星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
「節分?確かに似たような行事は古代ギリシアにもあったが」
アスプロスは冷たい目で相手をみやる。
「誰が何をもって何を鬼と定めるのだ。人間が勝手に決めた対象を、人間の都合で凶となし追い払うような猿真似など、くだらぬ」
彼の言い分に弟の境遇が影響を与えていたことは言うまでもないが、その弟が横から口を挟んだ。
「俺もそう思うが、しかし兄さん。悪魔がやってきて、闇を振り撒くのを払防げるものであれば、防ぎたいと願うのが人の心ではないだろうか」
悪魔はアスプロスのような真っ直ぐな心の中にすら入り込むのだから。
アスプロスはデフテロスの真剣な顔をみて、小さく笑った。
「なれば、必要なのは豆を撒くことではなく、己のなかに闇を招かぬよう心を強くすることではないか?」
デフテロスは暫し黙り、兄の言葉を考えているようだったが、それでもゆっくりと返した。
「俺たちはそうするだろう。だが、弱い者が何かに恃むことによって安心を得ることは、そう悪いことでもないのではなかろうか。俺とて大切な者に闇が近づくのを、避けることができるのならばそうしたい」
「ふむ」
アスプロスは否定するでも肯定するでもなく返事をして、それから来訪者へ振り向いた。
「何にせよ貴様を家に入れる気はない。帰れ、杳馬」
けんもほろろに言い放つアスプロスへ、杳馬がにたりとした顔を見せて食い下がる。
「いやあ、どこも鬼は外って追い出すのよ。鬼兄弟のアンタたちの家なら入れてくれるかと思って」
「「それは節分に関係なく貴様の日ごろの行いが悪いのだ」」
双子は声を重ねて杳馬に言い返した。
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今日もぱちぱち有難うございます!
お返事は夜にさせて下さいね(^▽^)生活無能者になったサガが「一人で風呂に入れない」って言い出したら確かにカノン得…!>H様
アスプロスは冷たい目で相手をみやる。
「誰が何をもって何を鬼と定めるのだ。人間が勝手に決めた対象を、人間の都合で凶となし追い払うような猿真似など、くだらぬ」
彼の言い分に弟の境遇が影響を与えていたことは言うまでもないが、その弟が横から口を挟んだ。
「俺もそう思うが、しかし兄さん。悪魔がやってきて、闇を振り撒くのを払防げるものであれば、防ぎたいと願うのが人の心ではないだろうか」
悪魔はアスプロスのような真っ直ぐな心の中にすら入り込むのだから。
アスプロスはデフテロスの真剣な顔をみて、小さく笑った。
「なれば、必要なのは豆を撒くことではなく、己のなかに闇を招かぬよう心を強くすることではないか?」
デフテロスは暫し黙り、兄の言葉を考えているようだったが、それでもゆっくりと返した。
「俺たちはそうするだろう。だが、弱い者が何かに恃むことによって安心を得ることは、そう悪いことでもないのではなかろうか。俺とて大切な者に闇が近づくのを、避けることができるのならばそうしたい」
「ふむ」
アスプロスは否定するでも肯定するでもなく返事をして、それから来訪者へ振り向いた。
「何にせよ貴様を家に入れる気はない。帰れ、杳馬」
けんもほろろに言い放つアスプロスへ、杳馬がにたりとした顔を見せて食い下がる。
「いやあ、どこも鬼は外って追い出すのよ。鬼兄弟のアンタたちの家なら入れてくれるかと思って」
「「それは節分に関係なく貴様の日ごろの行いが悪いのだ」」
双子は声を重ねて杳馬に言い返した。
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お返事は夜にさせて下さいね(^▽^)生活無能者になったサガが「一人で風呂に入れない」って言い出したら確かにカノン得…!>H様