星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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心機一転、拙宅はタナトスとサガの愛の巣として再出発です。

TOPのサガは拙宅では珍しい金髪バージョンサガにしてみました。結婚式で白の法衣をウェディングドレス代わりに着たら、金髪のほうがそれっぽいかなと思いまして…
金と銀という組合せになるのも、お祝い事らしい色合いの気がします。
サガの金髪は、ヒュプノスの金の髪より柔らかめで薄い色合いのハニーブロンドかな?

白サガ相手なら愛の新婚生活突入ですが、統合サガ相手だとタナトスの身の方が危険です。たまに黒サガが出てきて我侭を言いまくります。

そんなエリシオンスイートホームを目指しますね!


(>ω<)…という、今年も自分しか楽しくなさそうなエイプリルフール仕様ですみません。今日一日は開き直って、存分にタナ×白サガやアーレス(サガ)×タナ妄想を迸らせます。生暖かく見逃してやってください…
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「タナトス」
そう呼ぶサガの声は、死の神に向けられたのだとは思えぬほど、溢れんばかりの愛情に満ちていた。
冥府の最奥エリシオンには巡る季節などないが、それでも花々は春を歌うかのように咲き誇り、エリシオンの主の一柱であるタナトスとサガの二人を祝福する。
呼び声で振り向いたタナトスのもとへサガは迷わず近寄り、相手の首へ両腕を回して、甘えるように抱き締めた。それは、かつてのサガを知る者から見れば、信じられないような行動だった。
サガは己の感情を表に出す方ではないし、出すにしても、このような積極的な好意の発露は「はしたない」という羞恥心から、行動になるまえに抑制してしまうのが常であった。
タナトスもサガを振り払うことなく受け止め、じゃれついてきた犬をあしらうように、髪を撫でてやる。
くすぐったそうに笑うサガの表情には、一片の翳りもなかった。
「言ったとおりだろう、サガ」
タナトスもまた笑みを浮かべる。
「死を受け入れてしまえば、迷いも悩みも失せるのだと」
サガの髪へ手を差し込んで梳けば、さらりと長い銀糸が流れていく。
タナトスの勧めに従ってレテの河の水を飲んだサガは、生前の重荷を捨てた代わりに、生きる悩みもまた水底へ沈めた。大切だった誰かのための空間には、甘い死が流れ込み、空虚を埋めた。
「ああ、今まで私は何をつまらぬことで悩んでいたのかと思う」
サガは言い、腕を放して屈み込むと、タナトスの足先へと口付けた。

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山岸涼子の妖精王という作品の中で「悩まぬ者」という薬が死を招く薬であったのを思い出してプチSS。
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