星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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毎年、元旦の朝には星矢が十二宮を駆け上ってくる。
アテナへ年始のあいさつを希望する者は多く、混雑する前に親しい人間が集まって、私的な時間をもつことが習いとなっているためだ。

星矢はそのさい、十二宮の守護者へも挨拶がてら、その年の干支に関わる品物をお土産として置いていく。おかげで迎える黄金聖闘士のほうも、日本の十二支に詳しくなっていた。

今年も双児宮ではフクロウ姿のサガ・通称コクトーが、鶏の被り物を身にまとい、ウキウキと星矢を待っていた。
隣でカノンは微妙な表情を浮かべている。

被り物を用意したのはカノンだ。
その辺にあったありあわせの布を、適当に縫って作ったので、多少不恰好なのは否めないが、それなりに鶏には見える。
彼としては堅物の兄をからかうのが目的で、鶏のコスプレを勧めたのはほんの冗談のつもりだった。だから適当に作ったということもある。
ところが、まさかコクトーが怒るどころか、自ら積極的にその被り物のなかへ頭を突っ込もうとは。
フクロウ時のサガは、自分で被り物のヒモを結ぶことが出来ない。慌ててカノンは首元のリボンのところで固定用の紐を留めてやった。

(サガにとって、それだけあの小僧は特別ということか)

大恩を受けていることは重々承知しているカノンなので、不満はないけれども、全く妬かないかと言うとそうでもない。
神のようと讃えられた兄が、こと星矢に関しては、ヒーローを迎えるファンと変わらぬ言動をみせることも、喜んでいいのか、たしなめた方がいいのか、ブラコン的に悩むところなのだ。
さりとて、素直にその気持ちを認めるカノンでもない。
それが彼の微妙な表情の理由だった。

「カノン」
弟の心情を知ってか知らずか、ふいにコクトーがカノンを呼んだ。
「なんだ?」
「写真を撮って欲しい」
「そんなに気に入ったのか」
「お前がわたしのために作ってくれた衣装だからな。気に入らぬわけがない」
「……」
「記念に残したいのだ。いいだろう?」

どうやらサガの機嫌のよさは、星矢に関してだけではないようだ。
そのことに気づいたカノンの機嫌も、無意識に上昇していく。

(写真を撮るならば焼き増しをおこない、サガFANの雑兵たちに高値で売りつけてやろう)

それはそれとして、ソロバンを弾く現実的なカノンであった。

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あけましておめでとうございます!
今から仮眠をとって日の出前に職場へ向かうぞー(>M<)
夜には星矢がやってきた部分を書けるといいなあ。
時間がなくて突貫書きなぐりなので、サイトに移すとき直したいココロ…
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