星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
星矢無双のために購入したPS3が、まだ箱に入ったままずっと放置されています。多分これは、星矢無双が発売されるまでこのままの予感。
そして唐突にアテナ×サガっぽい夜半SS
============================
戦女神ゆえに無骨と思われがちなアテナの私室にも、諸所に女性らしい華やぎが見える。活けられた生花であるとか、柔らかなレリーフで縁取られた鏡であるとか、宝飾類を収める可愛らしい小箱であるとか。
サガが恐る恐る足を踏み入れると、アテナはにこりとソファーに掛けるよう勧めた。
「いま、茶を用意させています。そんなに畏まらなくても良いのですよ」
「畏まりもします。せめて場所を変えませんか」
「私の部屋は不満ですか?」
「鍵が掛からぬとはいえ、ここはプライベートエリアです。このような時間に不逞の罪人をいれては、よからぬ噂が立たぬとも限りません」
窓の外には大きな三日月が見えている。陽落ちの遅いギリシアで、これだけはっきり月のみえる時刻に男を私室へ呼ぶのはいかがなものか。
「あら、13歳の小娘と28歳の元教皇でも、そんな噂が立ちますかしら」
「貴女はそれだけ魅力のあるかたですから」
何気なく口にされた『元教皇』の言葉は、サガが述べた『不逞の罪人』に対するものだろう。女神はサガの罪を裁きながらも、13年間聖域をまとめあげた業績を、元教皇と呼ぶことで認めてもいるのだ。
そのことを嬉しく思いつつ、サガは困ったように眉を顰める。
見た目は年下であるはずのアテナのほうが、落ち着いて微笑む。
「よからぬ噂とやらが立つのならば、それは私の不徳です」
アテナは処女神であり、ここはその聖域である。そこで『よからぬ噂』を立てるような者がいるとするならば、それは奉じる神を信じぬ不敬者であろうということを、遠まわしに言っているのだ。
「しかし、月が」
サガはちらりと窓のほうを見た。燭台の灯りを打ち消してしまうほど、月明かりがこうこうと挿し込んでいる。アテナはサガの言いたいことに直ぐ気づき、立ち上がって木の窓隠しを下ろした。
「ふふ、アルテミスお姉さまは覗きなんていたしませんけれど、時間監視の職分ゆえに、月明かりの下の出来事は全て把握してしまいますものね」
「いえ、あの、アテナ」
サガが主張したかったのは、『だから公の場所に移ろう』であって『プライベート性を強化しよう』ではなかったのだが。
「ゆっくりお話しましょうね」
神のような微笑みで(実際女神なのだから当然ではあるが)サガを見つめる少女を前に、自分がからかわれていることを自覚しつつも、サガは顔を赤らめて視線を落とした。
============================
大好きサイト様でのサガと女神がお茶会するお話が激可愛かったのです。サガは女神と星矢が大好きなので(邪な意味でなく)、女神または星矢と二人っきりになると、多分ちょっと態度変わるよ!
全然関係ないんですが、神のような微笑と打とうとして、蟹のような微笑になってたので更新する前に直しました。蟹のような微笑の女神ってどんなだ。凄い世慣れてそうです。
そして唐突にアテナ×サガっぽい夜半SS
============================
戦女神ゆえに無骨と思われがちなアテナの私室にも、諸所に女性らしい華やぎが見える。活けられた生花であるとか、柔らかなレリーフで縁取られた鏡であるとか、宝飾類を収める可愛らしい小箱であるとか。
サガが恐る恐る足を踏み入れると、アテナはにこりとソファーに掛けるよう勧めた。
「いま、茶を用意させています。そんなに畏まらなくても良いのですよ」
「畏まりもします。せめて場所を変えませんか」
「私の部屋は不満ですか?」
「鍵が掛からぬとはいえ、ここはプライベートエリアです。このような時間に不逞の罪人をいれては、よからぬ噂が立たぬとも限りません」
窓の外には大きな三日月が見えている。陽落ちの遅いギリシアで、これだけはっきり月のみえる時刻に男を私室へ呼ぶのはいかがなものか。
「あら、13歳の小娘と28歳の元教皇でも、そんな噂が立ちますかしら」
「貴女はそれだけ魅力のあるかたですから」
何気なく口にされた『元教皇』の言葉は、サガが述べた『不逞の罪人』に対するものだろう。女神はサガの罪を裁きながらも、13年間聖域をまとめあげた業績を、元教皇と呼ぶことで認めてもいるのだ。
そのことを嬉しく思いつつ、サガは困ったように眉を顰める。
見た目は年下であるはずのアテナのほうが、落ち着いて微笑む。
「よからぬ噂とやらが立つのならば、それは私の不徳です」
アテナは処女神であり、ここはその聖域である。そこで『よからぬ噂』を立てるような者がいるとするならば、それは奉じる神を信じぬ不敬者であろうということを、遠まわしに言っているのだ。
「しかし、月が」
サガはちらりと窓のほうを見た。燭台の灯りを打ち消してしまうほど、月明かりがこうこうと挿し込んでいる。アテナはサガの言いたいことに直ぐ気づき、立ち上がって木の窓隠しを下ろした。
「ふふ、アルテミスお姉さまは覗きなんていたしませんけれど、時間監視の職分ゆえに、月明かりの下の出来事は全て把握してしまいますものね」
「いえ、あの、アテナ」
サガが主張したかったのは、『だから公の場所に移ろう』であって『プライベート性を強化しよう』ではなかったのだが。
「ゆっくりお話しましょうね」
神のような微笑みで(実際女神なのだから当然ではあるが)サガを見つめる少女を前に、自分がからかわれていることを自覚しつつも、サガは顔を赤らめて視線を落とした。
============================
大好きサイト様でのサガと女神がお茶会するお話が激可愛かったのです。サガは女神と星矢が大好きなので(邪な意味でなく)、女神または星矢と二人っきりになると、多分ちょっと態度変わるよ!
全然関係ないんですが、神のような微笑と打とうとして、蟹のような微笑になってたので更新する前に直しました。蟹のような微笑の女神ってどんなだ。凄い世慣れてそうです。