星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
[283]  [282]  [281]  [280]  [279]  [278]  [277]  [276]  [275]  [274]  [273

年の差ロスサガ?
====================================

「その奥のいちごとラムレーズンのジェラードを1つずつ。ドライアイスは1時間分ほどでお願いする」
聖域用の買出しで共に街へ降りたサガが、横で珍しく自分用の買物をした。
あんまり嬉しそうに氷菓を頼んでいるので、つい俺は尋ねる。
「サガってそんなにアイス好きだっけ?」
「私ではなくカノンが…」
言いかけてサガは俺の顔を見た。そして店の奥へ再度声をかける。
「すまない、チェリーブランデーと白桃のを1つずつ別箱で追加してこの男に」
「えっ、いや別に請求したわけじゃないぞ」
慌てて横から口を挟むが、サガはこちらを見て笑いながら片目を瞑った。
「たまにはお前も、弟のアイオリアへ土産を持って帰ってやれ。それに私もお前の目の前で、自分達の分だけ買うのは気が引けるのだ」
こういうときのサガはすっかり兄の顔をしている。
いやでもサガとカノンは双子で同い年なんだけどな。
そんな俺の内面を知ってか知らずか、サガがニコニコしたまま話しかけてくる。
「なあ、アイオロス」
「何だ?」
「二人分買えるというのは、いいな」

それを聞いて、一瞬言葉が詰まった。
何かを買うときに、当たり前のように兄弟分を買ってきた俺達と違い、双子であることを隠してきたサガとカノンは、物を買うのにも細心の注意を払ってきたのだろう。
サガの上機嫌の理由が判った気がして、俺はわずかな嫉妬を追い払う。
こんな笑顔をされたら何も言えない。
思わず俺も微笑み返す。

でも、それはそれとして、少しぐらい俺がこの状況に便乗したっていいよな?
「次は俺とサガの二人分で、何か奢って欲しいなあ」
サガが呆れたような可笑しそうな顔で返事をする。
「まったくお前は…奢られる事が前提なのか」
「あ、それなら今回のお返しに俺が奢ろう。今度どこかへ遊びにいかないか」
さりげなくさりげなく、デートのお誘いを持ちかけてみる。
「そうだな…お前の奢りというのは怖い気もするが、久しぶりに二人で職務と関係なく出かけるのも楽しそうだ」
多分サガはデートなんてつもりは無いのだろうが、了承をとりつけた者勝ちだ。

一番の難問は、14歳と28歳でどこに出かけるのかという事だった。
まあ蘇生後の年齢差のおかげで、サガの俺へのガードが緩んでいるわけだけど。
逆を言えば年下扱いで、俺の望む関係からは距離が遠ざかったともいえる。

店員からジェラードの入った箱を受け取りながら、離れていた13年間がアイスのように溶けて流れてしまえばいいのにと思った。

====================================
年の差カップルも萌え…でもサガはそんだけ年が離れると相手を保護対象とか弟扱いにシフトチェンジしてしまう気も…茨道!

管理人は平気で自分ひとり用に3個でも4個でもアイス買いますが(>▽<)
最近美味しかったのはサボテンソフトクリームです。

そして毎日ぱちぱちして下さる皆様に大感謝です!潤ってます!

この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
<<< 兄バカ HOME ビートエックス >>>
ブログ内検索
フリーエリア

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.