、あくまで正々堂々とな感じで。サガもラダマンティスがカノンに踏み込もうとした時は立ちはだかるんじゃないかなあと。でもそれが相手のためになると判った時はちゃんと引く双子という。誰かに取られるのは嫌だけれども、弟(兄)が傷つくのはもっと嫌だと思うので!
しかして、13年前のまま「サガ(カノン)は自分だけを見ていないと嫌だ」という我まま全開の双子も大好きです。
そして100円ショップでアヒル人形を買わされるサガが可愛すぎるんですが!東京にアヒル風呂銭湯があるので、ぜひサガを突っ込みたいです。ラバー・ダッキーは西欧でも人気があるらしいので、きっとギリシアでも売ってますよ!根拠はないですが!
あとあと、私も基本的にハッピーエンドがすきなのですが、バッドエンディングにも惹かれます。それも陰惨で救いの無いバッドエンディングではなく、愛憎にとらわれるがゆえに抜け出せないバッドエンディングみたいなのが好きです駄目人間!(>ω<)デスマスクが黒サガを餌付けするお話はそのうち書きたいなと思います。
いろいろ楽しいお話をありがとうございます!毎回凄く元気を分けていただいております!
6/5 22時頃 星矢といちゃいちゃする黒サガをぜひ!~様>漫画などでよくある、主人公にだけは優しい極悪不良という王道コースを、私も黒サガと星矢でやってほしいです(>▽<)星矢と、あと青銅でしょうか。星矢には優しい&甘い、青銅には甘い、年中組には対等に認めているぶん甘くは無いけれどもちょっと優しい、そんな黒サガで。
それで星矢が「えっ、俺の前でもときどき怖いぞサガは。凄く緊張するもん。俺にそれが向けられる事は確かにないけど」みたいに皆に言うと「いーやお前の前のサガは百分の一も本気出してない」って突っ込まれるんじゃないかと!
あとサガと星矢の間に特別な感情があったばあい、Ωでの星矢がサガに似たタイタンに出会って複雑な心境になればいいと思いました!Ωの星矢は多分沙織さんラブですけれども、二次妄想で(>▽<)
萌えあふれるコメントを有難うございました!おっしゃるとおり、本当に星矢とサガのお話は×なしでも滾ります!
ほかパチパチ下さった皆様に御礼申上げます。毎日の活力源です!
5/30 15時頃>トップページを見たら~様>ありがとうございます、絵だけは何とか当日に間に合わせようと足掻いてみました(>ω<)最初は二人でダンスしてる的な躍動感ある絵にしたかったんですが、そんなデッサン力はないので、あのような感じに…。サガの法衣がドレスっぽいのはそのせいです(笑)「サガからもカノンの背に手を回しているのは珍しい気がしました」とのお言葉を頂戴し、そういえば!って思いました。サガもカノンのことをしっかりと繋ぎとめておきたい気持ちは、きっとあると思うのです。サガなのでそういう自分の私心は押し殺してしまうだけで。でもカノンだって、たまにはお兄さんに求められたい・必要とされたいって思いますよね!
へっぽこ絵に温かいご感想をいただき、とても励みになりました。また宜しければお気軽にお声をかけてやって下さい。
5/30 23時頃 聖衣はんぶんこの絵を拝見して~様>バケツ…じゃなかった、ヘッドパーツが無い事にお気づきになられたのが、愛だ!って思いました。そうなんです、半分こにも出来ないので、本当は二人の頭上に王冠のように輝かせようって思ってたんです。でも時間が←
そんなわけで、おそらくご指摘のように多分隅っこで滂沱の涙を流していると思います(>ω<)
Ω判の髪飾り風ヘッドパーツも、取り外し可能だったら1個ずつお面になっていいですよね!Ωバージョンの聖衣もぜひ1度は無印双子に着用させてみたいのですが、サガの股間をどうするかがポイントで…また法衣スカートで露出を防御するしかないのか!
双子の誕生日に楽しいコメントをありがとうございました!
5/31 A様>お手元に届いてなによりです。いつもありがとうございます!御手紙出しましたー(>ω<)
6/3 HN様>「選別カノンは私得でもあります」とおっしゃって頂き、仲間!って嬉しくなっておりました!カノンはサガの交流関係にしっかりマネージャーのごとく目を光らせていて、サガに踏み込もうとした相手の前に立ちはだかってくれたらいいのにな!って思っております。でも理不尽な邪魔はしなくて、あくまで正々堂々とな感じで。サガもラダマンティスがカノンに踏み込もうとした時は立ちはだかるんじゃないかなあと。でもそれが相手のためになると判った時はちゃんと引く双子という。誰かに取られるのは嫌だけれども、弟(兄)が傷つくのはもっと嫌だと思うので!
しかして、13年前のまま「サガ(カノン)は自分だけを見ていないと嫌だ」という我まま全開の双子も大好きです。
そして100円ショップでアヒル人形を買わされるサガが可愛すぎるんですが!東京にアヒル風呂銭湯があるので、ぜひサガを突っ込みたいです。ラバー・ダッキーは西欧でも人気があるらしいので、きっとギリシアでも売ってますよ!根拠はないですが!
あとあと、私も基本的にハッピーエンドがすきなのですが、バッドエンディングにも惹かれます。それも陰惨で救いの無いバッドエンディングではなく、愛憎にとらわれるがゆえに抜け出せないバッドエンディングみたいなのが好きです駄目人間!(>ω<)デスマスクが黒サガを餌付けするお話はそのうち書きたいなと思います。
いろいろ楽しいお話をありがとうございます!毎回凄く元気を分けていただいております!
6/5 22時頃 星矢といちゃいちゃする黒サガをぜひ!~様>漫画などでよくある、主人公にだけは優しい極悪不良という王道コースを、私も黒サガと星矢でやってほしいです(>▽<)星矢と、あと青銅でしょうか。星矢には優しい&甘い、青銅には甘い、年中組には対等に認めているぶん甘くは無いけれどもちょっと優しい、そんな黒サガで。
それで星矢が「えっ、俺の前でもときどき怖いぞサガは。凄く緊張するもん。俺にそれが向けられる事は確かにないけど」みたいに皆に言うと「いーやお前の前のサガは百分の一も本気出してない」って突っ込まれるんじゃないかと!
あとサガと星矢の間に特別な感情があったばあい、Ωでの星矢がサガに似たタイタンに出会って複雑な心境になればいいと思いました!Ωの星矢は多分沙織さんラブですけれども、二次妄想で(>▽<)
萌えあふれるコメントを有難うございました!おっしゃるとおり、本当に星矢とサガのお話は×なしでも滾ります!
ほかパチパチ下さった皆様に御礼申上げます。毎日の活力源です!