星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
[885]  [884]  [883]  [882]  [881]  [880]  [879]  [878]  [877]  [876]  [875
給与振込口座と各種引き落とし口座が異なるため、都度入金カードを利用して毎月お金を移動させています。
手入力しなくても、この送金カードがあれば楽チンさ!…なんて思っていたら、銀行カードの方を入れ間違えて、同じ口座から同じ口座へ入金しちゃいました\(^▽^)/
夜の入金であったため、翌日の引き落としまでに銀行に連絡すれば大丈夫かなと思い、そのATMから連絡してみましたが駄目なものは駄目なモヨウ。手数料もったいなー!

同じようにアイオロスなどが、サガから「カノンに渡してくれ」と預かった品物を、間違えて「サガがこれをお前にと言っていたよ」などとサガへ渡し返したりして呆れられないかな!
今日も自分の失敗を二次創作に転化して誤魔化す管理人です。

サガとカノンは表情や振舞い方の違いからして、そっくりでも見分けはつくと思うのですが、拙宅アイオロスは二次妄想の都合上サガとカノンを時々間違えます(でも白黒サガの違いはすぐ判るという捏造設定)

=============================
■誤届(ロスサガ+ラダマンティス)

「アイオロス。茶を出すどころか頼みごとをしてすまないが、カノンにこれを渡しておいて貰えないだろうか?」
双児宮に押しかけた俺へ、サガがすまなそうに1冊の本を渡してきた。
急な任務が入ったとのことで、今から出かけねばならないのだという。
サガと二人で過ごすアテが外れたのはちょっと残念だけれども、教皇の勅命とあらば仕方が無い。
なんでもこの本は、カノンへ頼み込んで海界の書庫から借りて貰ったものだそうで、汚れぬよう紙の袋に入れられている。
「俺に渡していいの?」
「ああ、別に機密関係のものではないのでな」
そういったものであれば、最初から聖域への貸し出し許可が下りないぞとサガは言う。
貸し出し期限は1週間。本を借りたのは1週間前。そんなわけで、どうしても今日中に返さねばならないのだと、双子座の主は困った顔で俺に頭を下げた。
内容は海界側で書かれた聖戦の歴史らしい。別の視点で書かれた戦史は海界の立場を理解するのに役立ち、また聖域側では失われてしまった記録などの補填としても参考になるそうだ。
話す合間にもサガは黄金聖衣を身に纏っていて、本当に急いでいるように見える。基本的に全てを自分でこなし、他人を頼るということをしない彼が、俺に物を頼むということも珍しい。
休暇中で断る理由もない俺は、その本を預かるとサガを見送った。

海界へ向かう前に、俺は町へ寄り道することにした。ポセイドンの領域と地上を結ぶポイントは世界各地に点在しているが、ギリシアにはスニオン岬を筆頭に、数多くのゲートがある。
その中でも海に近くて、行き来の便がよいテサロニキは俺のお気に入りだ。適当に食料を買い求め、足りなくなっていた生活用品なども購入した。黄金聖闘士ともなれば、自分の自由になるお金も多少はある。
ついでにサガへ日持ちのするお菓子でも土産に買おうかな…などと考えていると、通りの向こうに見知った顔が歩いていくのを見つけた。一人は冥界の重鎮ラダマンティスであり、もう一人はラフな格好をしたカノンだ。
彼らは気が合うのか、別陣営でありながら私的に交流が多いと聞く。
まさか、こんなところでカノン達に出会えるとは思わなかったが、海界へ行く手間が省けたのは都合がいい。
オレは早速二人に声をかけた。二人とも驚いたように目を丸くしている。
「デートの邪魔をして悪いな。カノンへサガからの預かり物があるんだ。渡したらすぐ行くから」
そう言って本を手渡すと、何故かラダマンティスは妙な顔をして、そのまま後ろを向いてしまった。よく見ると肩が震えている。笑っているのだろうか。
カノンの方は赤くなっている。ぐいと本をこちらへ押し付け、それだけでなく軽く握った拳でパコと俺の頭を突然叩いた。
「お前は…教皇候補が黄金聖闘士の見分けもつかぬと冥闘士の前で晒した挙句、公務に就いている者へデートだのなんだの…」
「は?」
「は?ではない。私はサガだ!」
「ええっ、出かけるときには聖衣だっただろう!」
「街中の移動には目立ちすぎるので着替えたのだ。此度は冥界との共同調査ゆえ、ラダマンティス殿と対応に当たっている…待たせてすまんな」
サガはそう言ってラダマンティスを振り返った。ラダマンティスは「構わん」と言ったものの、まだ口元が笑っている。しまった、いらぬ恥をかいた。落ち着いて見れば俺だってちゃんと判別出来るのに。

(キスマークでも目印に付けさせてくれれば間違わないんだけど)
こっそり胸中で呟いたら、それを読み取ったのか、サガの笑みが光り輝くようなものへと変わった。こういう笑顔を見せるときのサガは大層危険なのだ。
俺は慌てて別れを告げ、本物のカノンの待つ海界へと逃げた。

=============================
こういう、どうでも良い時は間違えるけれど、いざという時には絶対に間違えないアイオロスだといいなと思います。
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
<<< 逆十二宮 HOME 眼福 >>>
ブログ内検索
フリーエリア

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.